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第5話

私はすごいラッキーな人間だ。


3ヵ月程前にヘンテコな所にやってきて、トンデモな場所に放り込まれた。

なのに今はこうして優雅に紅茶っぽい物を飲んでいる。


『ありがとう。ヒヨコ』


茶をいれてくれた黄色い女の子にお礼を言うと黄色いヒヨコが、はにかんだ。

かわゆいヤツめ。

黄色い頭がフワフワと可愛いのでなでてみた。

真っ赤になってアワアワしている。

本当にかわゆい。

危ないおじさんになりそうだ。

乙女なのに。


桜子と劇的再会を果たしてから早2ヶ月。

やっと現状認識ができた。


ここは異世界。


そしてお城。

なんだか君主国家なんですって!

そんでもって、この世界で5本の指に入るデッカイ国なんですって!!

後継者には異世界の花嫁が選ばれるんですって!!!

異世界の可憐な女性なんですって!!!!!

だから召還するんですってよ!!!!!!

可憐な乙女を!!!!!!!

どこの国にも家にも縛られずに、後継者(皇子?)のみに縛られる麗しの乙女なんですって!!!!!!!!


バキッ!!


あらカップが割れたわ。力みすぎたわね。


「&%$######&?」


ヒヨコが心配して私の指に傷が無いか確認している。

この国の言葉は難しく、賢者の涙とやらをもらえない私は中学1年生の英語並みくらいしか分からん。

それでも すごい勢いで覚えております。

人生で一番勉強してる。

受験勉強よりも更に!!一日の大半は語学勉強よ!


ヒヨコが新しいコップで新しい紅茶っぽい物を入れなおしてくれた。


ちなみにヒヨコはヒヨコと言う名前ではないのだけれど、あまりにも発音しずらい名前なので私はヒヨコと呼んでいる。

本人も何だか気に入っているらしい(桜子談)


「華ちゃん!」

「異世界の花嫁〜。花嫁修業はどうした?」


そう。私は異世界の花嫁召還に誤って引っ付いて来てしまったオマケだった。

オマケの私は邪魔なので牢屋に放り込まれたらしい。

死んだら何だか目覚めが悪くない?的な感覚で生かされてたらしい。

桜子が花嫁に決定したので私はもう処分した方がよくない?って話になったのを桜子が偶然聞いて(盗み聞き?)後継者さんに泣きついた。


で、現在に至る。

私は元気に茶を飲んでます。

二の腕のプヨプヨも復活しつつあります。


私はラッキーだ。

生きている。

元気だ。


「は、華ちゃん痛い〜」


でも桜子のホッペタをビヨ〜ンとひっぱっても良いよね?!


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