表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハッピーエンドを求めて  作者: 蓮翔
第一章 ただの殺し会い
13/26

第13話 バグのデバフ

この作品は全三章で構成するつもりです。話の更新される日が不安定なことがあります。一応週一以上の頻度で更新するつもりですが、できなかった場合はどうかご容赦ください。

齋藤柚「え、、、、夕、凪??」

は?え?いつからいたのよこいつ。え?ちょっとまって、理解が追い付かない。私は友達の夕凪と一緒にあの男を虐めてた。そこからよく分からないやつが乱入してきた、、そういやさっき私たちが虐めてた男どこにい、、、、急に視界が回転し、歪む。その直後にようやく、自分はとてつもない威力で蹴られ倒れたことを痛みと共に理解する。

齋藤柚「あ、がぁ」

ほんとに何なのこいつ。

四条債賀「なぁ、これってファースト以外にもあるのか?」

は?え、まって、嘘でしょ。こいつ武召喚さっきまで知らなかったの?

四条債賀「喋らないか、ならいい。」

え、ちょっとまって、嘘でしょ。無理ムリむ


齋藤柚 失格


四条債賀「そういえはもう一人いたような、、 」

辺りを見回す。だがそこには誰もいない。確かにいたはずの一人はどこかへと消えたのだ。

四条債賀「まぁあいか。とりあえず、、」

颯爽と走り跳び、殺しあっているものの元へと向かう。その向かったところには当然、坂縞樹や我殺狂助たちもそこに居合わせている。


八坂通 失格

無破目美羽 失格

二人失格にさせながら、暴風のようなスピードで現れる。

肝田葛葉「誰だ、こいつ。」

我殺狂助「花城と同じタイプかもしれない。こいつから目を離すなよ。」

四条債賀「今いるのがざっと十人。ギリ秒で留められるかな。」

我殺狂助「俺らを倒すのに一分もいらないってか。」

四条債賀「あぁ、だって、、」

我殺狂助と四条債賀には数十メートルの距離があった。その距離を一瞬と呼ぶことすら物足りない速度で詰めてくる。

我殺狂助の全身に死の危険を感じさせる。

四条債賀「今、一人消えるからな。」



中嶋芽依「結局何がどうなってるんですか。」

監視室で退屈そうにただモニターを見つめている。

神楽士郎「こいつらがどうなっているかがわからんのか?」

中嶋芽依「一度整理しますね。この我殺グループ五人が人数集めのために仮拠点のホテルから出た矢先、4つのグループとばったり遭遇して戦闘になった。これは、何百にんもの参加者がいるから、外を出歩くだけでもざらに起こることです。」

神楽士郎「五つ巴状態で全員膠着状態の中、四条債賀が乱入してきた。」

中嶋芽依「四条債賀のバグみたいなスピードと戦闘力も一旦目を瞑るとします。」

神楽士郎「なら何が分からないんだ。」

中嶋芽依「彼、出会った人間全員倒してますよね。」

神楽士郎「そうだな。」

中嶋芽依「その場合、今のこの四条債賀を相手にしているやつらも彼は一人残らず倒そうとしますよね。」

神楽士郎「あぁ、そごが分からなかったか。」

段階的に踏んだ話の途中で中嶋芽依の疑問に納得する。

中嶋芽依「榎宮愷だけ何で見逃したんですか?」

そう。栗原夕凪と齋藤柚は四条債賀に倒された。その倒された二人とさっきまで交戦していたのは、紛れもなく榎宮愷という人間ただ一人。そして榎宮愷はもといた場所から【全く移動していない】。ただ、戦闘体勢に入り、いつでも戦えるように構えていた。なのに四条債賀は見逃した。いや、その場にいないと思い込んだ。

中嶋芽依「明らかに榎宮愷と四条債賀、目が合いましたよね。」

神楽士郎「あぁ、ばっちりとな。暗闇でお互いの視界が悪かったというわけでもない。確かに視えていたはずなんだ。」

中嶋芽依「なら、何で見えないと思い込んだんですか?」

神楽士郎「四条債賀の種性核だ。」

中嶋芽依「ごめんなさい。私新人なんで、全部の種性核分かってないんですよ。」

神楽士郎「全く、、四条債賀の種性核はロストイーブン。これの種性は簡単にいうと、【もうひとつの武召喚ができる】特徴を持っている。」

中嶋芽依「んーと、どういうことですか??」

神楽士郎「ロストイーブン以外の参加者がやる武召喚はいわば、数値を犠牲にして武器や身体能力を生み出すもの。生み出すもの自体は普通の武召喚となんらかわりない。ただ、ロストイーブンだけができるもうひとつの武召喚、ロスト召喚とでも呼ぼうか。そのロスト召喚を使用する際に払う犠牲は

