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ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
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第6話 約束は破るもの

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

桐生亜衣「樹くん。まさか、あんなこといっておいて奏ちゃん見捨てる訳じゃないよね、、、」

坂縞樹「………」

桐生亜衣「樹くん!!!」

(俺だって見捨てる選択はしたくないさ。ただ、あの話が本当なら衛藤奏を守るメリットがあまりにも薄い。特に今、この状況においては。)

福山幸多「いやーほんと、まさか仲間がいるとは驚いたよー。【エスケープ】を人間(なかま)として扱うとは。てっきり探知機として扱うものだと。」

桐生亜衣「私らのことを馬鹿にしたような言い方だね。」

橋本優「実際そうだろ。全てを知っている俺らからすれば、お前らのやっていることは偽善者ごっこにもならない。ただの集団自殺のようなものだ。」

この場所に4人の男がやってきて、俺らを殺しに来た。しかし、一人だけ明らかに怯えた態度をとっているやつがいる。

松下蓮「や、約束通り近くのエスケープがいる場所は全部教えて案内しました。だ、だから」

原田九老「あぁ、お前は約束を守った。松下蓮、君は我々の役に立ったのだ。そんな人間を殺すわけがないだろ。」

松下蓮「は、原田さ、、」


松下蓮 失格


ほんの一瞬のことだ。松下蓮の首を短剣がかっ切る。切ったやつは言うまでもない。原田とかいうやつはあらかじめ武召喚をしていた。つまり、最初からあの松下蓮という人を殺すつもりだったのだ。

坂縞樹「殺すわけないとかいっておいて、殺すのか。ご老人よ。」

原田九老「あぁ、すまない。すまない。老人だから、そんなこといった覚えがないよ。いやーボケって怖いのぉー。」

桐生亜衣「樹くん。彼らは倒してもいいよ

ね…」

橋本優「ほおー今の状況も戦力差も把握せず怒りに任せ、我々を殺そうとするとは。はっはっは、、浅はかどころの話ではないな。」

桐生亜衣「あんた、、」

榎宮愷「ファースト」

橋本優「…!!」

体が勝手に動いた。剣を投影し、桐生亜衣を愚弄したやつに飛びかかる。そいつも咄嗟に後ろへと跳び、攻撃を回避する。

橋本優「やっぱそうなるよな。じゃあ君に格の違いってのを見せてあげよう。二重召喚(ツインサモン)。」

投影されたのは、多分鉄パイプだ。少し疑問に思ったのはツインといっておいて、一つしか現れていないし、ファーストと何が違うのかということだ。

榎宮愷「俺はまだ死ねないんだよ。だからもう迷わない。あんたは倒す。」

衛藤奏「だめ!榎宮さん!!」

原田九老「フッ。」

剣と鉄がぶつかる。ぶつかり原田九老が鉄パイプを離し、榎宮の腹部へと狙いを定める。その動きに勘づきギリギリで自分の腹部を守る。その隙を狙われ榎宮愷の胸を蹴りとばす。飛ばされた威力を抑えるため、剣を地面に刺し、摩擦を起こし、体勢を整える。

なんか…重い。鉄パイプってこんな重たかったか、、やっぱり何か変だ。ツイン、つまり二つや二重を表す。でも投影されたのは一つだけ。てことは、、、

榎宮愷「その鉄パイプ、二つ分の武召喚数値が込められているだろ。」

原田九老「…ほぉ、」

かすかに笑ったような気がした。

榎宮愷「一つの鉄パイプに二倍の威力を込める。簡単にいえば武召喚を二重にしてやったということだ。」

原田九老「分析するのは得意みたいじゃな。じゃが、ワシの有利は揺るがんよなーー。」

そう。武召喚にそういうやり方ができるんだったら、武召喚数値が多い方が有利。そして、衛藤奏に訊いた情報では、武召喚数値の稼ぎかたは参加者を殺すこと。参加者を殺したとき、その参加者が持っていた武召喚数値が加算される。さっき、こいつと戦ったときに少しだけ時計の数値がみえた。その数値は44。真っ向に戦えば勝ち目はない。あいつを油断させ不意打ちで倒すしかない。こいつを倒せば衛藤さんも、、


