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準備
『ピピピピーッピピッピピピピ…カチッ』
私のもとで鳴る時計を手に取り上の出ている部分に手を添え押す。
「・・・ありゃぁ…又遅刻。」
時計の時刻は今10時。
学校が始まるのは8時だからもう2時間もたってる。
でも私は急ぐことはなくゆっくりと長い髪をとかし
ダテメガネをかけて学校に行く準備をするのだ。
「だっていつものことだしね。」
蒼谷 姫。これが私の名前だ。
スポーツ万能に頭がよい!
顔が不格好な分神様は他のところに力を入れたらしい。
こんな私も学校の小等部から中等部、そして今生徒会長を務めている。
生徒会長は普通遅れるのがダメなんだけど
昔からのことだから皆は慣れてしまったらしい。
「この頃は逆に早く行ったら変な目で見られるし。」
別に遅れてもここは全寮制だから楽なのよねーw
「さぁ、今日も新しい一日が始まるわ。」
きっちり閉めていたネクタイを少し緩めるとバックを持って学校へ向かった。