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ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
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第28話 ワーム

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

自分語りをするのは、部下に嫌われるって昔誰かが言ってたな。まぁ、、たまにはいいだろう。

前田咲「ねぇ、おじさん。ここどこかわかる?」

ここに来るにはあまりにも若い青髪の少女。私が初めて出会ったこのゲームの参加者。やはり、思い入れがある。彼女と会話をしたのは目覚めてすぐのことだ。

福山幸多「君も私と同じ種性核かい?」

前田咲「so。私もアンティワーム。だから私らは後半になると不利になる。」

福山幸多「では、さっきの質問に答えるとしよう。自分で調べろ。それくらい分かるだろ。」

前田咲「うわー。ないわーこの中年。ほんとゴミみたいだ、ね!!」

福山幸多「おお」

不意打ちで殺そうと考えたのか、床に転がっていた木の枝で自身の目玉を突き刺そうとしてくる。それを避け、彼女と少し距離をとる。

福山幸多「君いくつ?」

前田咲「ん?15だけど?」

福山幸多「その若さで地獄行き。ほんと呆れた若人だ。」

前田咲「うける。そういうおじさんもでしょ。私はまぁまぁな人数を殺したら、その殺したやつの遺族に復讐されて地獄に来た。そして退屈潰しにここにいるだけ。おじさんはどうなの?」

福山幸多「フッ、いいだろう。教えてあげよう。だが、立ち話もなんだ。拠点や食料を探しながら話そう。」

前田咲「何であんたと一緒に行動することになってんの?」

福山幸多「では、お互い一人で行動するかい?」

前田咲「…まぁいいや。行こう。」



福山幸多「そうして、私と彼女は一時的な協力関係を結ぶこととなりました。」

肝田葛葉「ちょ、ちょっと待ってくれよ!その話ほんとに、お前の目的と関係あるのか!?」

このとき少しだけ男の目が冷たく、色を失くしたように見えた。

福山幸多「黙って聞けないのなら外してもらえるかい?まぁ、もっとも別に君たちには関係のない話だからね。こうしようか。三人とも少し外してくれ。」

原田九老「私にも関係がないのか?」

何の感情も隠さず、ただ怒りや疑いを混ぜ込めた言葉と目の鋭利を突きつける。

福山幸多「…きいても得する内容じゃないですよ。では、肝田くんと桂、外したまえ。」

桂唯賀「は、はい!いきますよ肝田さん。」

肝田葛葉「…わーったよ。」

四条債賀「続けろ。」

二人がその場から離れた後に続きをしゃべらせる。

福山幸多「はい。このゲーム、目を覚ます時間の早さは種性核によって異なると先ほど言いましたね。種性核は全部で8種類で目を覚ます早さの順番は、【アンティワーム】、【エスケープ】、【アナリスト】、【スレイヴリー】、【ベーシック】、【クリエーション】、【クラッシャー】、【ロストイーブン】の順になります。目を覚ました参加者にしか手を出せません。ですので、最初は目を覚ますのが早いエスケープの捕獲や、アナリストの討伐が主な行動でした。」

四条債賀「エスケープの捕獲とは?」

福山幸多「我々アンティワームにとって、もっとも危惧すべき状態なのは、ゲーム後半でアンティワームとエスケープ以外の種性核者が残っている状態。この状態だと我々に勝ち目はもうないようなものですから。エスケープの捕獲の目的はやつらの種核醒の利用とスレイヴリーを活かすのに最適な道具だからです。」

原田九老「【スレイヴリー】…菅田のことか。」

福山幸多「えぇ。我々アンティワームが勝利するために必要なのは参加者の一掃。そのために唯一爆発という遠距離攻撃ができる種性核、そして火力が異常に高い種性核者。この二つはその目的に対してとても有効です。」

原田九老「火力が異常に高い…クラッシャーのことか。」

福山幸多「そう。しかし、クラッシャーは目覚めるのはかなり遅い方。未だに我々のグループには取り込めていません。私と前田咲、そして橋本優の三名のアンティワーム。そして菅田というスレイヴリー。あとは何人かのエスケープ。この人数を6時間程で集めました。」




