バカ男子高校生のどうでもいい会話
愛斗「あー彼女欲しい! 」
アホな男子高校生の俺は、男子しか居ないこの高校で、男子の友達に、昼休み、机を椅子のように使いながら、男子っぽい事を言ってみた。
内藤「俺もそう思う! 」
こいつは内藤。俺と同じ、馬鹿である。
伊藤「え? そうか? 」
こいつは伊藤。俺と違って、真面目である。
内藤「ぶっちゃけさぁ、彼女出来たことあんの?お前ら。」
愛斗「あるわけねぇだろ! ぶっ殺すぞ! 」
内藤「なにもぶっ殺さなくても……」
愛斗「そもそも! こんなクソみてぇな学校に居て、出来るわけねぇだろ!」
内藤「いや、でも中学は共学だったんだろ? 」
愛斗「はぁ? ちゅ、中学の頃は部活とかで忙しかったしさ……てかお前はどうなわけ?」
内藤「居たことねぇに決まってんだろ! 」
愛斗「だよな!……伊藤は? 」
伊藤「いたよ? 」
愛斗「いたんかいっ! 」
伊藤「まぁ去年別れたけどね。」
愛斗「え? 去年まで付き合ってたの? 俺たちもう三年生だよ? 高2まで彼女持ちだったの? 殺すよ? 」
内藤「ちょっとまって、、お前ら、女の裸って見たことある……? 」
愛斗「は? あるわけねぇだろ。付き合ったことも無いのに……てかお前はあるのかよ!」
内藤「え? ないけど……。」
愛斗「い、伊藤はぁ!」
伊藤「ないよ? 」
愛斗「無いんかい! 」
内藤「え? じゃあ彼女とはどこまでいったの? 」
伊藤「んー、ディープキスまでかな? 」
内藤「そのままいけよぉ! 」
愛斗「勿体ねぇなぁ、この根性なしが! 」
伊藤「彼女出来たことない奴に言われたくないんだけど。」
内藤「ほんと、その通りだな。」
内藤「じゃあさ、見てみたくね? 女の裸。」
愛斗「はぁ? いきなり何言って……」
内藤「いやだからさぁ、簡単に女の裸を見る方法を思いついたんだよ! 」
愛斗「そんな方法があるのか! 是非聞かせてくれ! 」
内藤「それはな……」
愛斗「……(; ・`д・´)ゴクリ」
内藤「携帯で見るんだ……。」
愛斗「ま、まじか。確かにそれなら見れるかもな……ってあほか! 惨めすぎんだろぉが!お前もそう思うよな! 伊藤! 」
伊藤「すまん。俺もう携帯で何度か見てるわ。」
愛斗「この裏切りやろぉ! 」
内藤「そうなのか伊藤! いや実はな、俺の携帯なぜかエロい事検索できねぇんだ! お前の携帯で見せてくれねぇか! 」
伊藤「いやだよ気持ち悪い。」
内藤「この裏切りやろぉぉ! 」
愛斗「その……良かったら俺の貸そうか? 」
俺はポケットから携帯を取り出す。
内藤「本当か…! サンキュー! 」
内藤は俺の携帯をいじり始めた。数分したあたりで血走った目をした内藤がこの沈黙した空気を変えた。
内藤「あのぉごめん。トイレ行っていい? 」
愛斗「良い訳あるかボケェ! 俺の携帯なんに使う気じゃお前!」
内藤「まぁまぁ落ち着いて! ほら、俺のムスコもこんなに頼んでる事だしさ!」
愛斗「いや貸せない原因そいつだからぁ! 」
内藤「良いじゃんちょっとくらい……あっ。」
愛斗「え、なに? もしかしてあれ? 白い悪魔フライアウェイしちゃった感じ⁉︎ 」
内藤「いや、そうじゃなくて……なんか変なとこ押しちゃったみたいで……90000円、支払えってさ。」
愛斗「は? てめぇふざけんなよ……その携帯姉ちゃんのだぞ! どうしてくれんだよ!」
内藤「え! まじで⁉︎ 」
愛斗「あぁ! マジだ! 」
内藤「じゃあさ、愛斗の姉ちゃんに裸見して貰おうぜ! 」
愛斗「お前どんな頭してんだぁ⁉︎」
伊藤「ふむ。それは良い案だな。」
愛斗「なにも良くねぇよ! 」
伊藤「では、この90000円どうするんだ? 」
愛斗「それは、お前らが謝りに行ってだなぁ……」
伊藤「勝手に俺を巻き込むな。謝罪は内藤だけで充分だ。」
内藤「ちょっと待ってくださいよ伊藤〜」
伊藤「伊藤〜を、師匠〜みたいなイントネーションにしてもダメだ! 」
内藤「愛斗〜」
愛斗「俺はイケメンじゃない! 」
内藤「誰もそんな事言ってねぇよ!」
伊藤「まて、この携帯に表示されている90000円の請求を無しにすれば良いのだろう?」
愛斗「そ、そんな事が出来るのか! 」
伊藤「まぁ貸せ。」
伊藤は内藤から俺の(俺の姉の)携帯を奪い取り、
バリィィン!
と、携帯を地面にぶん投げた。
愛斗「え?……なにしてんの? 」
伊藤「すまん、手が滑った。」
愛斗「はぁ? お前、完全にわざとだろ!」
伊藤「手がフライアウェイした。」
愛斗「フライアウェイはもう良いよ! さっきちょっと滑った俺のツッコミ掘り返してんじゃねぇよ!」
内藤「ナイス伊藤!」
伊藤「こんなもん、朝飯前だ。」
内藤「イェイ! 」
スパーン!
伊藤と内藤がハイタッチをする音と思いきや、俺の姉が教室に入ってきて内藤の頭をフルスイングする音だった。
この後、俺の姉が伊藤の元カノだったという事実が明らかになり、なんやかんや事件は解決した。
終わり