表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
34/45

第34話 愚者の道化

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

肝田葛葉「ねぇ、聡ちゃん。君の数値もう2つしかないんだよね。」

飯島聡「……」

倒れ込んでいる彼女は無言でただ蔑や憎の感情を込めに込めまくった視線だけを送り続ける。

肝田葛葉「だから~そんな弱いんだね。」

現在、肝田葛葉と飯島聡との交戦状況は、飯島聡が数値を二つ消費したツインサモンで戦闘を仕掛け、その四倍の八つの数値を消費し、グローブ型の武器で容赦なく殴り通す。この幸奪戦争で戦いをしようものなら、必然的に数値を多く持つ方が有利になる。実際、2vs8という数値の差を純粋な戦闘力だけで補うことはできていないのだ。

飯島聡「ちっ、ほんとうに一時とはいえ、何でこの人を仲間に率いれてしまったんでしょうか。」

肝田葛葉「優しいよね我殺くんって。でもその優しさが仇になったんだよ。裏切る可能性も考慮せずに。それで~どうする?もう一回だけチャンスあげるよ。俺らのグループn」

飯島聡は顔面にその辺に転げ落ちていたできるだけ大きな石を一瞬だけ探し、それを豪速球で投げる。肝田葛葉の顔を鼻血を垂らし、前歯にダメージを負わせ、怒りの表情に曇らせる。

飯島聡「これが答えです。」

肝田葛葉「フフ、そっか。ならちょっとやってみたいことがあるんだよね。」

目を殺した笑顔でそう告げ、徐々に近づきだす。

肝田葛葉「ねぇ、聡ちゃん。地獄って娯楽があまりにもなかったじゃん。休みもない。レストランやコンビニもない。働いたところで特に大した利益が得られたわけでもない。やってられなかったよね。事実俺はそれが嫌だったから参加したわけだし。」

飯島聡「何が言いたいんですか?あと私を下の名前で呼ぶのそろそろやめて頂けます?吐き気がします。」

肝田葛葉「でも、このゲームに来ても娯楽なかったじゃん。だからさーー」

少しずつ近づいてくる肝田葛葉に飯島聡は座り込みながら後ずさりしていくことしかできない。そして彼女の目の前にしゃがんで一言。

肝田葛葉「聡ちゃんを娯楽にしようかなって!!」

その発言とともに、座り込んでいただけの彼女の体制は仰向けに寝そべるかたちになり、その先に広がる視線は一人の男の姿しかない。

飯島聡「くっ!離しなさい!!」

肝田葛葉「聡ちゃんって意外に胸あるよねー。ずっとやりがいありそうって思ってた。」

この男はさっき武召喚数値を八つ消費した。内訳として武器の投影、強化に合計4。身体強化に4つを使用している。そんな状態の男、状況で力比べなど勝てるわけがない。服を破かせれまいという抵抗など悪あがきという域をでないのだ。

肝田葛葉「ハハハ!!必死に抵抗してるのかわいいね。ねぇ!こういうの経験ある??」

飯島聡「くっ!!」

肝田葛葉「あるかつってんだよ。いつまでもしょうもない抵抗してんじゃねえよ。」

そしてまた、顔に殴りが入れられる。抵抗するなと。大人しくしろと。そういう命令の意味を込めた殴りを女にかます。さきほどの交戦は数値の力によって肝田葛葉自身に傷はほとんどついてない。怪我をしているのは飯島聡の方のみなのである。

肝田葛葉「フフフフフフ、じゃあいくね。」

我殺狂助「そうだな。いかせてもらおう。」

肝田葛葉「、ふえ?」

押し倒していた状態の男をただ持ち上げて、まず腹パンを一つ。

肝田葛葉「グブァァ!!!!」

胃液が口から吐され、殴られた衝撃で十メートルほどぶっとばされる。

肝田葛葉「ガァ!!」

我殺狂助「すまない聡。こいつも注意するべきだったのに任せきりになってしまった。」

飯島聡「フッ。ほんと、何やってるんですか。おかげで私の服がボロボロです。」

我殺狂助「はいはい、上着を与えておくので、そこで少々お待ちくださいませ。」

飯島聡「敬語の使い方がなっていませんが、まぁいいでしょう。」

我殺狂助「有り難き幸せ」

肝田葛葉「ハァ、ハァ、ねぇ我殺さん、あんたと嵯峨野は原田と戦ってたんじゃないの?まさか、嵯峨野に任せきり!?」

我殺狂助「お前、何を期待しているんだ?」

肝田葛葉「……はぁ?」

我殺狂助「確かに、少し前までは俺と嵯峨野の二人で原田と戦っていた。でもな、」

嵯峨野健児「なんか急にどっか行きましたよね。わしはここで時間を消費するわけにはいかない、お前らと戦ってももう意味がないって。利害が一致したんでそのまま見逃しましたよ。」

