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ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
45/45

第45話 振り返り

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

また、主人公を決めつけてこの作品を読み進めると、その主人公と決めつけたキャラに対して落胆の感情を抱く可能性があるので、この作品に主人公はいないと思いながら読むことをおすすめします。

榎宮愷「俺の強さ…?」

カイリ「おい!振り返るなとこの前もいっただろう!!」

パート「それは、お前の話だろう。カイリの記憶を振り返るのがダメであって、俺の記憶を振り返ることは問題ない。そうだろ?」

カイリ「…」

榎宮愷「どういうことだ?振り返るって。」

パート「ここに来ることはあんまりないだろうから、ちゃっちゃっと思い出してもらおうか。」

パート「まず、お前がこの幸奪戦争に参加した動機は?」

榎宮愷「極楽にいけば、俺が地獄にきた理由がわかると思ったから。」

パート「いーや違うな。」

榎宮愷「…は?」

パート「お前はそんな理由で参加していない。」

榎宮愷「いや、何言ってんだよ。お前が俺の何を」

パート「俺だから知ってるんだ。お前が参加した理由はそれじゃない。」

榎宮愷「……」

パート「第一おかしいだろ。極楽にいけば、自分が地獄にきた理由がわかる?意味がわからん。お前が言ったものはそもそも理由になっていないんだよ。」

そう。榎宮愷のいった動機は理由として成立していない。極楽と地獄は分断されているというのに、極楽にいって地獄にした理由を知る、なんてことができるわけない。彼は見せかけの理由を作り出し、それを自分に思い込ませ続けていたのだ。

パート「いつしか、ロストイーブンの種性のせいでそれすらも忘れちまったんだな。仕方ない、教えてやろう。【お前は才原祐一に促されてここへ来た。】」




花村祈「くっ、、」

磯貝公人「うぉぉぉぉぉ!!!」

桐島大雅「もう何回突っ込んでくるん?そろそろ飽きたで。」

何十回と正面からの攻撃を試み続ける。だが、それが当たることは一度もなく、次第に攻撃されることすらなくなった。ただ、かわされて終わる。磯貝公人、花村祈は勝手に攻撃して勝手に疲労しているだけなのである。

花村祈「はぁ、はぁ、くそ!全然当たらない。」

桐島大雅「君らにできひんことが俺にはできる。それだけや。」

磯貝公人(どれだけ早く動こうが、どれだけ死角や隙を突こうがあいつは必ず攻撃に反応する。何かトリックが…?)




四条債賀「セカンド!!」

武器を投影した瞬間に、手をクロスさせ、両手に持っている武器を宙に舞わせる。その宙に舞った武器が向かう先は佐々木浩二、桐生亜衣がいる場所。

佐々木浩二「シールド!!」

武召喚数値を消費し、透明な盾を生成する。その盾のおかげで投げられる武器の勢いは収まり、容易にかわすことができる。

桐生亜衣「フッ!」

対して、桐生亜衣も自身の持つツインサモンの槍でその武器を弾き返す。

花城如音「あの二人を甘く見るな。」

援護の二人とは違い、花城如音は積極的に四条債賀との接近と戦闘を図る。花城如音の剣の一振りはその場からのジャンプでかわされる。

四条債賀(クリエーションの方がかなりめんどくせぇ。何の躊躇もなしに、武召喚できるってことは数値に余裕があるってことだ。参戦してきたのもそれが理由だろう。ならば)

佐々木浩二「ウッソ!!」

ジャンプした状態から佐々木浩二のいる方向にからだの向きや軌道を修正し、重力に任せれば自然と目的の場所に着地するように全身をそう仕向ける。目的の場所、つまり、佐々木浩二の真上に着地しようとしていた。

佐々木浩二「バウンド!!!!」

武召喚数値を7つ消費し、佐々木浩二の真上にトランポリンのような役目を果たす結界らしきものを投影する。

四条債賀(いちかばちかやってみるか。

ハッ!!)

佐々木浩二「は!?」

佐々木浩二が投影したバウンドする結界に剣を突き刺し、結界を無理やり壊そうとする。

結界に亀裂が入り、徐々に割れ目が広がっていく。

佐々木浩二「くっ!!」

桐生亜衣「たぁぁぁぁ!!!」

四条債賀「!?」

結界を壊そうとしている四条債賀の貴重な隙を狙い、自身の持つ武器で投げ槍を行う。

その投げ槍に勘づき、剣を手放した後、佐々木浩二の投影した結界に倣い、自身を跳ね返すことで投げ槍をかわす。

四条債賀(この二人の行動が読みにくい。もう少し、観察すればわかってくるだろうが、時間がねぇ。数値は残り130。あれをやるか)

