第44話 2+1+0+1
この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。
また、主人公を決めつけてこの作品を読み進めると、その主人公と決めつけたキャラに対して落胆の感情を抱く可能性があるので、この作品に主人公はいないと思いながら読むことをおすすめします。
佐々木浩二「このままだと負けるってどういう?」
木崎印「花城如音の数値の問題だ。あいつの数値はさっきのツインサモンを使った時点で残り2。このツインサモンでギリギリ食らいつけている状態。つまり、今使っているツインサモンの投影時間が切れたら、あいつに勝ち目はない。」
数値が0になったら失格になる。そのため、ツインサモンが切れた場合、花城如音はファーストしか使えなくなる。だが、現在の四条債賀をファーストだけで凌ぎきれるわけがない。ツインサモンの投影時間が過ぎる前に倒す、これが花城如音にとっての勝ち筋であったが、、
坂縞樹「その勝ち筋は菅田神東によって潰されたと…」
木崎印「あぁ、ほんとに。余計なことしてくれたよ。」
菅田神東が命令した15名の自爆特攻。この爆発時間により、花城如音のツインサモンの投影時間は大幅に減少した。投影時間が過ぎる前に倒すという作戦は自爆命令によって潰えたのである。
佐々木浩二「だ、だったらもうこれ以上花城さんを一人で戦わせるわけにはいかないでしょ!種性の反動待っている場合じゃないですって!!」
木崎印「…悪いが、俺はあいつを見捨てた方がいいと思っている。」
桐生亜衣「ちょっと!それどういうつもり!」
木崎印「どういうつもりもくそもあるか。あいつにはできる限りの時間稼ぎをしてもらって、少しでもあの化け物を弱らせておくんだよ。その状態を一気に叩く。確実に倒せる保証はないが、生存率はこれが一番高い。」
佐々木浩二「…そうですね。」
木崎印「それに、悪いが俺はあいつにもお前らにも仲間意識や思い入れと感情は特にない。行きたきゃいけ。俺は行かん。」
佐々木浩二「あぁ、じゃあ行ってくるよ!!」
坂縞樹「佐々木!!」
桐生亜衣「ごめん、樹くん。私もこれ以上は見てられない。ツインサモン!!」
木崎印「…」
そうして、佐々木浩二と桐生亜衣は花城如音に加勢し出す。
花城如音「バカ!!来てんじゃねぇよ死にてぇのか!!」
佐々木浩二「死にたいわけないでしょ!でもそれは、あんたも同じだろうが!!」
桐生亜衣「私たちは如音くんを消させないために全力で援護する。主な戦闘は頼んだよ!」
四条債賀「次から次へとうっとおしい。全員消してやるよ!」
花村祈「邪魔な…異物…?」
桐島大雅「当たり前やろ。君みたいに、わざわざ蹴り落とすべき対象である磯貝くんを味方にしたんは、ほんまにわけわからん。どうあがいても、どっちかしか残られへんのに。」
花村祈「あいつを味方にしたから…お前らのグループのアジトや目的、種性核について知ることができた。」
桐島大雅「それは磯貝くんじゃなくてもできることや。他の襲撃者捕らえるなり、すればよかった。」
花村祈「いや!それでも俺は、磯貝を選んだ!!」
桐島大雅「…はぁ、話にならんな。もうええ、そろそろやろか。」
磯貝公人「やっぱりいたか。桐島。」
桐島大雅「磯貝くん…菅田はんとおうへんかった?何でここにおるん?」
磯貝公人「菅田は消えた。あそこにいても俺は何もできないからな。こっそり抜け出してお前らに会いに来たんだよ。」
桐島大雅「菅田が…消えた?」
桐島大雅「フフフフフフ…アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!いやー、このホテルにきて何すんねやろと思っていたけど、まさか何もせず消えてるとは…おもろすぎる。」
桐島大雅「つまり、もう俺は菅田はんの奴隷やないってことか。」
磯貝公人「そうだな。だからもうお前は自由に動ける。」
桐島大雅「ならもう勝ったわ。二人とも叩きのめしたる。どうせ磯貝くんは花村くんの助太刀にきたんやろ。さっさとやろ。」
