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ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
39/45

第39話 異

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

四条債賀がリアータホテルに襲来する数分前のこと


狩野下切戸「木崎。何か考え事か?」

木崎印「あなた寝ないんですか?花城如音たちと協力関係を結んで、協力者が増えた今、この幸奪戦争でまともな休息をとれる数少ないチャンスですよ。」

狩野下切戸「なら、なぜ今お前は起きている?」

木崎印「それは…」

狩野下切戸「お前も気づいているだろう。参加者の減りの異常さに。だから、やつらとの協力関係も易々と受け入れた。」

木崎印「……ええそうですよ。急激に参加者が減少している今の状況はおかしすぎる。福山幸多や桂唯賀が本気を出したとしても、ここまで減らない。俺たちの知らない何かが暴れている…」

狩野下切戸「このホテルから出ようとしないのもそれが理由か。」

木崎印「外に出れば、必然的に参加者と巡り会う確率は高くなる。この短時間で参加者が減るということは、恐らく今暴れている何かは集団ではない。多くて四人、最悪の場合一人だけの可能性もある。そんな少人数で参加者狩りをしているやつらの戦闘力は半端じゃない。闇雲に移動するべきじゃないんです。」

狩野下切戸「となると、その異物は福山幸多に協力している可能性が高いよな。」

木崎印「うーん。どうでしょう。福山と関わりのないものがやっていてもおかしくはありません。何にし、今の状況が危ういことに変わりはありません。今ここで、それが来ても」

???「ぐ、が、ぁぁぁ」

かすかに叫びをこめたうめき声が鼓膜に伝わる。

???「!?お前、足が!!」

???「さーて、何分で終わるかな。」

先程のうめき声ほどの声量はないが、それでもわずかに誰かが話している音は聞こえた。聞こえてしまった。

木崎印「…ふー、行きましょう。」

狩野下切戸「そうだな。行くぞ。」

何かを察して、覚悟を決めたかのよう。一度息を吐き、その声が聞こえた方向に足を進めた。

木崎印(くだらないことであってくれ。もう俺と洗井ヰはソイーブルは使えないのだから。)

そんな淡い願いは一瞬にして塵と化した。木崎印、狩野下切戸の目に映る光景は簡単。二日前からともに行動していた男の右足が雑に切断されていて、その男のもとには、協力関係を結んだものが倒れこんでいる。そして、その二人を明らかに異質で異常な参加者という一人の何かが殺意の目線で見つめている。

木崎印の予想はいやのことに、見事に的中してしまった。

下山沙智「おい!立てるか!!」

洗井ヰ凶他「くっそ。まずいな…」

足の痛みを嘆く暇もなく、四条債賀という男はまた失格にしようとまた迫り始める。

四条債賀「死ね」

またとないスピードで接近し、適切すぎるほどの間合いへと辿りつく。そして剣を振りかざし、命を狙う。

狩野下切戸「くっ!!」

剣が下山沙智や洗井ヰ凶他のもとに届く寸前のところで、四条債賀に身体への武召喚を施した上での体当たりを行い、その場から引き剥がす。このときに狩野下切戸は直感的に数値を7つ消費した。その体当たりの衝撃で突き飛ばされ、足と地面の摩擦を起こし、徐々に

飛ばされたスピードが減速していった。

狩野下切戸(この男、花城如音と同等以上の力を持っている。)

木崎印「洗井ヰ、状況は?」

二人のもとに駆け寄り、何があったのかを訪ねる。

洗井ヰ凶他「わからないです。とてつもないスピードで襲われ、右足を切られました。申し訳ないですけど、戦えそうにありません。」

下山沙智「すまん。俺もだ。さっき、洗井ヰに庇って一命を取り留めたが、それでもかわしきれなかった。腹部を想いっきり切り裂かれている。」

木崎印「そうか…悪いな」

そうして、ある決断をして、一息吐いたあとに一言

木崎印「ファースト」


洗井ヰ凶他 失格

下山沙智 失格


自らの手で二人の参加者を消滅させた。理由は簡単。使い物にならないから。あの化け物を倒すのには一人でも多く人手が必要。ただその人手はあくまで動けるもの、戦えるものだけであって、動けないものや怪我をしているものは一人の人手としてカウントされない。そんなお荷物を放置し、万が一、それを敵に倒されればそいつの数値はさらに増える。つまり、ここでお荷物を放置することは敵に塩を送ることに等しい。放置するよりは自身の数値を供給する方がよいと木崎印という男は判断したのだ。

