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ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
26/26

第26話 ソイーブル

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

桐生亜衣「樹くん。大丈夫?動ける?」

坂縞樹「あぁ。戦う力はもう残っていないけどな。」

桐生亜衣「うーん。なら愷くんを運んで外に出ようか。」

坂縞樹「大丈夫なのか?敵襲の状況が今あまり読めていない状態なのに。」

桐生亜衣「あぁ多分大丈夫だよ。だってもう我殺グループこのホテルに集まっているし。」

坂縞樹「……え?」

桐生亜衣「私と嵯峨野くんがホテルから離れた十分後くらいの距離にばったり会ったの。」



飯島聡「えっーと、二人ともエスケープという解釈で合ってますよね?」

花村祈「いいやぁぁぁぁぁぁ!!殺さないでください!!悪霊退散。」

飯島聡「誰が悪霊ですか。危害加えるつもりはないですよ。私たちにとってエスケープは重要なキーですし。」

磯貝公人「あなたは…?」

飯島聡「とりあえずついてきてください。話はあとです。」



嵯峨野健児「ほんとに、何をしてだかしたんですか?あなたがこれじゃ意味ないでしょ。」

我殺狂助「悪い。肩を貸してもらうハメになっちまって。俺のことはいいからあいつらの手助けをしてやってくれ。」

嵯峨野健児「その前に一つ質問。彼は生かしたままにしておいていいんですか?さっきの彼の様子だとこのまま放っておくわけにはいかない気がするんですよ。」

我殺狂助「今、倒しても意味がないんだ。種性核も厄介だし、どうせなら絶好のタイミングで倒さないといけない。」

嵯峨野健児「まー確かに。あれは僕も驚きましたよ。」

我殺狂助「もういいだろ。早く行ってくれ。」

嵯峨野健児「ここでやられないでくださいね。シャレにならないから。」

我殺狂助「分かってるよ。」

そんなやり取りを終えた後、嵯峨野健児は我殺狂助の体を寝かせ、桐生亜衣や飯島聡らと合流した。




狩野下切戸「ハァ!!」

最初に攻撃を仕掛けだし、花城如音との攻防を繰り広げようとする。だが、その攻撃をいとも簡単にかわされる。

花城如音「サモン使っているやつに真っ向に剣を交えたら、剣の消耗ヤバイだろ。」

狩野下切戸「フッ。ならいつまてかわせられるかな!!」

そしてまた花城如音との距離を縮めようと試み、攻勢に出る。花城如音が狩野下切戸に気を取られている隙を狙おうと木崎印、洗井ヰ凶他も花城如音の背後から攻勢に出る。だが

木崎 洗井ヰ「!?」

狩野下の剣技を払い終えた矢先、まるで予測していかのように背後にいた洗井ヰ凶他を蹴飛ばし、すぐさま木崎印と距離を取る。この

3vs1という状況下で花城如音が最も不利であるところはそれぞれの間合いの距離の違いだ。刀、剣、ノコギリ、どれもその武器の長さや大きさはかなり異なる。剣やノコギリを持つもので距離を詰められ、手一杯になっている隙をとられ日本刀でかかられたら対策のしようがない。おまけに武召喚数値の有利も働いている。花城如音にとってこの3人を一斉に相手することは無理ゲーなのだ。

花城如音(誰かに距離を詰められたらほぼ終わりだ。今回はなんとかなったが、次もそうとは限らない。誰か一人戦闘不能にできたら楽なんだが)

そんなことを考えているうちに3人はまとも反撃に出る。

木崎印「オラ!!」

日本刀を持っている人間らしかぬ叫びと見た目をかましながら斬激を繰りだす。それを後退することで難を逃す。

狩野下切戸「ハァァァァ!!」

何の小細工もなしに真正面から突っ込んでくる。

花城如音「この二人絶対持つ武器逆だろ。」

今回は避けずに剣を交わせ、自身の唯一の武器を消耗させる選択をとる。誰か一人に距離を詰められることの重大さに気づいておきながら。

狩野下切戸「ほう。私との戦いに乗ってくれるのか?」

花城如音「あぁいいぜ。少しは魅せてくれよ」

そう互いの合意が生じた瞬間、剣技と剣技がぶつかり合う状況が作り出された。片方は全力で楽しみながら。

木崎印「よせ洗井ヰ。近づこうとしても多分意味ない。」

洗井ヰ凶他「なぜです?」

木崎印「多分…もう無理だからだ。」

花城如音と狩野下切戸。この剣戟に終止符を打ったのは当人の彼だった。狩野下切戸の剣激を無理やり武器ごと弾き飛ばし、丸腰になった狩野下切戸を渾身のキックで吹き飛ばし、気絶させた。

