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第14話

気が付いたら床の上に寝ていた。

昨日、楽しくない話をアエーシェマさんから聞いて、酒を一気飲みした後の記憶が無い。


そのまま寝てしまったのか?


生きているって事はアエーシェマさんに失礼な事をしなかったと思うけど・・・。


それにしても、床にほったらかしって。

彼に優しさとか思いやりとか期待しても悲しくなるだけだからしないけどさ。


しばらくボンヤリしてたが、窓に映った自分の姿を見て驚愕した。

こっちに連れて来られた時に着ていたパジャマは酒を溢したのか黄色く変色していて臭いし、髪の毛はモシャモシャ。

顔はむくんでるし、よだれの跡があるし。ともかく汚い。


これは容姿の美醜ウンヌンとか言うレベルじゃない。


とりあえず、何とかしたいけど、何とかする為のグッズが無い。

顔を洗う為の水すらない。


蛇口ひねったら水がでる生活が懐かしいよ・・・。


誰かを呼ぶためには外に出なきゃならん。

でも、この姿で出たら今以上に辛い立場になりそうな気がするのですが・・・・。


とりあえず、手櫛で髪の毛をなんとか整えて、ベットカバーで涎を拭く。

顔のムクミはどうすることも出来ないので諦める。


扉をそっと開けて頭だけ出し廊下を伺うと、緑色の髪の女子が直立不動で扉の横に立っていた。


目が合う。

相手驚く。


「あの・・・。身支度をしたいと思っているのですが・・・」


「!!!!」


何も言わずにダッシュで去って行った・・・・。

ひょっとして逃げられたの?


唖然としていたら、ピンクの頭が見えた。ザリチュさんだ。


「おはようございます。」

挨拶してみる。

「はい。おはようございます。」

挨拶を返してくれた。

今日も微笑みが美しい。

ピンクが慣れないけど。

ザリチュさんは大きなタライにいろいろ入れて持ってきてくれた。

水差しに、着替え。その他諸々。


「お手伝い いたしましょうか?」

爽やかな笑顔

「そんな!お手を煩わせる訳には!一人で大丈夫です」

気持ちだけ爽やかな笑顔で言ってみる。

見た目は汚れてるけどな。


「それでは何かあればまた」


爽やかな笑顔で去って行った。


何かありそうな気がするので、そのときはよろしくお願いします。

心の中でザリチュさんにお願いしとく。


一人で身支度って本当に久しぶり。

お城に居たときはヒヨコが何かとやってくれた。

ヒヨコはどうしてるだろう?












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