前田咲「はいはい、殺されたくなかったら大人しくしててね。」

磯貝公人「な、なんなんだよお前!」

前田咲「15歳のかわいい少女。あんたも似たような年齢かな。」

磯貝公人「俺より二つ下がこのゲームに参加しているとでもいうのか。」

前田咲「へー、じゃあさっさとご同行願うよ。センパイ。」


福山幸多「あとエスケープは何人いる?」

前田咲「あと2、3人捕獲できていないみたいだね。どうする?正直ここからは少しずつ減らしていくべきだと思うけど。」

福山幸多「その前に純粋な戦闘力を持つ者もほしい。いろんなもところを襲撃に回り、私たちと互角に戦える者は仲間に率いれ、弱いものは排除。これを徹底して行う。」



原田九老「その襲撃を受け、お前や前田と互角に張り合え、お前らについていくことになったのが私だと。」

福山幸多「ええ。ほんとにあなたをなだめるのも戦うのも骨が折れましたよ。」

四条債賀「てことは、このゲームの【流れ】を作り出したのはお前らなんだな。」

福山幸多「…流れとは?」

明らかにその意味を理解しているのにわざわざ問いかけてくる。彼にはそうとしか捉えられなさった。

四条債賀「この幸奪戦争、クリア条件が明記されていないし、ましてやアンティワームであるあんたらも知らない。そんな中で【殺し合う】という考えを全ての参加者に植え付けたのはお前らだということだ。武召喚や種性核の知識をしらない抵抗のしようもない他の参加者はお前らに理不尽な仕打ちを受け、その理不尽な仕打ちから抗おうと、今度は理不尽な仕打ちにあったはずの被害者が自ら加害者となり【殺さなければ生き残れない】みたいな考えを伝染病のように撒き散らしていき、殺し合いという行動も感染させ、結果的にゲーム開始から一日足らずで200人以上が失格になった。お前らのいう参加者の一掃の目的を果たす一環の行動ということだろ。」

福山幸多「そうですよ。そうでもしないと我々はほんとに勝ち目がないのでね。」

四条債賀「フッ、いやすまない。話の腰をまた折ってしまった。続きを頼む。」

福山幸多「はい、襲撃による参加者の排除も含めた用心棒集めを行い、今とほぼ同じ戦力をかき集めることができたのは、ゲーム開始から12時間あたりのことです。ゲーム開始から12時間も経てばクラッシャーも目を覚ますので、このときからはクラッシャー集めに勤しむようになりました。ですが、結局現在に至るまでクラッシャーは一人も捕獲できていない状態です。」

四条債賀「そんな早くから行動しているのに、まだ捕獲できていないってどういうことだよ。」

福山幸多「ここからは私の失態も含めた話になります。期間が限定されたことではありますが、このクラッシャーの捕獲が叶わなかった理由としてある人物の行動が原因としてあげられます。」

原田九老「…おい、まさかお前。」

落ち着いて、表情だけに感情を留め、ある人物が誰があるか予想し、そしてその予想が当たった場合、次に福山が話すことも容易に予想できる。

福山幸多「前田咲。彼女の存在がクラッシャー集めに障害となる存在でした。そのため、

【私が彼女を排除しました】。」



ゲーム開始から二日と九時間

残り参加者410人








明けましておめでとうございます。今年は一人でも多くの方にこの作品を見てもらえる、知ってもらえるように努力と文を書くことを怠らない精神を積み上げていけるような一年を作り上げていければと思っています。27話のあとがきにはかかず、手遅れなのですが去年自分が感じていたことをペラペラ綴ろうかなと思います。自分の考えや思いついたことをひけらかすために投稿を始めました。ですが、この作品で伝えたいこと、何がいいたいのか、それを文だけで表現する、この至って単純な言葉を遂行することの難しさを現在進行形で身をもって痛感しています。恐らく全ての作家の方にいえることですが、この苦悩と向き合った上で、投稿ボタンを押しているのでこの自分の苦悩が認められるように頑張っていきたいと去年の私が来年の私に向けてそう思っていました。

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