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無題

家族のためにと望まれない結婚をして冷遇されたまま死んでいった人の夢を幼い頃から見ることがある。その夢を見た日は顔色が悪く立ち上がることすらできない有り様になり学校を休むのが常だった

夢で休むとかと言われて無理をして学校に行き青い顔のまま授業を受けてその日のうちに一過性の心筋梗塞のような状況で倒れたこともあり、それ以来夢で休むとかあり得ないと言われることはなくなり病弱認定をされてたまたま休む生徒として認識された

ギリギリ義務教育を卒業できたが、高校は無理だろうということで進学せずに家で過ごしていた。さすがに働きに出るのは無理だろうということで中学校の先生たちも知恵を出してくれて在宅で仕事ができる職業を見つけてくれて色々と情報をくれた

その中のひとつに力石と香り石というものが合った。参考資料としてと出されて周りの人間も無理だろうと思っていたらしいが、体調不良に落ちやすい私は常に詠唱をしていて大体暗記していたのが幸いして中学卒業するくらいには生成を成功させていた。とは言ったものの売買できるレベルのものではないので家で消費してもらっていたのだが、それが鍛練になり高校卒業する年になることにはある程度の値段で買い取ってもら得れる様になっていた

無論それに必要な資格も確り有して成人するまでには生活の糧を得ることができた

日々ぼんやり詠唱をしているのが体調が悪いためなのか仕事なのためなのかよく分からない状況に陥っているがなんとか人様に迷惑をかけずに生活をしていけているので問題ないと両親も考えているようすで好きにしてくれている

上の姉たちが結婚し出して自分達が死んだら誰が私の面倒を見てくれるのかと心配した両親たちが見合いを用意してくれたのだが、見合いする相手すべてが夢で私に酷い仕打ちをした人間らしく顔を会わせた瞬間に失神とか呼吸困難とかになることが多々あり親たちや見合い相手をよういしてくれた人間たちは困惑したようすだったが、魂が拒絶しているので無理です

力石を生成する人間は多くいるがそれを本業としてコンスタントに納品している人間は少なかったらしく見合い相手を見繕ってくれていた人たちは国の関係者もいたらしく

「何様のつもりなんですか」と苦情というか文句を力石を売買しに行ったら言われた

いつものカウンターの職員さんがいなく違う人のところに来たのがダメだったのかと思いながらも売買手続きを中止して売ることをやめた。無言で立ち去ろうとする私に

「人の話すら聞けないなんてだから中卒は」と学歴が低いことを指摘して見下してくるので今日からここで売買しないで実家の近くのところで売買しようと考える

自宅の近くにも売買するところがあるのだが、査定に時間がかかるので同じ時間がかかるのであれば少し大きなところでしてもらって帰り道に必要なものを買ったりぶらぶら散歩するのも良いかも知れないと思ってやっていたのだ

このように見下されてしまうなら別にここで買い取ってもらわなくても良いし。買い物は親と一緒に来たときで良いなと考え直して店を出ようとしたら

焦っているようすの人にお待ちくださいと言われて深々と頭を下げられて謝罪された。

「別に私のような中卒の人間に頭を下げる必要はないですよ。ここ以外にも買い取ってくれるところっはありますし。外出ついでにと思った私が悪かっただけですから。それに右も左もわからないような人間にも優しく対応してくれた職員さんもいましたから」と言えば

「こちらの指導不足です」さらに頭を下げられてしまった。それを見た私を蔑んだ人間が

「何故そんな人間に頭を下げるんですか」と大声を出している。

「むしろ何故わからないのですかあなたは。こちらのかたは月1で上質な力石を売買してくれる方なんですよ。安定して国に力石を売ってくれる大切なお客様に何て口の危機かなんですか」と叱っているのだが定期的に売買しているのは生活費を稼いでいるからだし、良質なものができるのは家の周りに自然が多いから私がすごい訳ではないと思うんだがと

どうしようかなっと思っていれば

「すみません」とさらに頭を下げられて個室へ誘導されいつも優しくしてくれている職員さんが対応してくれたので今日持ってきたものを売ることにした

「すみませんね。彼女が目をつけていた人間が候補らしくて」と言われても困ります

「そうですよね。というか調子が悪くなるような人間と伴侶になろうと思わないですし。あのような態度の人間だと見極めれなかったこちらの落ち度。ただそれだけなのに何を間違ってああいう態度なのか。何度指導してもああなんですよ」と愚痴りながら正確に鑑定してくれている。

