ーーあなたが歩む道が明るいものでありますようにーー
そう....俺は、俺は...お前の隣には居てはいけない
俺なんかと一緒に居ても、それは彼女を不幸にするだけだ
今日で終わらそう...
ーー「....ってことがあってね!」
彼女は俺の隣で楽しそうに、今日の出来事を話していた
でねでね!と続けようとする会話を俺は遮った
「.....もう俺に近寄るな」
「え....」
そのままスタスタと、無情にも言える態度で彼女を置いていった
「....わかった...」
背後から、辛そうな声でそう彼女は言った
「ごめんね...迷惑だった....かな....」
少しずつ掠れた声になっていった、彼女には似合わない小さな小さな声で....
タッタッタと目の前の...いつもの曲がり角に走っていき、こちらを向いて、いつものようにぶんぶんと手を振りながら、バイバイ...!と彼女は言った
いつもと変わらない...けれど....いつもとは違う、無理矢理笑ったようなそんな笑顔をしていた...
そしてすぐに背を向け、前へと進んでいく.....
そう...これでいいんだ
これで....
その瞬間、爆発音のようなデカい音と、女の叫び声が同時に響いた
....う....そだ....そんな...そんなわけない
来た道を引き返し、彼女が進んだ道に向かう
嫌な予感...いや.....嫌な妄想が頭を過り、走った
そんな妄想が現実になってはいけないと、そう考えながら...
けれど、そんな俺の願いは目の前の光景で、砕け散った
ーー電柱に突っ込んだ車...そしてそのすぐ側にいる血まみれの体
小さな頃の...トラウマが頭によぎった...
あの体が誰のものか...そんなの、すぐにわかった
バックを投げ捨て、即座に彼女の元へ向かう
頭から血は流れ、腹には...裂け目のような大きな傷があった
そこからボタボタと流れる血は地面を伝い、俺の足元までも流れてきた
まるで...まるで...俺が彼女を殺めたのだとそう...言っているようだった
い...やだ...いやだ....「いやだっ!!!」
心の声をあげ、自分の制服を破り、タオルを取り出して、痛々しい傷に当てる
血が止まるように...命を繋げるために
また...こんな....
冷たい母の顔が頭をよぎり、恐怖で体が震えた
必死に必死に、彼女の腹から流れる血を止めようとした
だが...ダメだ....
制服もタオルも血で湿ってもう、止めることすらできない
止血しようと傷口を抑える手の隙間から、血は溢れ、共に彼女の命も溢れていった
そして
「お願いだ...お願いだ...いなくならないでくれ...」
この人生において、すでに乾ききったと思われた目からは、次々と涙が溢れていった
「....泣かないでよ...」
微かに聞こえる彼女の声は、弱々しかった
「すまない....だから...だから!...行かないでくれ...」
「お前は...俺にとって...人生を...満たしてくれた唯一の存在なんだ....」
「そ...っかぁ...」
息をするのさえ苦しいはずなのに、俺の言葉に...耳を傾けて、相槌もしてくれる
....酷いことを言ったはずなのに...
なんで...なんでそんな...幸せそうな顔をするんだ...
「...これから...も生きてね...きっとこれから...私の代わりになる人がいるから...」
彼女の言葉は俺の考えを見透かした上で言った言葉だった
はぁ....はぁ....と彼女の呼吸は浅くなっていった
...俺にできることは何もない
こんなにも自分の無力さを恨むことがあるだろうか
ずっとずっと彼女の魂が消えるまで、俺は側に居た
魂が無くなろうとしているのに、消えようとしているのに、最期の最後まで彼女は俺に笑顔を向けたまま...この場からいなくなった
救急車に連れて行かれる彼女を見送った後、俺は血まみれの手に力を入れ、あの時の意識を失う一瞬に見えた車と目の前の暴走車が重なり、運転手を強く強く睨んだ
彼女はもういない...その姿も声も、見ることも聞くことも....これからはない
それからは、彼女の言うことを信じ、彼女のような自分の空っぽで、何もない渇望しきったこの心を満たしてくれる存在を探して、生きて、生きて....それでも俺の前には彼女のような存在は、誰1人としていなかった
だとしても、彼女が俺に言った、最後の願いは叶えたい.....でなければ、俺は、俺は、彼女に何も返せてない
生きて欲しいと、俺が生きる
それで彼女の願いが叶えられるなら
そう思い、俺は今も生きている
これからも、ずっとずっと、俺の魂が尽きるまで
メル....俺の魂も未来も全部君に捧げる
だからもし来世があるなら、来世は、どうか、どうか、幸せな道を通って欲しい
それが君に全てを捧げた、俺のたった1つの願いだ...
それから彼は、メルという者の願いを叶えるために、未来も魂も、その全てをメルの幸せのために捧げ、余生を過ごした
それが彼にとって幸せかどうか、今では彼にしか分からない
けれど、生きがいを見つけた彼は、メルに会う前よりも幸せだったのかもしれない
たとえ、願いという呪いをかけられたとしても
―――――――――――――――――――――――
....う....ん....?
ここは.....?
ー目覚めはどうだい?
...だれだ......?
ーふむ、少し混乱しているようだね
.........
ー君は、私の子供だよ
...こども...
ーそう、私の子供だ
ー....名前は何にしようか
...なまえ
ーそう名前
ーそうだね....君の魂にちなんで....
ー"ソル"
ー君の名前はソルだ
最終話まで読んでくださりありがとうございます!
なーんか、変な終わり方ですね?
もしかしたら、私の前の作品を読んでくれてる人はあれ....?こいつ....あいつか...!?
って思ってたりするのかなー?なんて思ったりしてます!
一応この話だけでも全然1つのストーリーになるようにはしたので、前の作品を読まなくても全然大丈夫だとは思います...多分
ただおもしろくはない気がする...笑
自分で書きながら、これー....面白くなっ!?って思いながら書いてるくらいですからね
まぁ...こんな終わり方をしてるくらいですから
どこかに繋がってるか、それともこれからの話に繋がるか...
とまぁまぁ!
意味深なことを残して、
次回のストーリーがいつ更新されるか
正直に言わせていただくと全然未定っす....
えぇ....なるべく早く書こうとは思っていますが
ちょっとサボりがち....いえいえ、休みがちなので遅くなりそうではあります
あと一気に投稿するので、その分時間が取られるかなぁ
と言った感じでしょうか...(短編なんですけどね...)
一旦分かってる範囲で言うとこんなところかな...?
多分!そんくらいです!
それじゃあ....また次回の話で会いましょう!
バイバイっ!