四条債賀「【サーティサモン】」

その瞬間、四条債賀の持つ武器が変容する。

クラッシャーの武器よりも大きく、禍々しく、この世のものとは思えないほどの覇気が生まれる。

花城如音「大きく出たな…」

その場にいた全員、何が起こったのか把握し、震え青ざめる。彼は三十もの数値を一つの武器に重ねがけした。もともとのスペックが異常に高い男がソイーブルを使い、全身の身体能力を十倍に引き上げる。さらに、もともと貯めてある武召喚数値、ロストイーブンの種性で身体能力、武器の威力は何倍にも膨れ上がる。そして今、自身の持つ武器を三十倍に引き上げた。鬼に金棒どころじゃない。

一撃でも食らえば、かすれば、接触すれば、【確実に失格となる。】

桐生亜衣「疑似クラインド…」

佐々木浩二「今ある俺の全数値を使って、盾を作っても防ぎきれない…」

坂縞樹「正気か。それをすれば、ロストイーブンの種性の反動は大きく出てくるはずなのに。」

木崎印「賭けに出やがった…」

木崎印(あいつの剣の一振りはクラインドの威力を越える。食らう、かするはもちろん、かわしたところで、壁や床にそれが当たれば、その衝突による爆発の影響で無事では済まない。)

四条債賀(くそっ、視界が大分死んできた。これが成功しなきゃ負ける!)

花城如音「!?」

そうして、花城如音に向かってクラインド剣が猛威を振るおうとしていた。

木崎印(…くそが!!)

木崎印「おい坂縞!!クラインド使えるギリギリまで数値を使え!!」

坂縞樹「あ、わ、わかった!!」

木崎印が何をしようとしているのかあらかた理解し、それの準備にはいる。

四条債賀「消えろ!!」

剣を振るった。他の参加者にその剣が直接当たることはなかったが、その剣の風圧、勢いによってクラインド以上の威力を発するビームのようなものが辺りの参加者に牙を向く。

木崎印「シックスティサモン!!!」

坂縞樹「ナインサモン!!!」

木崎印、坂縞樹の武召喚を重ね合わせることでそのビームの威力を相殺しようと試みる。

木崎・坂縞「う、ぐ、が、、ぐぅぅぅぅ!!

ぐぁぁ!!!!」

威力を和らげることには成功したが、その威力にも耐えきれず、坂縞樹、木崎印は吹き飛ばされ、壁に激突する。

桐生亜衣「樹くん!!木崎くん!!」

佐々木浩二「くそ!!もう次はない!!」

69もの数値を使っても完全な相殺には至らない。もう一度彼が剣を振るえばそれを防げる、回避できるものは誰にもいない。

花城如音「……」

花城如音(フッ、、これで終わりか。何でこいつらを守って、一緒に戦ってきたんだろうな。)

佐々木浩二「花城如音!!何ボーッとしてんだ!!」

冷静さを失い、思わず攻撃的な口調になりながらも、花城如音が失格にならないよう必死に叫び、頭を悩ませ、苦闘する。

花城如音(もうじき俺のツインサモンが消える。これが切れたら、使える数値は1。フッ、、やってやるよ。)

花城如音「浩二!!!祈!!!【あとは任せた!!】」

佐々木浩二「!?如音ーー!!!」

そうして、一人で四条債賀のもとへ走り向かう。この場の誰ももうそこにいこうとはしなかった。


四条債賀「どこまでもしぶとい!!」

もういちど、剣を振るおうとする。だが、それを力ずくで制止する。

花城如音(何で俺、あの二人と一緒に行動しようと思ったんだっけな。)

数日前のこと、何があったか思い出しながら、四条債賀の動きを制止し続ける。足掻き、退け離そうとする動きを全力で読み切り、全力で止める。だが

四条債賀「うぉぉぉぉぉ!!!!!」

動きが読めてもそれを止められるかはまた別の話。力ずくで動きを自由化させ、剣を持つ。

四条債賀「うぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

そうして、剣を振るった。その剣は直接花城如音へと接触し、その一太刀を一身に受けた。



花城如音「あむっ、、何度も言うが俺は兄貴じゃない。」

佐々木浩二「じゃあ師匠だ。」

花村祈「それともお父さん?」

花城如音「誰がお前らの父親になるか。」

佐々木浩二「じゃあ師匠ならいいんだ。よっ!天下の大将軍!!」

花城如音「どっちだよ。」

花村祈「ほらほら、師匠~俺の作った焼き鳥うまいでしょ~。」

花城如音(フッ、、こいつらほんとバカだな。)



花城如音「そうか、楽しかったんだな俺は。あいつらに会えて」







花城如音 失格





ゲーム開始から三日と二十三時間

残り参加者77人





最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。作品を読む際に【ハッピーエンドとはどういうものなのか】このことを念頭に置きながら読んで頂ければ、より一層深くまでこの作品を楽しめると思います。これからもこの作品を皆さまに楽しんでいただけるよう、精進して参ります。

(編集作業に移るからしばらく投稿お休みいたしますとかいっておいて、思ったより編集点がなかったから、ほとんど何の修正もしていないことを深くお詫びいたします。ごめんなさいマジで。)

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