特区にて
どないしよか~とエセ関西弁を心のなかで思いながら目の前で頭を下げている人々を見て考える。その人達の後ろには「なんでそんな人に頭を下げるのよ!!」と怒声をあげている女性とそれを羽交い締めしている人が見えるが、関わりを持たない方が良いと勘がささやくので無視をする
「さて。いきなり頭を下げられてもよく分からないのですが。どうしたんですか?」状況把握のために深々と頭をさげて微動だにしない人たちの先頭にいる人に声をかけると
「はい」と頭を下げたまま説明をしようとするので
「すみません。皆さん顔をあげてください。私耳がそれほどよくないので頭を下げられている状況で話されていても聞き取りが怪しいので。それと騒がしい状況で聞き取りをするときに発言している人間の唇を読んで聞き漏らした言葉を予想したりするので」お願いして頭をあげてもらう
「耳が?」と驚いているので
「耳の聞き取り機能が他の人より少し悪いので」と言えばそれならば仕方がないという顔をしている
「で?」と説明を促すと
先程から後ろで騒いでいるのはインターネットで私の力石・祈り石を批判した人だということ。そして頭を下げているのはその人の親族でちょっとした企業を経営している人たちであるという。私的には批判したければどうぞ。私の製作したものを使わなければ良いのだからという風に思ってその人人たちに製作した石をいかないようにしてもらっただけである
「あなた様が作成した力石をわが社が使用させていただいていたんですよ。大きさが小さいのに数個あれば1ヶ月賄えるので。一つ一つは少し高いですが、従来のものを使用するよりコスト削減に繋がる良質な力石だと認識させてもらっていたんですが。最近わが社に下ろしてくれる業者がなくなってしまって。調べてみたらわが社に関係する人間が批判してという話を聞きまして」
「ええ。批判するならその人経ちには卸さないでくださいと売っている業者にお願いしていましたし。そもそもこれを作るのが本業ではないので干されても特にという感じなんですよ私的には」と言えば困ったような顔をして
「そうなんですか。わが社としては今まで通りあなた様が作った力石を下ろしてもらえればと謝罪に参りました」
「それはそれはご足労を。謝られてもというのが本心です。そちらの人とあなた方の会社が無関係で私の石をあなた方の会社が欲しているというならば、業者にお願いして拒否の登録をはずしても良いですけれども」と言えば顔色がよくなる人と末端で嫌な顔をしている人がいるので
「ここにいる全員があなた方の会社を運営している人なんですか?」ときけば
「そうですね。全員関係会社の社長を命じている人間達です。これがすべてという訳ではありませんが」返答があったので
「それでは、私のことが嫌いな人たちが経営している会社には下ろしませんがそれ以外の人たちには下ろしても良いように話を通しておきます。というか、後ろで羽交い締めされている人が好きとか大切だとか思っていて私の石を本心では使いたくないと思っている人たちには下ろしませんので」
「はあ?」
「ですから嫌々使われても私が嫌なんで。そこら辺の判断はここの会社の人たちにお願いしますので。よろしくお願いします」と頭を下げていた人たちには説明と場をセッティングしてくれた売買をしている会社の見守っていた人たちにお願いすると頷いてくれる
「話はそれだけなら私はこれで失礼しても良いでしょうか?」ときけば頷かれたので退室した
新しいエネルギーとして使われ始めた力石。それの生成方がファンタジーだとトキメイタ幼い私は作れるように精進した
その結果趣味の範疇と言って良いくらいの量だが安定した数を生成できるよになった
それを本業としてもよかったのだが、それよりも介護関係の仕事の方が好きだったのでそちらを本業に。力石を少量売っておこづかいという風にしていた
まあ、本業よりも収入が多いのでどうなんだろうと思うときもあるが、命がけでこれをしたいと思わないので副業だと言い張っているのである
売りに来たらいきなり話があると言われて通された会議室でのことなので話がすんだらカウンターで売りに出す
「にしてもいきなりってはなしだよね。最近よくネットで批判されているから特に気にしないし。趣味としているから売れても売れなくてもって言う話なんだけどね」と良いながら査定を待っていると
「そうなんですか。自分よりも良い品質のものを作る潜りがいるのが気にくわないと言う人もいますし」
「潜りではないよ。ちゃんと資格持っているし」
「ええ。そうなんですよね。少数ですが独学で資格と技法を身に付けている人もいますから」と困ったかおで笑われても困ります。
「国が品質が高いものを生成できる趣味の範疇でやっている人を特区にと言う話がありますけれども」
「ニュースでもあげられていましたね。でも、どこに誰がいてどのレベルをと言う話で基準が決まっていないとも聞いていましたが」
「ええ。そうなんですけれどもね」と本当に困ったような顔をされてから
「それでも全国の売買店からあげられる品質が高いものリストの上位に50までに名があげられている人間は保護と言う名目で特区に送られることが決まりまして。倉木様は常に上位50位をキープされていますので」
「はあ?なんですかそれ。と言うかそんな品質が高いものではないですよね私のは」
「いえ。一級品だといっても良いくらいのものです。普通このサイズだと1時間もてば良質だと言われますが、倉木様のものは1週間ほど持ちますからね。小粒なので需要の延びが悪いですが、良質だと理解している方々もわずかながらいますし。仕入れたらすぐに教えて欲しいと固定客もいますので」と驚きの事実を言われた
「独学であるからなのでしょうね」と驚いて固まっている私に声をかけてから奥にいる人に声をかけている
「と言うことで。あなたには特区に移住してもらうことになります」と拒否権が発動できない勅命を受け
荷物整理や職場に話を通すなどなどのもろもろの時間を2週間ほどいただいて特区に引っ越しせざろう得なくなった
特区ですることと言えば、ぼんやり日がな1日力石を生成することであるが、仕事をしながら同時進行である程度離れていてもできると言うことを説明して実際やってみたら驚かれたが、特区ないで介護に関する仕事にボランティアで参加させてもらっている
介護をするのが生き甲斐と言うか。人の喜ぶ顔を見ながら仕事をするのが好きなのである
家に帰って力石を生成を確認・調節をしてしたらあとはルーチンワークと言うか意識しなくてもできる仕事なので大変ではない
そういえば、私担当の人が頭を抱えたようにしている
「やり方を公開してほしい?良いですけど上手に説明できるかな?感覚の世界ですから」と言って失敗しても良いと言う言質をもらってから
術式の考え方・操作方法などを説明したのだが、はあ?とい顔をしている担当と一緒に来ていた技術担当
「だからいったじゃないですか。わからないと。まあ、これを考えついた時に読んだ本がありますからそれを読んだらなんかわかるかな?」と参考にした資料を手渡しておいた