発病から
我ながらよく発狂しなかたなと自分の図太さに感心する
10才の時に引っ越してきた家族がいた。その一人娘と同級生になってから乞われて嫁入りしたのに貶され・辱しめれ苦痛を抱いたままなくなった人・一人の人間を欲した他国から攻め入れられて命をもって守ったのにも関わらず戦友だと思っていた人々に手酷く裏切られ戦犯だと処刑された軍人などなど魂の記憶を走馬灯のように本人の講釈つきで見せられたなのだから
どの世でも私と言う人間を蹴落として高みに上がった人間の魂が宿ったのが今世では、あの家族の娘であり。蹴落とされ失意のどん底で処刑されたり死んだのは私だと言うことが魂の記憶を思い出させたきっかけの1つである
関わり合えば死に直結すると言えども少子化で限界集落気味の地域だから義務教育中は同じクラスであるのは明白である
まあ、今世の私は今までの徳を全て使って同じ世界だが進化が違う世界に越してきたので、優れているわけでも劣っているわけでもない普通の人間である
どうあがいても踏み台にはなれないであろう。
双子のように元は同じで進化の過程が違った異世界の片方が絶滅しそうになり元気なこちらの世界を吸収合併してなんとか生き長らえようと手を出したら逆に吸収合併されたというのが決定打になり記憶を思い出したのだが
夜にいきなり叫び声をあげて起きる末の娘。徐々に寝ることを拒否するようになり幼い頃に抱いて寝ていた安心枕やぬいぐるみがないと眠れない状況。眠れていても家族が側にいる状況や安心枕が側にある状況でしか浅くしか眠れていなく衰弱し始めたのを見て病院へ。受診しても体的には特に。強いて言うなれば精神的になにかがあるのでは?といきなり言われた両親の方がかわいそうだと言える
それでも精神科の病院に通院させてくれて私のように世界が合併したことによって記憶を揺り起こされた・思い出された感情に引きずられてと言う患者が参加するグループ治療などに参加させてくれて徐々に安定していった。
以前の世界では普通に使われていた技術が新しい技術・新しいエネルギーと注目されて国が買い取るようになった。普通の人でも作れるが、私のような人間が生成するのが得意であると学会で報告されるようになり、疾患患者枠で通院の度に売って治療費に当てていた
そのお陰なのかどうなのかわからないが、同じグループ治療をしていた患者のお兄さんに15才の時に待合室でプロポーズを受けた
患者・その家族が参加するイベントにはよく参加していたので人となりは何となく知っていた人なので強く拒絶はしなかったがなぜ?と驚いた
その日は親も一緒に受診して今後の治療方法について説明を受ける日であったので驚いていたようだ
「診察が終わってから」と診察室に呼ばれた私たち親子に伝えてその場をあとにした彼を見送ったあとに主治医の先生と看護婦さんに茶化された
「先程の件は置いておいて。幸菜さんは力石・祈り石を現在患者枠で売買していますし。今後もこの枠を利用してそのまま売買して生計を立てることはできると思います。現在の数より1つほど多く生成できれば生活に困ることもないでしょうし」と母に売買に関する書類を見せている
月1で2個売買していて税込みで10万くらいの売り上げである。時々発作を起こして緊急入院をするので帳尻が合うようになっている
「最近は発作も落ち着いているので、受診も様子見の1ヶ月1回で安定していますし。発作が起きうる要因が学校関係者となっているので、できるだけ調子がよい時にしか学校に通学しないようにしていれば大丈夫かと」
それを聞いてホット安心している母に
「できれば進学も考えた方が良いかと。今のところだとどうしてもほぼ同じメンバーだと聞いていますし。新しい所で大当たりしても困りますしね。進学するなら通信の学校でと言う方向でとしかおすすめできません」と主治医の先生に言われてしまった
母も私の方を見て
「進学する?」と聞いてくる。日中ぼんやり家庭学習をして調子がよかったら祖母が耕す畑に遊びに行ってちょっと手伝う。あとはアニマルセラピーを狙って貰ってきた愛犬の散歩にいくだけと言う夢と現実の狭間で生活している私には進学は無理だと思っている母親
「学校に通える根性は私は持ち合わしていない。今の半日でなおかつ週1の通学すら無理があるのに」と言えば
「そうよね」と先生とうなずきあっている
調子が悪くなるのは学校にいくと決まっている日か翌日である。2日前から徐々に調子が悪くなると言うパターンが多く青い顔をして学校に行き職員室の片隅で踞って過ごしている事が通常である
教室にも発病する前からの幼馴染みが迎えに来て1限だけ頑張ると言う有り様。保健室にいかないのは発作の原因である彼女が何かあって使用しないでもないと言うことを考慮してと
大人が沢山いて常に誰かの目がある状況でこちらに接触してこようとは考えないだろ。もし、接触しようという素振りが見えたら先生達が阻止できるようにするということを考えての環境である
「ということで進学は極力しないとう方針で医者の意見書を書いておきます。それと卒業したあとに石を売買できるように未成年者の疾病者枠を使えるようにする申請書を渡しますのでよく読んで記入・投函してください」と先生から力石・祈り石に関する書類を渡してもらって今日の受診は終了となる。
で、行きなりのプロポーズに関しては交際してみて考えてくれないか?という申し出で徐々に距離を詰められて義務教育終了と同時に結婚と相成った
物凄くいい笑顔で結婚式をあげられて結婚祝いとしてマンションまるごと1つの所有権を貰い旦那が仕事をしている場所に引っ越した
仕事をしている場所というのは旦那の本家が根城にしている地域である。そこの小さな?会社で学生の頃からバイトとして仕事をしていたところだそうな
もとはこっちで生活していたのだが下の兄弟が発病して養生するためにと良く言って風光明媚。悪く言ってなにもない私の故郷の方に引っ越してきたということで、将来有望な忠和さんは高校からこちらに戻ってきて独り暮らしをしていたとのこと。そういえば一時期見かけないときがあったなと思いながら引っ越しを終えた部屋で抱きしめられている
「この部屋は安心できるから大丈夫だ。明日は新しい病院に診察してもらって薬を処方してもらうから今日は早めに寝るんだぞ」と言いながら私が眠りにつけるように抱きしめて寝てくれる