自分の体の機能だ。」




飯島聡「くっ、、」

四条債賀「ほぉ、一撃では倒せんか。」

我殺狂助のもとへと襲いかかった剣を飯島聡が寸前のところで我殺狂助を突き飛ばし、自分の剣と四条債賀の剣同士で衝突させ合い、庇う。

我殺狂助「セカンド!!」

飯島聡のことを庇い返すかのように、四条債賀と飯島聡の間に割って入り、積極的に四条のもとへと二つの剣を使い、詰めてくる。

坂縞樹「はああぁ!」

肝田葛葉「うおりゃぁぁぁ」

それに呼応するかのように、坂縞樹、肝田葛葉も我殺狂助の援護に立ち回りつつ、四条債賀に攻撃の隙を伺う。だが、決して攻撃させないよう、剣一つで他四人の攻撃を華麗になぎはらい、またバグスピードで瞬間移動に近い形で四条債賀の位置が変わる。その位置には戦いに加勢せず、ただ見てるだけだった他のグループのところだった。

四条債賀「セカンド」


服部水樹 失格

加藤天音 失格

磯貝流浪 失格

大村達二 失格

北島陽 失格

白津順 失格


榎宮愷と戦っていた二人、四条債賀が我殺狂助たちのもとへ移動した際に倒した二人、そして今、倒した六人。これで今、残っているのは我殺グループのみとなった。

四条債賀「あと四人、、」

ん?さっきの四人がいないような??ふと疑問に思った瞬間、ひとつの衝撃が自身の両腕へと伝わり、強制的に後ずさらせる。そのときにはさっき自分と戦っていた四人の存在を確認できた。

肝田葛葉「攻撃が全く効かないってわけじゃないようだな。」

四条債賀「メリケンサックとグローブを合わせたような武器…それがお前の武召喚か。」

他の三人は武器を持って戦うというスタイルだが、この男は武器を装着して戦うタイプらしい。近づかれると少し厄介だな。分析が完了した途端、両剣で肝田葛葉の武召喚したものを破壊し、蹴り飛ばす。

肝田葛葉「がはぁ、、」

飛ばされた先にある木に激突し、悶絶する。

飯島聡「はあぁぁ!!」

背後からハサミ型の大きめのペンチが襲いかかる。それをノールックで剣を使い受け止める。

四条債賀「殺気がだだもれだ。さっさと消えろ小娘。」

坂縞樹「なら、俺の殺気も採点してくれよ。」

飯島が四条債賀の気を引いている間に死角に回り込み、上空から襲いかかる。しかし、上空から四条債賀の頭上へと着陸

する時間より、彼のバグスピードの方がスピードを上回る。

結果、すんでのところで上空からの不意打ちを回避される。

四条債賀「ふー。しつこいなぁ、、、!!」

不意打ちを回避し、小言を発し終えようとする前に我殺狂助が無言で襲いかかる。

四条債賀「回避した位置がここになるだろうと先読みして待ち伏せしていたか。」

我殺狂助はイエスともノーともいわず、ただ永遠と攻撃を繰り返す。四条債賀のスピードについていけるほどの攻撃速度で。

飯島聡「我殺さん、明らかに様子がおかしい。」

肝田葛葉「今、加勢しようにも足手まといになるだけな気がするしな。」

肝田葛葉や飯島聡は我殺狂助が直々にグループに誘った選ばれし人間。前回参加者が自ら推薦するような人間だから当然ある程度の戦闘力は持ち備えている。だがそんな二人でも絶対についていけないと断言するほどに我殺狂助と四条債賀の戦闘は次元を越えているものだった。

坂縞樹「飯島!肝田!すぐホテルへ戻った方がいい!!」

肝田葛葉「あ?急になんだよ。我殺置いて逃げる意味はねぇだろ。」

坂縞樹「時計の失格者履歴をみろ!!!」

飯島聡「え?うそ??」

腕時計の失格者履歴にはこう記されていた。


斑目遅刃 失格


我殺グループの一員、ホテルに残ることを選択した三人の内の一人が失格となっているのだ。

坂縞樹「桐生と嵯峨野が危ない。」





ゲーム開始から一日と20時間

残り参加者 468人



最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。初の投稿作品ですので、まだ粗削りで不出来なところもあるでしょうが温かい目でこれからこの作品を見守って頂ければ幸いです。作品を読む際に【ハッピーエンドとはどういうものなのか】このことを念頭に置きながら読んで頂ければ、より一層深くまでこの作品を楽しめると思います。これからもこの作品を皆さまに楽しんでいただけるよう、精進して参ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