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ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
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第41話 ロストゲット

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

木崎印「酒々井、立てるか?」

酒々井夢寐菜「ごーめん。しくじっちゃった。速さでは上回っているからって調子乗った。」

幸い、まだ失格に達する出血量ではなかった。だが、それでも彼の傷は大きい。下手に動き回れば失格のリスクは格段に跳ね上がる。

酒々井夢寐菜「ていうか、切戸さんやられたってマジ?あの人、戦闘力でいえば福山グループの中でも最強クラスだよね。」

木崎印「それすらもやつは上回っているんだ。素の力もかなりのものだろうに、さらにソイーブル。まさに鬼に金棒だな。」

酒々井夢寐菜「まぁでも切戸さんはそういう人頑なに認めなさそうだけどね。」

木崎印「まぁな。それで?お前はどうする?」

酒々井夢寐菜「ん?俺はてっきりもうお前の養分になるもんだと思ってたけど。」

今、襲ってきている男の数値は果てしないほどに高い。リアータホテルにいる四条債賀以外の参加者の数値を全部合わせても150もいかない。生き残ろうと思えば、これ以上四条債賀に数値を補給させる、失格にさせられるわけにはいかないのだ。そして重傷を負った酒々井夢寐菜は四条債賀にとって養分と化している。合理性を突き詰めるならば、ここで倒しておくべきなのだ。

木崎印「なぁ、酒々井。やつと戦ってみてどうだった…?」

酒々井夢寐菜「あ?急にどうした?」

木崎印「いいから」

酒々井夢寐菜「…多分だけど、あいつはロストイーブンだ。失う体の機能は視力といったところだろうな。」

木崎印「やっぱりか。」

酒々井夢寐菜「一瞬だけ、何も見えなくなる状態が不定期に現れていく感じだろう。あいつは力を無駄使いしている。ソイーブルだけじゃなく、ロストイーブンの種性も盛り込んでいるからな。」

木崎印「聞いたかお前ら?」

磯貝公人「聞いたけど、それでやつに付け入る隙があるわけでもないだろ。あの男がロストイーブンであることは間違いない。その種性を使った大きな反動が来るまでは俺たちは何も手出しできない。」

佐々木浩二「少なくとも、俺はあいつに攻撃ができない。木崎くんもあの三つの種性核じゃないから戦おうとしてないんでしょ。」

木崎印「俺の種性核はアナリストだ。こいつの種性はちょっと変わっている。まぁ、四条債賀(あいつ)には使えないんだかな。」

神威廬利那「ねぇ、何が起こってるの?」

そんな会話をしていた頃に四条債賀に対抗し得る種性核者が姿を現す。

榎宮愷「あれって、花城くん?」

坂縞樹「花城と戦っているやつも見覚えがある。」

桐生亜衣「ねぇ、何がどうなってるの?」

この四人が好き勝手に疑問を投げ掛けているときに磯貝公人、佐々木浩二はあることに気づいた。

佐々木・磯貝(花村いねえ。かわいそ。)

そう。花村祈は四人を呼びにいこうとしたが、とんだ無駄骨である。

木崎印「ロストイーブンでソイーブルもしている厄介な参加者が襲ってきた。もう、洗井ヰや切戸さんはいない。ここにいるやつらだけでやつをどうにかするしかない。」

神威廬利那「たった一瞬で四人…。急激に参加者が減っているのもあいつの仕業とみてよさそうね。」

木崎印「あぁ。だが、さっきもいった通り、あいつはロストイーブンだ。俺や佐々木、エスケープはやつに危害を加えられない。」

神威廬利那「…榎宮!あんた残りの数値3だっけ?」

榎宮愷「え、あ、うん。そうだけど。」

神威廬利那「私の数値18はあるから、分けてあげる。腕出しなさい。」

そうして、神威廬利那は榎宮愷に7つの数値を振り込んだ。

榎宮愷「いいのか?俺、あんたのこと殺しかけたのに。」

神威廬利那「ここはそういうところだから気にするのやめたわ。それに、もうそんな悠長なこと言ってられないわよ。もう分かったでしょ。このゲームの参加者はいつ、どんな形でやられてもおかしくないって。ここは理不尽の集合体なのよ。」

榎宮愷「…そうだな。それは間違いない。今は生き残ることに集中しないとな。」

木崎印「ただ、今突っ込めば、花城如音の邪魔にしかならない。あいつはあの化け物と渡り合える唯一の人材だからな。やつの種性の反動が大きく出てくるときまで機を狙っていろ。外すことは許されないぞ。」