磯貝公人「花村、もう残りのエスケープは俺たちだけだ。もうこの瞬間に誰が種核醒するかが決まる。自分のことだけを考えろ。」
花村祈「あ、あぁ。」
桐島大雅「エスケープに武召喚なんかいらん。まずは、、、」
花村祈「!?」
桐島大雅「お前からや!!」
武召喚などの強化、武器の生成、それらを一切行わず、自前のフィジカルだけで戦闘を開始する。桐島大雅が始めに狙ったのは花村祈。ジャンプに近いような足の加速で、花村祈と急接近し、拳に狙いを定める。花村祈はそれを間一髪で両腕で受け止める。だが、受け止めたからといって、攻撃を防ぎきれたというわけではなかった。桐島大雅の一撃は花村祈の両腕で防ぎきれる威力ではなかったのである。威力に耐え切れず、両足が地面との摩擦をおこしながら、少しずつ全身が後退されていく。
花村祈「ぐつ、、」
磯貝公人「フッ!!」
桐島大雅「背後狙うの好きすぎやろ。」
桐島大雅の後ろに忍び込み、隙を突こうとしていたのもばれていた。結果、背後からの打撃は当たることなく、かわされカウンターとして一打、腹部に受けることとなる。
磯貝公人「ゥゥ!!」
磯貝公人(やはり、もともとの身体能力でいうならこいつはトップクラス。まとまに殴りあっても勝ち目はないか。)
花村祈「はぁぁぁ!!」
短剣を持ち、桐島大雅へと向かう。向かったあとはひたすらに短剣を振り回し、一回でもかすればという淡い願いを込めながら、避け続ける桐島大雅のもとに必死で食らいつこうとする。
桐島大雅「芸がないなぁ、退屈やわぁ。」
近づいてきた花村祈の腹を膝蹴りし、胃液の逆流を起こさす。
花村祈「がはっ!」
桐島大雅「もうそろそろわかったんちゃう。最後に勝つんは俺やで。」
榎宮愷「ん、んんん、、」
榎宮愷(あれ、ここ、どこだ?俺はホテルにいたはず。それに、前にもきたことがあるような、、)
???「よう、起きたか無能。」
榎宮愷「あ?誰だお前。」
少年「いちいち怒らせないでよ。自分が怒るとほんとにめんどくさいんだから。」
榎宮愷「君って、、」
見たことがある。夢の中で。初めてリアータホテルに連れていかれる際に我殺狂助に気絶させられたときに見たあの夢。その夢の少年と同じ。
榎宮愷「ここ、どこ?」
???「んー、そうだなー。三途の川、とでもいうのかな。」
榎宮愷「精神世界的な感じか?」
???「まぁ、そう思ってくれていい。」
榎宮愷「いや、俺はそんなことより早く戻らないと!!」
???「四条債賀と戦いに行くのか?あいつ相手には何もできないって分かったんじゃないのか?」
榎宮愷「それは行かない理由にはならない。」
???「いーや、なるね。お前があいつの養分にされれば桐生や坂縞も危ない。お前の復活が敵に塩を送ることに繋がる。」
榎宮愷「ちっ、お前は何が言いたいんだ!!」
???「お前と話がしたい。」
榎宮愷「…は?何言ってるんだ。」
???「とりあえず自己紹介はしとこうか。俺はお前がロストイーブンの種性によって失われた記憶を具現化した存在。まぁ、適当に【パート】とでも呼んでくれ。この少年は【カイリ】っていう。どちらも榎宮愷が失った記憶の具現化的存在。」
カイリ「僕のは、君が自らの意思で失った記憶の具現化だよ。」
榎宮愷(はぁ、、、もう訳がわからない。)
幸奪戦争が始まってから現在進行形で混乱しているその脳ミソに無理やり理解という概念をぶちこんで、話を進める。
榎宮愷「つまり、二人ともようは俺なんだよな。大前提、話ってなんだよ。」
???「少しだけ振り返りをしようじゃないか。お前の強さを思い出せ。」
ゲーム開始から三日と二十三時間
残り参加者85人
最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。作品を読む際に【ハッピーエンドとはどういうものなのか】このことを念頭に置きながら読んで頂ければ、より一層深くまでこの作品を楽しめると思います。これからもこの作品を皆さまに楽しんでいただけるよう、精進して参ります。




