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彼女と出会ったのは聖女候補を決定する場である。どちらも黒目黒髪であり珍しいと言うこともあるが、目を引いたのは緊張した面持ちで周りを見回していると言うことだ

声をかけても聞こえていない風で、肩を叩いたら大袈裟なくらい驚いているのをみて聞こえていないと言うことに気がついた。表情を和らげてゆっくり大丈夫だと示せば表情を和らげている妻を保護したのはもう一人の候補が決定しそうな雰囲気が有ったからだ

常識がわからないようなので、常識とマナーを身ぶり手振りで教えながら言葉や興味を示した事も教えていった。1年ほどすると環境にもなれて穏やかに生活するようになっているを見守っていると朝食後のお茶会で初めて声を聞いた

「知らない人と話してはいけないとシスターが」と言っている。彼女の身柄引き受け人をしていた教会は男女の関係に厳しいとされている所だからだろう

「そうか」と言いながら話してくれたと言うことは俺を信用してくれたのだろうと嬉しくなった

それから結婚を申し込み夫婦になったのは彼女を引き取って3年ほどたった時だ

2人の子供に恵まれて幸せな日々を過ごしていたのに面倒な命令が下った事がことの始まりだ

護衛として聖女候補に侍る男どものなかに入り実態調査をする。まあ、なんとも爛れた生活をしていると呆れてしまう。不貞と言う言葉を知らないのか?と思う。疲れて家に戻ると寂しそうに寝ている妻と妻のそばで暇をもて余している子供達がいる。妻は世間になれていなく日常生活を送るそれだけでも疲れてしまうのだ。寝ている妻の髪を撫でながら遊んでとせがむ子供達と遊び寝かしつける日々を繰り返していたのだが、妻が起きている時間帯にもどれず寂しい思いをさせているのだろうと思うがどうにもならずイライラしていると頃に妻から離婚の申請書が教会から届いた。

同じものが隊長と仲人をしてくれた同僚にも届いたらしくすぐに戻れと連絡が来た。妻の祈り石は所属する隊に行き届いており、弱い妻を守る婦人たちの体制も隊としても何かあったらすぐに対応できるようになっている

どういう事だと言う隊長に妻と過ごせていないことを説明する。妻を影ながら見守っている隊員が聖女候補に呼ばれて出向いた先で私と聖女が抱きついている光景を目撃したと報告を受けた。私が妻一筋であると言うことは隊では常識でるから誰も抱きつかれたと言うことを理解している

「そろそろどこかに保護してもらおうと考えているんですよ。私の補助がなければ日常生活が送れないので。ここまで長引くと」と言うと全員がうなずく。3ヶ月が限度であると以前遠征で証明されている。そのときは進行状況を広報でのせていたので婦人たちが子供連れでおとずれてくれて補佐してくれていたからなんとか持ったのだ。今回はそれすらないのだから妻の限界が達したと考えれば納得いく

「教会に説明をして保護してもらう手続きをしてきます」と言えば

「行ってこい」と許可が降りた。そろそろ熱をだす頃だろうと妻が熱を出したときに食べたがる果物を買っていく。教会の担当に面会して事情を説明すると納得した顔をしている

「教会育ちの方は良くあることです」と保護してくれることを了承してもらう。夜に妻が寝てしまった後に子供を寝かせつけに来ることと家族が必要なものを提供すると言う話をまとめて寝込んでいると言う部屋に向かう。ベッドに寝込んでいる妻のそばに心配している子供達が。私が部屋にはいると父様と母様がと駆け込んでくるので抱き締めて安心させる

子供たちを抱き上げながら妻のもとへ

うなされている妻の髪を撫でて起きたら食べさせてほしいとシスターにお願いする。1日妻の世話を焼き翌日報告のために庁舎に向かう

妻のこととともに聖女候補についても報告した。罰するためにあと1ヶ月と言われてしまうが私が専属ではなく適任者をつけると言うことなのでフォローに回ることになった

朝早く出勤して夜遅く教会に帰れば顔色が悪く寝ている妻と日中のことを伝えてくれる幼い子供達。子供達にも寂しい思いをさせていると済まなく思いながらも子供達の話を聞き寝かしつける。

教会の生活も楽しいと言いながらもいつ帰れるのと聞く子供達にもう少しだといながら1ヶ月過ごす

罰する手はずも整ったと言うことで隊長が妻と子供を迎えにいってくれた。緊張し青い顔をしている妻が用意された椅子に座る。子供達も妻の隣に座りながら緊張している。私は妻の隣に立っている。周りには同じように配置されている隊員たち。中央部には何事かという表情をしている聖女候補

妻の後に入ってきた教会幹部から男性達を侍らしていることが候補者としてふさわしくないと

教育が悪かったということもあるかも知れないとし神殿奥深く隔離し教育をしなおすということを伝えられ暴れ取り乱す聖女候補を助ける人間はいない

引きずられていく聖女候補を今にも倒れそうな顔をして見つめる妻と驚いている子供達。教会関係者が妻をみて何かを言いたげにしているが気にせずに妻をその腕に閉じ込めて対丈夫だと伝え子供達とともに家に帰る

衝撃が大きかったのと安心したことで熱を出して寝込むが、面倒な仕事を任されたことでしばらく休みをもらっていたので気にせずに妻の看病をしつつ子供達の面倒をみることができる。

体調が良くなった妻が子供達の面倒を見れるくらいには回復したので少しずつ仕事に戻ることとした。1週間ほどの休みをほぼ看病に費やしたがそれでも満ち足りた生活であると言えた。側に微笑む妻とかわいい子供達がいる生活に戻れたのだから                    

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