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宇宙誕生
すべての始まりは一発の〝くしゃみ〟だった。
誰も聞いていないから。
というより、まだなにも存在していないから。
恥じらいというものを気にする必要がない。
そもそも、そんな概念すら存在しないセカイで一人の女神が突如放った生理現象。
「はっくしゅん!」
現代風に言えば、おっさんのように豪快なそれは大量のエネルギーを生んだ。
女神の放った飛沫は忽ち銀河となり、星々となった。
その衝撃による影響は今なお無限に広がり続けている。
その現象に対して「ビッグバン」という大仰な名称がつけられるのは、約四六億年後のことである。
だが、今現在における人類の文明レベルは、まだその全貌の解明には至っていない。




