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ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
36/46

第36話 たがいの手段、共通の希望

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

中嶋芽依「せんぱーい。アンティワームって…」

神楽士郎「判書を読め!!!」

もう質問してくんなといわんばかり、いや、ほとんど言っているまである勢いと声量で彼女の言葉を遮る。

中嶋芽依「あーあそうじゃなくて。いや、まぁ、そうではいるんですけどー。」

神楽士郎「……ハァ、、何が聞きたい?」

諦めたかのようなクソでかため息をあえて、一つこぼした。

中嶋芽依「種性核の一つにアンティワームってあるじゃないですか。あれが持っている情報と持っていない情報の違いを忘れちゃって。あと、福山幸多がなぜ今こんな行動をとろとしているのかも。」

神楽士郎「はぁ、まぁ仕方ない。今の状況的にも説明しやすいし。まずアンティワームの種性は?」

中嶋芽依「えーっとなんだっけー?あ!ゲーム開始と同時に目を覚まし、腕時計にある機能が織り込まれていて、それには武召喚や種性核などの情報が記されている。」

神楽士郎「そう。この幸奪戦争の最初は情報を多く持っている方が圧倒的な有利をとる。実際、福山や他のアンティワームに訳もわからず失格にさせられた参加者は多いしな。」

中嶋芽依「そしてもう一つの種性が時間の経過とともに、自身の戦闘力や武召喚数値の使用に制限がかかる。いわば時間が経てば経つほど弱体化するんですよね。」

神楽士郎「あぁ。だから福山幸多はできるだけ多くの参加者が失格になる方法を模索していったのだ。終盤にアンティワーム以外の種性核者がいれば、もう勝ち目がない。」

中嶋芽依「その利害が一致したから、同じ種性核である前田咲や橋本優とすぐに協力関係を結ぶことができたんですよね。」

神楽士郎「それで、アンティワームに教えられている情報だが、基本的には戦闘に関わるものだけ。あとは参加者の詳細。我々が持つ判書ほどの質と量はないが、それでも十分に活かせる代物だ。あとは、、、16時間後に始まる【あれ】のこととかな。」

中嶋芽依「じゃあ知らされていないのは、勝利条件と敗北条件、あとは我々監視者と会える場所の存在以外に何かあるんですか?」

神楽士郎「それ以外にあと二つある。一つはこの幸奪戦争が作られた意図。もう一つは監視者を越える【管理者】の存在。参加者が知りたいものは多分こんなものだろう。」

中嶋芽依「じゃあ福山幸多の今の行動は?」

神楽士郎「アンティワームには伝えられていない情報がある。だが、アンティワームには【伝えられていない情報があることは伝えられているんだ。】」

中嶋芽依「つまり、福山幸多はこの幸奪戦争について知らないことがあるのを自覚させられていると?」

神楽士郎「そう。その知られていない5つの情報。これらを知るために我々監視者と接触を図ろうとしているんじゃないのか。根拠になりえるかは分からんが、地下鉄で我殺狂助が坂縞樹らを保護するために現れたときに福山が最初に発した一言は【会うならもう少し先だと思っていたのだが。】これは我殺狂助という前回の幸奪戦争の参加者がいることを自身の種性で認知していていずれ会うことになると予想していたから出た言葉だろう。アンティワームに教えられていない情報。教えていない情報があることをわざわざ教える不可解さ。それに意味や意図を見出だし、その未知の情報を持っているやつらが現れてくると考えたんだろうな。」

