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渇望者  作者: 類月
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虚無

女と別れ、自分の家へと向かう

少しずつ周りも暗くなり、街灯がばらばらの順番で付くこの道をゆったりと歩いていく


夜にだけ聴こえる自然の音、生活音、周りから鳴る音に耳を傾けながら、今日の出来事を振り返る、昨日と何が変わったか


なにも変わらなかった...同じ毎日を繰り返し、人間としての生命活動を続け、人生の一歩をこの1秒間のうちに何百歩も進む

その何百歩は、同じところをぐるぐるとただ廻っているだけ...


でも、今日は別の道を通ったのかもしれない

女の顔を浮かべながら、そう思った


それでも人生の一歩にも満たない、些細な変化、すぐに同じ道に戻り、明日からまたぐるぐると廻る


そんなことを考えていると、自分の家の前にまで来ていた


玄関を開け、バタンという音と共に考えていた思考も感じていたものも全て外に投げ出し、なにもない真っ暗で無機質な部屋へと進む


月の明かりに照らされたソファにドサっと乱暴に座り、窓の外をぼーっと眺める


なにも考えず、空っぽのまま時間は経過していった


ブーブーというスマホのアラーム....もう22:00だ...


着替えを持ち、浴室に真っ直ぐと進む

これもまた、変わらない日常...22:03、シャワーのノズルを回す


ザーという音と共に、何度も何度も考えてしまう雑念を洗い流し、考えてはいけない、その疑問の答えを知ろうとしてはいけない


そう....知ってはいけないんだ


答えを知って壊れるのは自分だから....

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