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強すぎて隠してました⁉︎  作者: Mio
第二章
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カルマ危機

空中を飛びながら急いだ。

(だから気をつけろって言ったのに…カルマのばか!あとでガン詰してやる…)

『リリ姉いた!』

そして二人は地上に降りた。今度は姿を現して。ちなみに雪乃は姿を変え人間のような容姿にした。

「カルマ!」

「貴様ら誰だ!」

ちなみに雪乃は人間の体に変えている。

「カルマの知り合いのリリアーナよ。冒険者の一人よ」

「リリアーナ…?あ!仲良くしている冒険者の…」

兵士も流石に知っていたようだ。あんなに目立ったらカルマが何か言ってるに違いはない。

「現状はどうなっているんですか?」

「今治癒魔法使いが来る予定なのですが…心拍は戻りましたが…」

「何があったんですか?」

リリアーナは兵士に質問詰めだ。

「毒で気を失って刺されてしまったのです。」

「私が見ます。治癒も少しは使えるので」

リリアーナは少しと言っているが多分治癒魔法を使えて戦場に参加している人よりも能力があるかもしれない。

『リリ姉、まさかあれやらないわよね?』

「わからない。まず状態を見てからよ」

リリアーナはカルマを見て絶句した。骨も見えるかのぐらいズタズタにやられていたのだ。

「カルマ…まずは毒を抜きましょうか…」

そして強力な魔法で一瞬にして毒はなくなった。

「マジかよ…」「すげ〜…」

などと聞こえてくるが、リリアーナは聞こえなかった。ものすごく真剣だったから。

(私はいい。けどカルマはいいのかしら…)

「ちょっと兵士の皆さん見ないでくださいね」

「え?あ、はい」

兵士達はわからなかったが一応次期王の知り合いなので聞くしかなかった。

「カルマ、ごめん」

その瞬間リリアーナはカルマにキスをした。正確には薬を口に投与した。迷宮攻略で使ったものだ。まだ残っていたのだ。

「ん?」

キスをしている最中カルマが目覚めた。

「俺は…?」

「カルマ?…馬鹿!あんなに気をつけて言っていたのにほんとに馬鹿!」

その時、リリアーナは涙をこぼした。そして抱きしめた。

「心配したんだから…」

「悪かった。ありがとう、助けてくれて。」

その瞬間カルマはリリアーナを抱きしめ返した。兵士達が見てる時に

「というか、お前キスしただろ」

兵士達の顔が変わった。

「だって…薬投与するためにはそれしかなかったんだもん」

「まぁ、それが理由ならいいけど」

そしてリリアーナは兵士達の方を向いた。

「カルマはまだもちろん完治していないので休ませてあげてください。休んでる10分だけ私が出ます」

「でもあなたは女性。そんなこと…」

「差別はダメです!それにそんなこと言っている場合ではないこともみなさん分かっているでしょう?魔人族はまだまだ来ます。急いでください!」

「はい、わかりました!」

「雪乃、カルマをお願い」

『はーい』

するとリリアーナはずっと使ってなかった魔剣のようなものを用意した。

「もう最悪!あんた達後悔しな!」

《Explosion》

爆発がまた起こった。

《Physical Strengthening》

そして剣を魔物と魔人族に刺すと近くにいた魔物が消えた。

「嘘だろ…」「カルマ様と同レベルじゃないか」

などとまた聞こえるがリリアーナはほっといた。

「私はカルマの状態を見て用事があるので帰ります」

「では幸運を祈ります」

そしてカルマの元へリリアーナは向かった。

「カ〜ル〜マ〜、あんた何やってんのよ!」

『こらこらリリ姉怒らない。もう私が怒ったから♪』

よく見るとカルマのほっぺがちょっと赤い。

「雪乃!やりすぎだ!」

カルマは怒った。仕方ないだろ。

『え?私言ったよね?リリ姉が泣いたりしたら容赦しないって言ったよね?』

人間になってる雪乃は可愛いが中身は変わらない

「雪乃、そこら辺してあげなさい。」

不服そうな顔をしている雪乃。

「だが雪乃が言ってるのも事実だ。本当にすまなかった。そして助けてくれてありがとう」

「こんな姿みたら許されなくなるじゃない」

少し口角を上げて仕方ないなという顔をするリリアーナ。

「まぁ、でも魔物と魔人族は後5分後には来るわ。休憩していくのよ。私は隠れるわ。」

「あぁ、今度こそバトンタッチだ」

「竜には気をつけてね」

「あぁ、リリアーナのアーティファクト最高に役立つよ」

微笑みあって二人は場所を離れた。

「じゃあ雪乃。後は好きにしていいよ」

『やった~!!よ~しやるぞ~!』

「ほどほどにね…」

リリアーナが言った言葉は雪乃には届かないだろう。なぜなら雪乃自身が用意した武器をもう手に持って目が輝いているからだ。

「まったく…頼んだよ!」

『は~い!』

そしてリリアーナは城に戻り防犯カメラのようなもので監視を始めた。

(戦争ってこんなに残酷なんだ…)

防犯カメラの向こう側にはもう助からない命がある。兵士達だけじゃない。戦争が始まるのが全員知らなかったため巻沿いにあった一般人。そして魔人族。たとえ敵だとはいえ命があることには変わりはない。リリアーナはその光景を見て悲しくなった。魔人族も敵でカルマなどに被害を加えたから倒しまくっていたが、兵士達の姿、頑張った姿が止まってしまっているのが辛かった。でもリリアーナはその気持ちを忘れるわけではないが前に進むと決めた。そして戦争は5日後にやっと終わったのだった。




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