肝田葛葉「は?いや、そんなのきいていない。おかしいって。言ってたもん!我殺たちはわしに任せろって。」

我殺狂助「だが実際には、もういないしな。それが嘘だとしか。」

肝田葛葉「黙れ!!んなもんありえるかよ!!それじゃあ、、俺は…」

我殺狂助「ごちゃごちゃうるせえよ。グズが。」

肝田葛葉「え?グァァァ!!」

瞬くほどの速度で肝田葛葉に近づき、またも鉄拳を腹部に炸裂する。拳が徐々に上昇してくるような殴り方なので、自然と肝田の体が拳を乗せて宙に浮く。

我殺狂助「お前の数値は……24か。こりゃダメだな。」

肝田葛葉「あ!?てめぇ、俺の右手踏んでんじゃねえよ!!絶対許さねえ!!!」

我殺狂助「ふーん、あっそ。じゃあ少しだけ遊んでやるよ。俺はファーストだけでお前を倒す。」

肝田葛葉「は?てめえら、なめんのもいい加減にしろよ。」

我殺狂助「尋常じゃないくらいのスピードでメッキ剥がれていくな。もう少し上手く立ち回ろうと思わないのか?」

肝田葛葉「ほざけ!!お前だけは絶対に潰す。エイスデバイド!!」

踏まれていた右手が解放され、すぐさま立ち上がり、我殺狂助と距離をとる。そして、またも武召喚数値を追加で八つ消費し、同じ数だけそれぞれのものに強化と投影を行う。さっきの武召喚の効果はまだ残っているので、彼の強さは二倍になった。

我殺狂助「ただドーピングすることしか能のないやつが。」

肝田葛葉「ハァ!!」

通常の八倍もの威力を誇る武器、そして身体能力、それを乱用し、瞬きを越えようとするほどのスピードで我殺狂助に襲いかかる。

肝田葛葉(まずはさっきの腹の礼から!)

そうして腹部へと狙い定め、グローブが狙いの的に近づき出す。だが、その狙いは見抜かれていた。腹部に狙いを定めた攻撃はあっさりかわされる。その攻撃の構えは隙だらけの状態だ。当然、カウンターがくる。グローブでの攻撃をかわされたのちにかかと落としを下され、中々の勢いで地へと接触する。

我殺狂助「狙いが丸わかりだぞ。」

そうして無理やり体を起立させ、その状態で思い切り蹴り飛ばす。

肝田葛葉「ウガッッッ!!」

我殺狂助「さっさと立てよ。グズ。これ以上俺をイラつかせるな。」

肝田葛葉(何だその目は。お前も聡ちゃんも!!それが人をみる視線かよ!)

肝田葛葉「グッ!!」

今度は真正面から突っ込んでくる。

肝田葛葉(スピードでは俺の方が上。わかってても対策できない攻撃をすれば…)

我殺狂助「くどい。ファースト」

剣を投影し、近づいてくる肝田の足に斬激を二つ。足に切り傷が刻まれたことにより、体制を保てず、またも倒れるかたちになってしまう。

肝田葛葉(くそが…全部読まれている。なぜ、、なぜだ!!!)

肝田葛葉「てめええええぇぇぇぇ!!!!」

激昂の末、なんとか自力で立ち上がり、一矢報いろうと試みる。

肝田葛葉(右手のグローブで殴ろうとして、それを受け止められた瞬間に左手で攻撃すれば)

そんな望みは虚しく、彼の両手のグローブは我殺狂助の斬激によって破壊される。

肝田葛葉「…ハァ???」

武器を破壊され、完全に丸腰になったのだ。

肝田葛葉(は?何が起こった。八つもの数値を消費して強度も威力も強化されている俺の両手のグローブが全部壊された?あり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ない。だってそんなn)

この状態を脳で理解しようとしている状態、つまり完全な丸腰になっている状態をつかれ肝田葛葉の首に我殺狂助の右手が添えられ、その添えてが握り手に変わろうとしている。

いや、もう変わった。

肝田葛葉「あ、がぁ、あ、あ、」

我殺狂助「一つだけお前に求めるものがある。聡への謝罪だ。それをしたら殺すのは保留にしてやる。」

肝田葛葉「わ、わ、わかり、ました。なので、、て、手を。」

その懇願は承諾され、右手の力は弱まり、喋るぶんには差し支えない状態にまで状況を回復させてやっていた。

肝田葛葉「聡ちゃん。ごめんなさい。さすがにちょっと度が過ぎたよね。今度からは」

飯島聡「狂助さん」

我殺狂助「了解。」

まるで飯島聡の言葉が何かの合図であったかのように、その言葉を聞いた瞬間に彼の剣は真っ先に動き出し、一人の男を切り裂いた。



肝田葛葉 失格



我殺狂助「保留にした結果、殺すことにした。お前にもう用はない。」

そうして自分のことを最優先に考え、行動していた男はその行動が仇となり、消滅へと至った。誰からも必要とされず、誰からも思われず。負の感情しか抱かれないまま消えた。




ゲーム開始から三日と六時間

残り参加者330人





最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。作品を読む際に【ハッピーエンドとはどういうものなのか】このことを念頭に置きながら読んで頂ければ、より一層深くまでこの作品を楽しめると思います。これからもこの作品を皆さまに楽しんでいただけるよう、精進して参ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