福山幸多「あっちでお互いのチームの中から一人ずつ戦っているから、2vs2、あぁ失礼、2vs3だったか。」

坂縞樹「桐生、衛藤奏を連れて逃げろ。正直勝機はかなり薄い。」

桐生亜衣「何いってるの樹くん。そんなことするわけ、」

坂縞樹「現実と状況をみろ!!!人数は同じでも戦力が違う。」

福山幸多「いいね。自分のことをよくわかっている人間は嫌いじゃない。理想や綺麗事にすがる美しい人もね。少し話をしようか。しかし、、、」

橋本優「邪魔者がいなくなってからだけどなぁ!」

衛藤奏「ッ!!」

坂縞 桐生「いつの間に!?」

橋本優が衛藤奏の背後に接近する。

橋本優「ふへへ、、ファーストォ!!」

衛藤奏「やだ、、やだ、、、、やだぁぁ、、、ぁ」

橋本優が投影した短剣が衛藤奏の腹部を貫いた。

衛藤奏(何で、、現界であれほど活躍していた私が何でこんなことに、、)


衛藤奏 失格


桐生と坂縞に怒りや憎しみの感情が走る。いや、それだけではなかった。彼らの気持ちにはそんな美しい人を思いやる感情だけではなかった。彼らは衛藤奏(お荷物)が殺されて


安堵してしまったのだ。。。



~一方その頃~榎宮たちが逃げた住宅街にて

業火の中だった。誰がつけたのかもわからない炎が燃えたぎるなか殺しあっている。

佐東要「この近くの参加者はあらかた倒せたか?」

南川大翔「失格者の記録を見る限りはな、あと四人くらいは残っているはずだ。」

長谷川正太「じゃあ、この五人でいっちょやっちゃいますか。」

斑目流「やったーーー集団リンチだーー。」

加藤清田「さすがに五人相手は勝ち目ないでしょうしね。」

南川大翔「あそこ、1人いるよな。」

斑目流「あ、ほんとじゃん じゃあ早速、、ふぁー、」


斑目流 失格

佐東要「え、、、、」

何がおきt、、

佐東要 失格

加藤清田 失格

長谷川正太「大翔!逃げるそ!!

南川大翔「とりあえず、走りながら武召喚しておけ!」

何だ、何が起きた?何で三人も死んだ?南川があの男を見つけたときは割りと遠くにいたはず。なんであんな一瞬で音も出せず、近付き、武召喚もせず三人も殺せ、、、

長谷川正太 失格


南川大翔「まずい、まずい、まずい、まずい、まずい。」

もう俺以外全員死んだ。何なんだあいつは、、福山に頼まれてここの制圧をしていたのに、何で、、、、

なぜだ。なんか急にころんで、立てなくなった。なぜだ。

なぜ、、、あ。

南川大翔「あ、あ、ああぁぁぁぁぁぁぁ、、、、!」

足が、、足が、、 痛い。とんでもなくいたい。でも逃げなければ、逃げないt




南川大翔 失格

四条債賀「とりあえずここら辺は全員片付いたか。」

あの五人がいっていた残っている4人も、その五人を殺すときのついでのように、彼はみつけだし殺害したのだ。

合計9人、殺すのに分の単位も使わせない。そして四条債賀(しじょうさいが)彼はまだ武召喚の存在を知らない。。。

そして武召喚に頼らず殺した人数は50を越える。




ゲーム開始から23時間

残り参加者 600人

最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。作品のテンポ感と投稿頻度が遅く、全然話が進んでいないことを深くお詫びします。ゲーム開始から一日もたっていないのに、参加者が四割も減っているのは私自身てさえ、イカれていると本気で感じます。少しでも作品を書く時間を確保するので、どうか見捨てないでください……

さて、今回はそのお詫びもかねて少しだけここでしゃべらせていただきます。第6話で衛藤奏が失格になりましたが、彼女が地獄にきた理由や現界で何をしたのかをまたどこかでかけたらいいなと思っております。この幸奪戦争はまだ勝利条件を明かされていませんが、同時に敗北条件も明かされていないのはお気づきでしょうか??失格=敗北とはいってないのて、この屁理屈を頭に入れながらこれからの話を読んでみてください。(頑張って投稿します。がんばる………)

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