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作り方

力石と言う新しいエネルギー源の作り方は、自然にある力を集めて固めることである。術式は集めやすくするための補助的なものに過ぎないと入門書にはかかれている。そもそも自然にある力を認識する事から始めないといけないのだが、それを認識すること自体が難しいのである

風が吹けば風の力があるだろうと水が流れていれば水の力があることはわかるのだが、その中から力を認識して集めると言うのがわからないとつまずくのである

肌感覚と言えば良いのかなんと言うかこればかりは各自の感覚だからなんとも言えないのだが

私は身の回りに全てに祖霊が存在していて祖の人たちは四大元素から成り立っていると考える。その祖霊一人一人から少しずつ力を貰い集めて固めたのが力石であると。

貰い集めるからにはなにもしないのはあれなので毎日四大元素を示す像に水をあげて尚且つ月始めに米・塩・酒を捧げて感謝を伝える様にしている

仕事場には守り神として自分の守護神とされている千手観音様を祭り日々良い仕事ができるよにとまた、祈り石を作るときに目的に有ったものを作れるようにそれを守護する神様との間を持ってもらえるようにとお願いしている

毎朝仕事始めに掃除してきれいにしてから神々に水と祈りを捧げて仕事をするのは仕事に対する意識づけなのだろうがそれをしないと良い仕事が出来ないので習慣としてやっていますよと説明するのは力石を管理する国の役人である

ある程度の基準を満たしている職人のもとに行き生成に関するコツと言うのを聞いて書物にまとめている仕事をしているそうな

「四大元素を作るに当たっての順番と言うのはありますか?」質問されたので

「そうですね。神話を参考にしているのでまず風・土・水・火と言う順番で私は作っています」答えれば神話?と言うかおをしているが我が国の神話について知らないのだろうか?一応内容はともかくとして歴史の授業で習うはずなのだが・・・

「詳しく知りたいのであれば図書館でもインターネットでもどれでも良いので調べてください」と切り捨てる。詳しく話すだけ時間の無駄だしこの人たちもそこまで説明してほしくないだろうしと思って言えばうなずいている

「祈り石はどうやって作っているのでしょうか?」

「祈り石は祈りを捧げる詠唱自体に信仰と言う力がこもっていますので。それプラス作りての祈りを込めて詠唱します。詠唱によって発生した力を集めて玉とすれば祈り石になりますが。想像しやすく言えば紡ぐ祈りの言葉をそのまま玉として丸めると言う感じですかね」そういえば困惑した顔をされてしまう

一番判りやすい説明をしたのだが判りずらかっただろうか?と思いながら喉を潤すためにお茶をすする

「では、花石は?」

「花にも一輪ずつ祖霊がいらっしゃると考えれば良いのです。判りやすく言えば妖精でしょうか。それらが困らない程度の力を私が貰い玉にする。代わりに花の世話をして祖霊が生活しやすくまた、私に力をあげても良いと思える環境を作り上げれば良いと考えていますけれども」そういえば家の前にある花畑を見て納得している様子である

好きな花を育ててそれを生活の糧にしているのである特に家族からは文句もでないしきれいだと喜ばれている。年中何かしらの花が咲くようにしているので花が切れることがない花畑である

「ありがとうございました」と生成に関するコツを危機に来ていた人たちが帰っていった。久しぶりに家族や協会の職員以外と話したので緊張したなー。終わった終わったと安堵していれば

「大丈夫?」と夫が聞いてくる。取材?が始まってからずっとそばにいてくれて緊張しないように手を握りしめてくれていたので変に緊張せずにいられたのだ

夫に甘えているとは思うが、人見知りであるために知らない人と話すのが苦手なのである

「大丈夫だよ」と言えば抱き締めながら

「それなら良いけど。今度取材の申し出が来たら断る事にするよ」と微笑んでいる

夫は仕事上でもパートナーであり祈り石に関しての注文や力石の注文に関しての調節をしてくれているのである

自分の能力以上の仕事を受け入れないように調節してくれているありがたい人である。

「さ。今日はなに食べる?そのあと散歩もいこうね」と微笑んで一緒に夕飯の準備を促してくれて夕飯を作り食後の散歩をといって日常生活の流れに戻そうと声をかけてくれるのもありがたい

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