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第零話

いつからだったかな…俺がこんな世界に飛ばされたのは…そう、あれは…少し前のことだ…


 俺の名は冬月蒼真ふゆつきそうま来年度で晴れて高校三年、あと少しで社会人の仲間入りかと思うと正直めんどくさい。だが大学に行って勉強するのもあれなので就職するつもりだった。

 成績は並よりじゃっかん下、運動は…得意ではない。クラスの中では目立たないほうだ。そのほうが都合がいい。いたって普通だった…


そう、あの時までは…


「はぁ…冷えこんできたな…」

そう言って俺は首に巻いていたマフラーを執拗に巻きつけた。もう二月…

日本では冬真っ盛りで冷えこむ時期だ。俺はいつもどうり通学路を歩いて学校へ通う。道には雪が積もり

通勤時間帯とは思えない静けさがそこに…

「おい!どうしてくれるんだぁこれ!!」

「すいません!すいません!」


『雰囲気台無しだ馬鹿野郎!!!』


向こうが少々騒がしいどうやら男が女にからんでる。どうやら朝のこの混む時間帯にぶつかって男の荷物をばらまいてしまったようだ…普段ならめんどうなのでかかわらないようにするのだが…男の様子がおかしい目は血走ってすごい剣幕で怒ってる。見ていてかなり不愉快だ。ただ荷物が散らばっただけなのになぜあそこまで怒るのだろうか…

ちょっと声をかけてみるか。

「一体どうしたんですか?何かもめ事ですか?」

「な、なんでもねぇよ、見せ物じゃねぇんださっさと学校に行けよ!」

こいつ、怪しい…今の短い会話中にもしきりに周りを見回し額に汗を浮かべてる。何か知られたくないことでもあるのだろうか?

「でも女性が嫌がってるだろ!それとも何か見られたくないものでもあるのか?」


言ってから思った…これ死亡フラグじゃね?


「あ、あぁすまなかった、最近仕事がうまくいかなくてなストレスが溜まっちまって、ついかっとなっちまった。」

そういうと男は急に態度を変え素直に女性に謝った…なんだ意外と素直じゃねぇか。そして女性は去っていった。めでたしめでたし。

「なぁそこの坊ちゃん止めてくれてありがとうな。お礼と言っちゃなんだが…」

そういうと男は人通りの減った道でカバンを漁り始めた…それにしてもカバン大きいな、散らばった荷物のほかにもたくさん入りそうだ、さてお礼といってたが何をくれるのだろうか?

「これでも受け取ってくれや…」

そういうと男はカバンから黒いハンドガンを取り出しこちらに向けた。

次の瞬間、体が焼かれるような感覚と同時に体が宙に浮くのを感じた。…撃たれた!?


それ以降のこの世界での記憶は俺にはない


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