榎宮愷「ああ!」

これ以上、役立たずでいたくないんだ。俺は…



かれこれ、花城如音と四条債賀が戦って数十分経過した。お互い、対象からの攻撃を回避し続け、対象への攻撃を仕掛ける。だが、結局それもまた防御、または回避される。それの繰り返し。膠着状態のまま。あちこちに飛び回ったり、床やホテルに設置されていたものを利用するなどの小細工も行い合ったが、それでも状況が一変することはなく、ただ時間と体力が消えていった。

四条債賀(ファーストだけでここまで粘るとは。これ以上力を使いたくないのだが。)

花城如音「なぁ、もうどっか行ってくれないか?俺、これ以上はさすがにきついぞ。」

四条債賀「そうか。ならばすぐ楽にしてやろう!!」

花城如音「失格になっても楽にならねえよ。」

数秒だけの会話。それを終えたらすぐ殺し合い。何度も何度と剣と剣が交じる。四条債賀、花城如音の両者は相手の次の動きをあらかた予測できる。つまり、ワンパターンな攻撃は互いに通用しない。一打一撃にレパートリーを増やさなければならないのだ。

四条債賀(くっ、まずい。また、視界が)

花城如音(こいつ、多分だけど、目が見えてないときがあるよな。だったら!)

そうして、剣を使った牽制合戦を中断し、別の攻撃を仕掛ける。四条債賀の視界が完全になくなる一瞬を利用しようと画策する。

四条債賀(俺の視界が失われることがあると向こうは気づいたな。なら、その場合、俺の背後、または正面から突っ込んでくるはず。)

狙いは読めているといわんばかりに視界が失われた瞬間に一回転の斬りを見せつける。背後だろうと正面だろうと、近づいていくことには変わりないからだ。確実に当たる。そう思った矢先だった。

四条債賀「!?がぁ!」

またも花城如音の剣激を受けたのである。花城如音は背後に回るつもりも、正面から突っ込む気もさらさらなかったのだ。四条債賀が一回転し、回転が止まったその瞬間を突かれ、連続的な斬激を食らわす。四条債賀はその連続斬りを自身の持つ剣を花城如音に向かって空振りさせることで、無理やり中断させることに成功する。

花城如音「今、気づいたんだがお前の数値170になっていたな。ソイーブルをした影響か。」

ソイーブルは一回しか使えない上に、数値を多く持っていなければ時間制限がある。四条債賀は莫大な数値をソイーブルの延長につぎ込んでいるのだ。

花城如音「お前の数値が切れたら、俺の勝ち。それまでに倒せるといいな。」

四条債賀「しぶといだけの平民が図に乗るな!!」

四条債賀の周りにあったもの、天井にある照明器具、床タイル、机、観葉植物、壁、あらゆるものを破片と化して、その破片を対象へと向かわせる。明かりは消え、足場は崩壊し、壁は壊れ、立つことすら難しくなる。

花城如音「ちっ!!」

なんとかその破片を弾き返そうと剣一つで抗うが、全てを捌ききることは到底不可能であった。あらゆる破片が体をかすり、視界はその破片で埋め尽くさせる。

四条債賀「ぬぁぁぁぁぁあ!!!!」

その破片の影響で体全体の機能が鈍り、四条債賀の一太刀を浴びることになる。その威力は大きく、深い傷を残さぬことはできたが、斬り飛ばされる事象を防ぐことばできなかった。

花城如音「う、、、ぐぁ!!!」

至近距離で戦い合っていた二人に距離が生まれる。

四条債賀(この機を逃さぬ!!!)

そうして斬り飛ばしたことによって生じた距離を埋め、逆襲を仕掛けようと体全体に即座な支度を済ませる。

神威廬利那「今!!!!」

四条債賀「!?」

花城如音のもとに斬りかかろうと構えた同時に上空から二名の参加者が武器を持ち、襲いかかってきた。

榎宮愷(絶対に止める!!!)



ゲーム開始から三日と二十一時間

残り参加者105人







最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。いつからなのかは分かりませんが、投稿し始めて4、5ヶ月。ついに、評価ポイントを頂けるようになりました。まだ10ポイントだけですが、少しずつ認められた、前進してきたと感じております。改めて、自分の作品を読んでもらううれしさを確認できました。これからもこの作品をよろしくお願いします…といいたいところなのですが、しばらく投稿はお休みさせて頂きます。理由としましては、今までに私が投稿した41話分、時折読み返すのですが、誤字や描写の入れ忘れ、追加したいシーンなど過去に投稿したものを編集したいのです。誠に勝手なことですが、首を長くして次の投稿を待って頂ければ幸いです。

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