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始まりの終わり
初投稿です!よろしくおねがいします!
真っ暗なところだった。
右も左も分からない。
...ただほんのりと花の香りが漂ってる。えっと...この花の香りは確か...
「うっ...」
もうすぐ思い出せそうだったのに、真っ赤に滲んだ脇腹が痛んで思考が停止した。でも、掠れかけていた意識が戻った気がする。
詰まった喉から必死に声を出す。
「もぅ...やめて...もぅこれ以上私達に手を出さないで...!」
私の前に立つそいつはにやっと笑って、「嫌だね」と言った。
嗚呼...これはあの手を使うしか無いか...。
後ろから声がする。私の名前を呼んでいる。
でも...ごめんね。あなた達を助けるためにはこの手しかないんだ。
後ろですすり泣く声がする。本当にごめんなさい。私はもうどうなってもいいの。だから...許して...?
私は後ろを振り向いて微笑んだ。
...そして...
「皆...今までありがとう...!」
一瞬で目の前は真っ白に輝いた。
続きます。
次からは本編です!