それから何故か個室で鑑定が主流になった。職員の質も無論上がったしサービスも上がったのには閣議で決まった保護の法律のお陰だろう。力石がクリーンエネルギーとして注目され電子回路の図面に置くだけで電力を発電できるという研究結果がわかったからだ。それに色々な力があるということも解り電力供給以外にもガス・水道等にも使用できるということがわかったのである

しかも保存ができるので供給の機械と電子回路があればため池等がなくても水を供給できるという便利さである。ゲリラ豪雨や台風などがあれば水を確保するために力石を生成いする人間が出張して。現地で生成できる人ががんばってという風になり水不足が軽減できるようになったし自然エネルギーを使用することにより原油を買っていたお金が浮いて違う事に利用しているらしい

社会が力石に適応してくるようになってくると力石を生成できる人間を蔑む人間もいなくなり普通の仕事ととらえられる社会になったのは私が30才になった頃だ

元々利用価値は有ったが生成する人間が少なくて一般に流通しなかったということが理由だったが、ここ5年で生成する人間が多く排出されるようになり一般的に利用されるようになったというのが理由である

「手のひら返しと言えば良いのか」呟きながら母と一緒に甥を構っていると

「なんのこと?」出産して一時的に実家に戻ってきた姉に聞かれたので

「最近せかんの目がね。今まで怪しげな仕事をしている人間がニートととられていたのに最近じゃ在宅の仕事。力石を作っていますと伝えても怪訝な顔をされなくなったなとね」しみじみそういえば納得したような顔をしつつ

「身近になかったというのが原因なんじゃないかしら?それにしても便利になったわよね」力石を使った家電を見ながらいう姉に

「うちの電力は私が売れないレベルだと判断したものを使っているからね。使用できる様に組まれた回路は昔から公開しされていたからね」にこやかに言えばカシャカシャと写真をとって

「拡散して良い?」と聞かれた。何を拡散するのだろうか?と思いながら

「私に迷惑をかけないなら別に良いよ」と言えば少し考えてから

「友達にだったら良いかしら?」とプチプチ携帯をいじっている。そろそろ仕事の時間なので遊んでいた甥から離れていつも仕事をしている縁側に移動する

緑豊かな庭とその後ろに流れる川。視線をずらせば山が見えるし川には冷泉がわいて出ているのですべての属性をカバーできる場所である

まずはと力石を今日も生成できることを感謝を捧げてから簡単な太陽の力石を生成し始める。詠唱をしつつ核ができた感触が有ったのでそれを中心に玉になるように詠唱をし続けること4時間。手のなかに数ミリの小さな玉が出来上がった。翌日はこれをさらに大きくしてから調節して使いやすい力石にするのが仕事である

私は使いやすい様に5ミリ程の大きさなにしているが、優秀な人間はそれ以上のものを作っているらしい

それでも生活できる報酬が得れるのでそれで良いと思っている。無理して量産することはできるが布団と仲良しになってしまうので今がベストと言えばベストなのである

そんな風に生活していたのに再び結婚という話が上がった。保護の法律で伴侶がいない人間にはできるだけ伴侶をという事になったらしいが、子供が生成する資質を受け継げるかと言えば否である。それに伴侶が常識人でなかった場合大変な目に会うのでは?と思ってしまう。

後者はすべての人に該当することだが。

どうやって断ろうと思ていれば目の前に来た見合い相手。話をして嫌な感じがしなかったので次も会うことになり何度かあって交流を重ねていく。私という人間を。彼という人間を私が受けいれられるかという話になったのは見合いをしてから1年くらいである

いい人だと思うけれどもというどうだろうと感じである。もう少し人間性を見ないとわからないということを話せば自分は結婚に向けて考えてほしいという話をされた

会瀬を重ねていくごとに人の話を聞かない人間だなと思うようになってきたのでそれを伝えて改善をした方が良いといったが聞き入れられず。私も我が儘を言って話はなくなった

結婚という話が上がらなくなりお一人様でも良いと両親が諦めてくれたので、老後のために徐々に準備をしながら生活をする

体調が思わしくなくなってきたのは40才になってから胸が苦しくなるようになり徐々に体力をとられて行きそのままという風な感じで意識がなくなったことだけは覚えている

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