美味しいきらきらを求めて
評価していただけると幸いです。
沢山のお星さまなんかよりも、とても大きな身体の女の子が居ました。
女の子はきらきら輝くお星さまたちを指先1つでつまみ上げて、それをお口の中へ放り投げ入れます。
「うーん、これはちょっと甘すぎるわね。 はずれ」
気に入ったお星さまを見つけては食べてみますが、中々おいしいものへは巡り会えません。
大きな綿の様なものがついたお星さま。
真っ赤に燃えて口の中ではじけるお星さま。
なんだか砂のように崩れるお星さま。
どれもこれも女の子を満足させるには、とても味気ないものばかりでした。
ひたすら、おいしいものを求めて、真っ暗な道を歩き続けます。
疲れては何度も立ち止まって、その場に身を屈めてしまい、少し休むとまた前へと歩き出すのを繰り返します。
そして―――ようやく一際きらきら輝くお星さまを見つけました。
「とっても青いのね」
女の子は近くにあった欠けたお星さまに腰をあずけ、しばらく眺めていました。
小さくきらきら輝く青い星。
女の子は思わず、舌を舐めてどんな味がするのか胸をふくらませます。
けれど暫く眺めているうちに、不思議なことに小さなきらきら達が忙しなく動いているのが見えてきました。
まるで、自分をとっても小さく小さくしたきらきらたち。
まるでそれは、星の中に小さな星が沢山あるように見えたのです。
「もったいないのね」
女の子は軽いため息をつくと、代わりに腰かけていたお星様をかじって、欠けたお星様をもっと欠けさせてしまいました。
「うーん。 これは……不味いわね」
そうやって呟くと、女の子はまた真っ暗な道を歩き続けます。
いつかとびっきり満足するものを見つけましょう。
きっとあのお星さまは、ほっぺたが落ちるほどおいしいのだろうけれど―――食べてしまったら後味が悪そうね。
見てくださり、ありがとうございます。




