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ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
16/26

第16話 嫌生虫

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

一度誰かに聞いてみたい。もし、このあなたがこの幸奪戦争に参加することになった場合、あなたならどんな行動をとるか。近くの人間と同盟を組む?裏切られるリスクがあるから一匹狼となって行動する?もしくはこのデスゲームから逃げ出す方法を考える?ふん、違う。最後に笑うのは強いやつと共に行動する寄生虫だ。


福山幸多「我殺狂助と南川を倒した男か。君がいう場所に、その二人だけが戦っているのかい?」

肝田葛葉「いや、もう一人いる。飯島聡という女だ。そいつもあの二人ほどではないが、かなり強い。」

福山幸多「ふーむ、その方の種性核は?」

肝田葛葉「ベーシックだ。クラッシャーはさっきまで一人いたが、そいつは俺らが拠点としている場所に向かった。」

福山幸多「ほぉ。さてどうしたものか。クラッシャー集めを優先するか、害悪潰しを優先するか、原田さんどう思います?」

原田九老「別にどちらか一つ選ばないといけないわけじゃないだろ。どっちもやればいい。我々にはそれができる。」

福山幸多「では、クラッシャー集めはあの人たちを使いましょうか。」

原田九老「うむ。肝田、害悪潰しにはわしと福山、そして桂の合計4人で行う。桂、さっさと準備しろ。」

桂唯賀(かつらゆいが)「は、はい!!もう、すぐに、秒で!準備致します!!」

桂くん、確か高校生だよな。そんなやつが我殺さんたちに太刀打ちできるのか…

原田九老「肝田。さっさと案内しろ。」

肝田葛葉「お、おう。」

ここの教会は福山グループの拠点とする場所。福山グループの総員は50を越えている。このグループに所属することこそがこのデスゲームを生き残る唯一の方法なんだ。昔、格闘技をやっていたから戦闘には自信がある。実力と人望があるから俺は福山グループに所属できた。だから、俺には強いものに寄生し、依存する資格と権利がある。

我殺狂助と福山幸多。どっちの味方につくかはかなり迷ったが、福山の力を使って勝つほうが幾分か面白い。ゲームなんだ。楽しまなくちゃな。



嵯峨野健児「ファースト」

嵯峨野健児の手にサーベルのようなものが投影される。

水嶼恭賀「ツブス」

嵯峨野健児「桐生さん。あの巨漢のスピードがどれくらいか分かります?」

桐生亜衣「その重量からは考えにくいスピードな上に攻撃の威力はその重量らしい力が込められているって言えばわかる?」

嵯峨野健児「つまり、高速アタッカー型。さすがに分が悪いですね。」

水嶼恭賀「シネ」

突如として、鉄拳が地面へと下る。この男はなぜか頭おかしいくらいにデカイ。どれくらいデカイかというと、身長は少なくとも4mはある。その体のほぼ全ての部位に筋肉がこれでもかと盛り込まれている。そんなやつの鉄拳の攻撃範囲、威力など知れたものじゃない。その鉄拳を二人はギリギリでかわし、桐生亜衣、嵯峨野健児、それぞれが持つ武器を水嶼恭賀に投げ刺そうとする。だがその投げるときの勢いと力が足りなく、水嶼恭賀の足に当たるだけで終わる。

嵯峨野健児「ちっ、なら」

斑目遅刃が作った、嵯峨野健児のサーベルを細かく砕き、銃弾として扱う遠距離攻撃ができる貴重な武器、通称ガンサーベル。これを水嶼恭賀の背中に向けて放出する。

水嶼恭賀「ウグッ!」

サーベルのいくつもの破片が水嶼恭賀の背中に突き刺さる。

水嶼恭賀「イテエ、、、ムカツク、、、、、ツブス!!」

またも反撃の鉄拳を繰り出そうとする。だが今度はギリギリではなくあっさりと避けられる。

嵯峨野健児「よっと」

桐生亜衣「ほとんど大振りの攻撃だから慣れたら、かわしやすいのよね。」

桐生亜衣(とはいっても長期戦になるとこちらが不利になる。手っ取り早く倒すには)

嵯峨野健児(まずいな。自分と彼女の種性核が異なる以上、数値の振り込みができない。クラインドを使うのが一番手っ取り早いはずなのに…)

クラインド、クラッシャーにだけできる必殺技。その単価は20。桐生亜衣の数値は10もない。

水嶼恭賀「ツブス!!!!!」

激昂した巨漢は床を最大限の力で殴る。その衝撃を受けた床は足場としての効力を失う。

嵯峨野・桐生「おわぁぁ!!」

水嶼恭賀の足場潰しの範囲は数十メートル離れていた桐生亜衣、嵯峨野健児の足場にも及ぶ。床が潰されたことに思考と理解が遅れる。もしもその隙をつかれ、水嶼恭賀が攻撃を行おうものなら二人はそれに対処できるわけがない。実際、そのもしもが起こった。足場が潰れ、重力とともに落下していく二人の上空に水嶼恭賀が襲いかかる。そして水嶼恭賀の鉄拳が嵯峨野健児の胸部へと激突する。

衝撃で重力が加速し、さらに落下し始める。

嵯峨野健児「ぐはっっ!」

同じように桐生亜衣に対しても怒りの鉄拳を加える。

桐生亜衣「あがっっ!」

リアータホテルの地下室へと落とされる。

桐生亜衣「これは、、かなりまずいね」

ドガーンっとすさまじい衝撃音を奏でながら、重力を利用し、地下室へと巨漢が舞い降りる。

水嶼恭賀「コロ、、ス。」

???「へーー、やってみろよ」

コロスという物騒な殺害予告の後に地上から聞き覚えのない声が鼓膜を刺激する。

水嶼恭賀「!?」

そう感じた刹那、さっきまて私たちと戦闘していた巨漢の体の節々に切り傷が確認される。そして目にも止まらぬ速度でその切り傷を作り上げているものの姿も確認される。

嵯峨野健児「誰だ…我殺さんの協力者?」

桐生亜衣「さっきまで地上にいたのに、一瞬でここまで来て、あの男を圧倒している…」

普通に意味がわからない。いや、違う。理解はできるが納得はできない。人間ができる技量ではない。

水嶼恭賀「イテエ!!!!イテエェェェ!」

???「とりあえず寝てろ!!!」

水嶼恭賀の体に蹴りをいれる。その蹴りによって水嶼恭賀の体は吹っ飛び、最終的に気絶することとなった。

桐生亜衣「え…倒した?一瞬で?」

嵯峨野健児「あなた一体何なんですか?」

???「さっき、お前が我殺の名前を出してきたってことは我殺の仲間か?」

嵯峨野健児「ええ、まぁ」

???「へー。仲間作れるんだ。あいつ。

あー自己紹介してなかったな。俺の名前は



花城如音だ。」



ゲーム開始から二日

残り参加者458人













最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。えー

15話のあとがきに週一以上投稿を維持していきたいとかほざきましたが、それができるかかなり厳しい状況になりました。今月中に、もう一話くらいは投稿したいなと思っていますがそれができるかもわかりません。理由は期末テストと部活の大会がやばいからです。ご容赦ください。お願い致します。

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