中嶋芽依「まぁ、実際あの場所の存在を我殺狂助は知っていますもんね。そういう知識を活かしてアンティワームと上手くやってましたし。」

神楽士郎「ほぼ勘に等しい推理が当たった。そしてその自分の推理を今から実践しようとしている、こんな感じかな。」

中嶋芽依「確かに、あの場所に行けば私たちのもとには来れますけど…」

神楽士郎「あぁ、あの場所はそのために置かれているわけじゃない。正直、こんな使い方をしてくるやつがいるとは考えていなかった…」




福山幸多「フム、少しめんどくさいことになったようだ。」

福山幸多の目の前には六人組の男女。当然、ゲームの参加者であり、何しに目の前に現れてきたのかも明白。福山幸多を倒すため。

雷瀬目野「お前か?多くの参加者を殺して回っているやつってのは。」

福山幸多「さぁ?心当たりがないね。私は今までひっそりと身を潜めていただけだからね。」

雷瀬目野「数値見ればわかることだ。フォースデバイド!!」

詭弁を並べる時間は与えてくれそうになく、戦うという姿勢と意思を全身から彷彿とさせていた。

雷瀬目野「おい!何してんだお前らもやるんだよ!!」

花亀菜月「え!?あ、わ、わかった。フォースサモン!」

柿並水城「セカンド!!」

西条柳「フィフスサモン」

北新谷相「サードデバイド!」

間宮亮「シクスデバイド!」

それぞれ武召喚数値を消費したのち、チェンソーや薙刀、矛や剣などそれぞれ違った種類、大きさがある武器が投影される。

福山幸多「ハァー、あの場所に行くのはまだ先になるそうだな。ツインサモン!」

そうして、戦闘に応じ彼もまた、短剣を投影した。

雷瀬目野「覚悟はいいな。」

北新谷相「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

間宮亮「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

雷瀬目野、北新谷相、間宮亮の三名がバカ正直に真正面から突っ込んでくる。それぞれが持つ武器は薙刀、矛、チェンソー。

福山幸多(面倒な武器だな。)

真正面から走って迫ってくる三人を飛び越えて後ろにいた残りの三人に狙いを定めた。



花亀菜月 失格

西条柳 失格

柿並水城 失格


雷瀬目野「…は、…え?」

あまりに唐突で一瞬のことに脳が理解を拒み、言葉を失う。

福山幸多「6vs1だったら勝てると思ったのかい?」

間宮亮「え?」

気づいたときには自分達のところにまで戻ってきていた。そして気づいた頃にはもう遅い。


間宮亮 失格


北新谷相「クッ!!てぁぁぁぁ!!!」

あっさり四人も倒された。やられてたまるものかと薙刀の所有者の男が間宮亮が倒された1秒後に攻撃を仕掛け出す。ここでようやく、短剣と薙刀が交わり、殺戮から戦闘へと状況が少しだけ変化した。もっというならば少しだけ変化した数瞬後にはもう逆戻り状態だった。


北新谷相 失格


残り一人。もう勝ち目はないだろう。それは当の本人でさえも自覚させられた。アンティワームは情報を持っているだけであって戦闘力のバフのようなものは一切付与されない。

武召喚数値の初期設定数もベーシックと同じ。普通のアンティワームなら6vs1など

絶望的状況どころではないのだ。だが彼は違う。武召喚数値や人数の差をものともしない戦闘力が彼には備わっていたのだ。

雷瀬目野「ま、まってくれ。俺が悪かった。だからいのちだ…」


雷瀬目野 失格



ものの一分、6人の襲撃者は失格となってしまった。

福山幸多「フン。あまりに手応えがない。」

葛城康介「おーすげえな。まさかこんなあっさり倒すとは。」

福山幸多「!?誰だ!」

気配はなかった。どこに隠れていた??

葛城康介「そう怖い顔するな。特に何か目的があったわけでもない。もうやめようと思っていたところだし。」

福山幸多「…何だ君は?」

葛城康介「一緒に行動していた二人を置いてここまできたんだ。せっかくだからちょっと遊んでくれよ。」

福山幸多「……一つ聞いていいかな?君は何がしたいんだい?もうやめようと思っていたのに遊びたい、何を言っているんだ?」

葛城康介「まぁ、わかんなくていいよ。俺自身、目的なんかないようなものだし。強いていうならそうだなー。【世界平和】とかかな。」




ゲーム開始から三日と八時間

残り参加者320人














最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。作品を読む際に【ハッピーエンドとはどういうものなのか】このことを念頭に置きながら読んで頂ければ、より一層深くまでこの作品を楽しめると思います。これからもこの作品を皆さまに楽しんでいただけるよう、精進して参ります。

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