木崎印(まぁ、十三は増えたけど、それでも焼け石に水だよな。)

四条債賀「さっきのやつらよりはまだ強そうだな。」

狩野下切戸「貴様、ソイーブルをしているな。」

木崎印(…やっぱかよ。)

四条債賀「あぁ。なんか武召喚数値を10くらい消費するやつだっけ?これいいよな。力がとんでもなくみなぎってくる。」

狩野下切戸「フォースデバイド!!」

木崎印「シクスデバイド!!」

それぞれ武召喚数値を4つ、6つずつ消費し、武器の投影、強化に数値を割り当てる。

そうして、戦闘が始まる。

狩野下切戸「はぁぁぁ!!!」

雄叫びとともに、武召喚数値を使った上での身体強化を利用し、四条債賀へと近づいていく。だが、

狩野下切戸「!?」

四条債賀「遅えよ。」

武召喚数値を利用しても尚、四条債賀のスピードに届くことはなかった。気づいた頃にはもう背後を取られている状態だった。

狩野下切戸「う、ぐ、がぁぁ!!」

四条債賀の怒涛の剣速、剣激。それについていくことはかなわず、ただ一方的に斬られ続ける。狩野下にできることは急所に当たらず、最小限のダメージで済むように完全な防御で受け入れることしかできない。

木崎印「俺を忘れんな。」

狩野下切戸の攻撃に夢中になっている隙を伺い、同じように背後を狙って攻撃を試みる。

木崎印(一発で大ダメージ。これしかない。)

四条債賀「気づかないわけないだろ。」

狩野下切戸「な!?」

木崎印「!?」

四条債賀の取った行動はいたって単純。狩野下切戸の胸ぐらを掴み、それを背後にいた木崎印のもとに思いっきり投げつけた。以上である。投げられた狩野下切戸の全身は木崎印に激突する。そして

四条債賀「ツインサモン」

木崎印と狩野下切戸が激突し、まだ遠くまで投げ飛ばされる寸前のわずかな間、その間に四条債賀の剣激が炸裂する。

狩野下切戸は四条債賀の剣激を受けた直後にホテルの壁まで飛ばされる。そしてその後ろにいた木崎印もまた同様に、壁へと激突する。壁にはヒビか入り、ドガンッッ!!というとんでもない爆音がホテル内を包む。

木崎印「あ、がぁぁ」

狩野下切戸「きさ、き」

木崎印「狩野下さん!!」

嘘だろ…!?この人でさえ、こんな一瞬で…

狩野下切戸「私はもう戦えない。だから、私の数値はお前にやろう。」

そうして、木崎印の持つ刀を自身の腹部に突き刺した。あとはもう消滅を待つのみ。失格は免れない。


四条債賀「ふーむ、まだ倒しきれないか。」

水嶼恭賀「チョットマテ」

四条債賀の背後に巨漢が話しかけ始めた。

四条債賀「何だ、まだいたのか。」

水嶼恭賀「オマエ、アブナソウ。イマノウチ、タオス。」

四条債賀「こんなデカイものも参加者としているんだな。だいだらぼっちみたいだ。」



狩野下切戸「木崎、消滅する前に言っといておくことがある。さっき、、やつと近づいたときに、やつの武召喚数値の残数を確認できた。」



四条債賀「まぁ、だから何だっていう話だけどね。」

水嶼恭賀「ウォォォォォォォォ!!!!!」

四条債賀「フッ」

ニヤリとした笑みをこぼした直後、彼の剣は瞬間という概念よりも早く動き出し、水嶼恭賀の全身をくまなく切り裂いた。腕、足、目、腹部、手、いたるところの体の部位を斬り裂き、文字通り千切りにする。当然、どんな人間でも千切りなどされたら命など持つわけがない。


狩野下切戸「やつの、数値は、、220ある。」



狩野下切戸 失格

水嶼恭賀 失格



ゲーム開始から三日と二十時間

残り参加者109人








最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。作品を読む際に【ハッピーエンドとはどういうものなのか】このことを念頭に置きながら読んで頂ければ、より一層深くまでこの作品を楽しめると思います。これからもこの作品を皆さまに楽しんでいただけるよう、精進して参ります。

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