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狂った人生、狂った少女
少女が可哀想…←自分で書いたくせに←←
少女が狂う原因となった話し。
・・
――まだ少女が普通の少女だった頃…
小学校に通う少女は独り、家へ向かう帰路を歩いていた。
普段は友達と帰るのだが、生憎今日は友達が学校を休み、独りで帰ることとなったのだ。
それが
幸せに暮らしていた、いや、暮らしていく筈だった少女の人生を変えた…。
その日、少女は、誘拐された。
数人の見知らぬ男に連れ去られ、
着いた場所はどこかの廃墟。
少女は怯えていた。
手足は縛られ、口にはガムテープが貼られている。
息苦しくて…声を出すことも儘ならない
怖い…痛い…苦しい…
少女の瞳から大粒の涙が溢れだした。
それに合わせて、ガムテープを貼られた口から微かな嗚咽が漏れる。
「う…っく…」
少女の嗚咽に気づいた1人の男が少女の側にしゃがみ込み、下品な声で笑った。
「そんなに泣くなよぉ…ヒヒッ、悪いようにはしねぇからよぉ。たぁっぷり可愛がってやるってんだから。」
そう言うと男は少女の口からガムテープを剥がし、少女の髪を引っ掴み力任せに起き上がらせた。
少女の口から短い悲鳴があがった。