木崎印「はぁーーやだやだ。」

狩野下切戸の相手を終えた後、残りの二人のもとまで向かい、気絶させようと襲ってくる。

木崎印「洗井ヰ!!もうあれしかない!こいつを野放しにするのは絶対にダメだ!!」

洗井ヰ凶他「は、はい!!!いいんですね?やりますよ! 」

木崎 洗井ヰ「ソイーブル!!!」

そう叫んだ二人にただならぬ力が込められだしたとその二人の気から察せられた。

洗井ヰ凶他「フッ!」

花城如音「!?くっ!!」

よける暇もなく、仕方なく剣で受け止めたが、スピードも威力もさっきの比になっていないと武器を交えて感じさせられる。

花城如音「……仕方ない」

そう彼は何かを覚悟し始めた。

木崎印「ハァァァァ!!」

またまた背後から日本刀でぶっ刺そうと試み出す。段違いのスピードと威力で。

花城如音「フッ!!」

受けとめいた洗井ヰ凶他の武器を狩野下切戸と同じようにまた弾き飛ばし、木崎印のもとまで木崎印と同じようなスピードで向かい出す。木崎印、洗井ヰ凶他の2名は力やスピードを格段に強化しているのに、彼はその力やスピードについていけているのだ。木崎印の持つ日本刀を花城如音の持つ剣で無理やり破壊させ、強制的に丸腰にさせる。丸腰になった木崎はあまりに想定外で、あり得ないだろうと思っていたことに驚き、苦笑をこぼす。

木崎印「フッ。これは無理だな。」

そうして木崎印は花城如音によってなんとか気絶で済んだ。

洗井ヰ凶他「いや、嘘でしょ…」

残りの彼もこれにはさすがに恐怖を覚えずにはいられなくて、腰を抜かす。自ら丸腰になった彼もまた気絶で済んだ。そうして3人を気絶させた後、彼の投影していた武器は粒子となって消えた。

花城如音「ふー。やっと終わった。さて、俺も戻るか。」



そうして数時間後、我殺グループと磯貝公人を含めた花城グループは合流を果たし、協力関係を結ぶこととなった。

佐々木浩二「にしても、拠点はどうするんですか?野宿はもう嫌ですよ。」

花城如音「俺たちがホテルに向かう前に使ってたところを使おう。まさか新しい拠点に移ろうとしたら、その拠点が爆発でボロボロになっているとは。」

飯島聡「我殺さん、重いです。少しは体重減らしてください。」

我殺狂助「俺はこのレディにおぶられている状況にツッコミたいんだが。」

嵯峨野健児「飯島さん、自ら進んでおぶりましたからね。」

飯島聡「嵯峨野さん。それ以上しゃべったら口を裂きます。」

桐生亜衣「樹くん。どうしたの?どこか悪い?」

坂縞樹「いや、そういうわけじゃないけど。」

あの才原清一。それと彼と戦っていた男。この二人はどこに行ったんだ。榎宮が泣き叫んでいた辺りから見ていない。それにその榎宮も一体何があったんだ。何でこいつはここに来た…?



才原清一「ハァ、ハァ、ハァ、」

酒々井夢寐菜「あちゃー。負けちゃったか。にしてもいいの?木にくくりつけるだけで。失格にしなくていいの?」

才原清一「お前に構う時間はもうない。俺は榎宮愷に用があるんだ。」

酒々井夢寐菜「ふーーん。そういえば君、名前は?」

才原清一「は?」

酒々井夢寐菜「多分もう会わないだろうし、それくらい教えてもいいんじゃない?」

才原清一「……才原清一だ。じゃあな。」

酒々井夢寐菜「あーあ。行っちゃった。」



才原清一「くそ!!あいつに時間をかけすぎた!!早く榎宮愷の所に向かわないと!」

あいつが俺の兄貴を…

才原清一「なぁ、兄貴。極楽はいいところか?ここは最悪だよ。」


神楽士郎「ふふふふふふふ、ははははははは

ははははははははははははは!!」

中嶋芽依「神楽さん。どこに笑うところがあったんですか?」

神楽士郎「あーすまない。君は知らないのか。あとで才原清一の判書を見ておくといい。あまりに滑稽だから。」

中嶋芽依(何でこの人、監視員できているんだろう。)



ゲーム開始から二日と七時間

残り参加者410人








最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。作品を読む際に【ハッピーエンドとはどういうものなのか】このことを念頭に置きながら読んで頂ければ、より一層深くまでこの作品を楽しめると思います。これからもこの作品を皆さまに楽しんでいただけるよう、精進して参ります。

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