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第6話

異世界生活・・・。

もう泣くことは無くなったけど、どうして良いか悩む。

なんとか覚えたこっちの言葉で青い髪の人に


『元の世界に帰れないか?』


と聞いてみたら喉元に殺傷能力満点の剣を突きつけれた。

号泣したよ。

聞いちゃダメな質問だったらしい。

でも、私を元の世界に帰さずに、ここで面倒見てるってことは、帰れる可能性って低いんだろうなぁ。


私って何なんだろう。

桜子にはする事がある。

こっちの世界の事を学んだり、後継者の妻としての心得(?)などを学んだり。

でも、私は基本 「放置」

与えられた部屋と部屋の外にある庭だけが行動範囲。

それ以外の所に行こうとすると青い髪のおっさんが鬼の形相で文句言ってくる。

何を言ってるのか、さっぱり分からないけど。


監禁?軟禁?


桜子の婚約者。この国の後継者とやらにも会った事ない。

ヒヨコと青い髪のおっさん達以外との接触は無い。

たまに、隣の庭みたいな所から生垣の隙間をぬって赤い髪の少年がこちらを覗いているのを見つける事はあるが、目があったら居なくなってしまう。

私はこのまま このわけの分からん状態でずっと生きて行くんだろうか?

家族には会えないのかな?

本当にこのまま?


「どうされましたか?」


暗い気分で遠くを見ていると心配したヒヨコが駆け寄ってくる。

「平気」

笑顔で答えるとヒヨコは安心してポワポワと笑う。

この子も気の毒だよな。

毎日、私の面倒をみてる。

休みとか無いのかしら?


「ヒヨコ休みないのか?」


たぶん、怪しい中国人の日本語みたいになってると思われる こっちの言葉で聞いてみる。


「休み?夜は休んでますよ。」


会話にならん。

こっちの人間に休日という観念はないのか?

ってか休日っていうこっちの言葉が分かんな〜い!

桜子に後で聞いてもらおう。




ダーーーーン!!!



ものすごい音が外から聞こえた。

怯えながら外の様子を伺うと庭にポッコリと穴が開いていた。

クレーター?

隕石でも落ちたのかと思い目を凝らすと、中心に人がいた。

真っ赤な髪の毛が見える。


「お前が%&%&%の女か」


途中何を言ってるか分からないが、どうやら私に用事があるらしい。

赤い髪のハンサムさん。

ちょっぴりタイプかも・・・。


「ふん!大きな態度だな。頭も下げないとは!」


あ、訂正。

ヤなヤツだ。

ヒヨコを見ると膝を折り、頭を下げバレリーナのように しんどそうな体勢を取っている。

どうも偉い人っぽい。


「##$#””め」


意味は分からないがものすごく侮辱された気がする。

赤い髪に赤い目。

尊大な態度。


「誰だお前」

にも関わらず聞いちゃったよ。

たぶん、敬語とか言えてないんだろうなぁ。

赤い髪の偉そうな男は文字通り赤鬼になった。


「殺す!!!」


恐ろしい言葉で詰め寄ってくる。

冗談な感じは一切しない。


ヒヨコが悲鳴をあげて倒れた。

ここで死ぬのかしら?




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