第八話 失格=?
この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。
榎宮愷「んっ、、うぅぅ、、」
才原祐一「先輩」
ん?この声、才原?後ろから声が聞こえるが。
少年「振り向くな」
榎宮愷「え?」
俺の正面に少年?いや、そもそもここどこだよ。
少年「絶対に振り向いたらダメだ。」
俺の幻覚?この子を知らない。一旦ほっといてみるか。
才原祐一「先輩」
榎宮愷「才原、どうした?また冥界の監視員に半殺しにでもされたのか?一日俺はいなかったけど、そっちはどうよ。」
少年「振り向くな!!!」
才原の方へ向こうとした体が戻る。この子は何を必死になっているんだ?言っていることもよくわからない。
榎宮愷「君は…一体何なの?」
才原「榎宮……」
榎宮愷「さい…はら?」
「頼んだ」
榎宮愷「はっ!!」
…夢?
我殺狂助「起きたか。」
榎宮愷「あ!君は」
我殺狂助「ぴったり5時間睡眠。フンッ。気味が悪い」
腕時計の時間を見ながら怪訝そうにそうつぶやく。
榎宮愷「ここは??」
我殺狂助「リアータホテルていう所の部屋の一室だよ。この幸奪戦争の会場、現界と似たような場所だがこんなのもあるんだなと改めて驚かされたよ。」
飯島聡「お!起きましたか。我殺さんが一緒につれていった女性も目を覚ましたよ。こちらよかったらどうぞ。」
水と軽食を受け取る。おにぎりや焼き魚、それにおひたし
らしきものもある。そういえば、ここに来てから特に何も口にしていなかったな。
おしとやかで、美しい。どこかの御曹司のメイドのような人だ。この人の制服は俺やあの二人と同じだな、、、
我殺狂助「もう一人の方は?」
飯島聡「まだ目を覚ましません。我殺さん、彼にだけ加減を間違えたとかやめてくださいね。」
我殺狂助「そんな強くやっていないって。あぁそうだ飯島、俺にも飯欲しいんだけど。」
飯島聡「ご自分でご用意なさってください、」
我殺狂助「えぇーーー。一人も二人も変わらんだろ。」
飯島聡「我殺さんが連れてきた三人の分しか作ってませんよ。」
我殺狂助「薄情な女だ」
飯島聡「今何と…?????」
我殺狂助「な、何でもない…です。」
桐生亜衣「愷くーーん。」
突然ドアを蹴っ開き、無駄にでかい声で呼ぶ。
榎宮愷「桐生!」
桐生亜衣「別に亜衣でいいよ。それより、樹くんは?」
飯島聡「まだ目を覚ましていません。」
桐生亜衣「そっかーー。あ!愷くん、今起きたばっか?」
榎宮愷「え?まぁ、うん。」
桐生亜衣「よし!ちょっとこのホテル探検しようよ!別に構わないよね?」
我殺狂助「あぁ、あいつが起きるまではこのホテル内で好きにしてくれていい。他のやつらの挨拶もかねて行ってこい。」
桐生亜衣「というわけだ!さぁゆくぞ!!」
榎宮愷「え、ちょっ、、まっ、、」
強引に腕を掴まれ、部屋から出される。
榎宮愷「ちょっ、ちょっと桐生、、」
桐生亜衣「大丈夫。あの人たちは今は私たちに危害を加えない。」
榎宮愷「え?…」
桐生亜衣「理屈とか根拠もないけど、私人の目には自信があるの。」
榎宮愷「人の目?」
嵯峨野健児「こんなとこで何してるんですか。」
桐生亜衣「うわぁ!びっくりしたー。」
嵯峨野健児「えーと我殺さんが連れてきた三人のうちの二人だということはわかるんですが…」
桐生亜衣「私!桐生亜衣っていいます。呼び方は何でもいいですよ。」
榎宮愷「俺は榎宮愷っていいます。えーと、あなたは?」
嵯峨野健児「私は嵯峨野健児といいます。このホテルを私含めて5人で滞在しています。」
榎宮愷「5人ってことは…」
桐生亜衣「我殺という人、さっきの女性、そして嵯峨野さん。あと2人どこにいるか分かります?挨拶くらいはしとおきたくて」
嵯峨野健児「あーーその二人のうち一人は…私の後ろにいます。」
榎宮・桐生「……え?」
斑目遅刃「あ、あのーどうも。僕斑目遅刃っていいますぅ。」
なんかすごく存在感がない。嵯峨野さんはすごい高スペック男子って感じするけど、斑目くんが…
嵯峨野健児「とりあえずよろしくお願いします。」
斑目遅刃「よ、よろしく。」
桐生亜衣「うん!よろしくね!」
榎宮愷「二人ともよろしく。」
桐生亜衣「それで、あと一人は…」
肝田葛葉「ここだっよ!!」
榎宮と桐生のそれぞれの肩を後ろから叩かれる。
肝田葛葉「俺は肝田葛葉まぁ仲良くやろうぜ!!」
桐生亜衣「う、うん。よろしくね!」
榎宮愷「よろしく」
肝田葛葉「おう!!よろしくな!!」
桐生亜衣「一応軽く挨拶したし、良かったら誰かにここの案内お願いしたいんだけど、、」
榎宮愷「あ!ごめん。その前に一個いい?」
桐生亜衣「どうしたの??」
榎宮愷「あのー君たち三人にききたいんだけど、、」
肝田・嵯峨野・斑目「ん?」
これだけはきいておきたい。彼がいないうちに、、
榎宮愷「我殺ッていう人の制服だけ俺たちと違うじゃん。あれ、何でなのか分かる?」
嵯峨野健児「あー。彼から聞いていなんですね。彼はね
前回の幸奪戦争の参加者なんですよ。」
中嶋芽依「せんぱーい。一個疑問なんですけど、、」
神楽士郎「ん?何だ??」
中嶋芽依「前回の第六次幸奪戦争で残ったの誰でしたっけ?」
神楽士郎「あーえーーっと、データによると、第六次の中で残った参加者は我殺狂助含めて二人しかいないな。」
中嶋芽依「どっちも【ラスイチ】でしたっけ?」
神楽士郎「そうだな。」
神楽士郎「二人とも一度失格になっている。」
ゲーム開始から一日と5時間
残り参加者569人
最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。作品を読む際に【ハッピーエンドとはどういうものなのか】このことを念頭に置きながら読んで頂ければ、より一層深くまでこの作品を楽しめると思います。これからもこの作品を皆さまに楽しんでいただけるよう、精進して参ります。
また、今回の話全く物語が進んでいないので、9話と10話は3日以内に投稿するようにします…(多分)




