悪魔
「いや〜良い様ね」
「ほんと、誰がお前を勝たせるといつ言ったんだ?」
「勝つのは俺だって自信満々に言ってたやつは一体どこだ?」
罵倒罵倒罵倒!!一体いつになったら文句は終わるのだろうか……
30分前…
「だから言ったろう?お前たちには無理だと」
((は、腹たつ〜!!)) カルマとリリアーナから、さっきで魔力が漏れる。偽神は不敵な笑みをするのみだ。
(ま、そんなこと言っているのはあと少しなんだけどな。)
カルマも久々に不敵の笑みをする。
「カルマ、あいつの体の構造へんよ?」
「あぁ、違和感満載だな」
1時間弱だが、魔法をずっとやっていたカルマとリリアーナは気づいたそうだ。
「魔力を纏ってる?」
「体内に魔力が循環して、魔力量がうまくコントロールできず漏れているから纏っているように見えると言った方が正しいかもな」
「まぁ、そのおかげで光が見えたわ」
「あぁ、循環しているということは…」
「「狂わせばいい」」
ニヤリと絶対皇太子と、皇太子妃がしてはいけないような顔をしながら恐ろしすぎることを声にしたが、一番やりやすい方法らしい。
「ねぇ、カルマ。準備はできた?」
「あぁ、とっくのとうにできている」
「あら、早く言ってくれればよかったのに」
「ほら、あいつの元へ行け。その時間ぐらいは時間を遅らされることができる」
「私も言われるけど、カルマも大概よ」
「?何を言っているのだ?」
全くわかっていないカルマ。これを召喚者組や知り合いに聞かせたらどういうだろう。はっ!?気付いてなかったの!?カルマはまだリリアーナよりわかってると思ってたのに…というに違いない。
「なんだ?貴様ら。もう怖くなったのか?」
「ちょっと怖くなっちゃた〜」
(何変な声出しているのだ)
アークレトなどのリリアーナの知り合いは口を揃えていうだろう。
「誰?今の?」
と。
「だったら…私の元へ…」
偽神はバカである。リリアーナが言うわけ無いのに。そして案の定
「チョロすぎ。だったらすぐ行くわ。」
「あ〜あ、ご愁傷様。というか偽神よわ。ゲームのラスボスの方が強いのでは?」
なぜここでオタク脳が出てくるんだ?と言いたいところだが、弱いのだろう。魔法が通じる限り。知らない攻撃されたり、毎回攻撃手段シャッフルされるよりかはマシなのだろう。
「はい失礼〜」
リリアーナが言った瞬間魔力が吹き上がった。部屋が揺れるレベルで。
「ぐぁああああ!」
悲鳴が響く。偽神の悲鳴だ。
「ふぅ〜」
「やはり、人に魔力を与えるのはめんどくさいな」
そう。今リリアーナが行ったのは偽神に魔力の譲渡を行なったのだ。この世界は魔法で魔力を吸収したり、譲渡できたりする。危篤の場合が多いが。リリアーナとカルマは偽神が人間とは違う部分を持っているのを発見したのだ。魔力を循環させており、その魔力がうまく活用できず魔力が体の外に出ているため魔力を纏っているように見えるのだと。それを活用し、一時的に魔力の循環を乱すために魔力を偽神の体内にリリアーナの魔力を譲渡したのだ。そのため流石のリリアーナも疲れたらしい。だが、不敵の笑みは変わらない。
「いや〜良い様ね」
「ほんと、誰がお前を勝たせるといつ言ったんだ?」
「勝つのは俺だって自信満々に言ってたやつは一体どこだ?」
少しかわいそうになる偽神。そして、カルマが呟いた。
「これで最後だ。」
「な!?」
魔力が吹き上がる。リリアーナが魔力を解放した2倍以上に。
「「一室洗脳」」
『一室洗脳』変な言葉に聞こえるかもしれないが、恐ろしい魔法である。選定された場所、空間を実質全てを自分が従うようにできるのだから。主導権はリリアーナ、補助をカルマとなっており、2人の魔力を合わせてもギリギリ足りるか足りないかだったため、訓練を重ね、魔力ではなく魔力の使い方を何倍も練習したのだ。まさに神業。世界が驚くに違いない。
「な!?出れないだと!?」
「当たり前でしょ?あんたを逃さないための魔法なんだから。カルマ!」
「はいはい『ファイヤーボール』『温度上昇』『魔力障壁』」
まさに阿吽の呼吸である。ファイヤーボールを温度上昇させたため、青白くなっている。3個魔法+一室洗脳の補助を操っているのだ。リリアーナもそうだが、カルマも化け物である。
「なぜ、なぜだ!?」
「私達はあんたを殺すために生きてきたの!」
「もう誰も傷つけないためにな」
そして、リリアーナも加わりファイヤーボールはどんどん大きくなり、青白くなっていく。偽神は悲鳴すらあげれない。体育館並みの広さ全てがリリアーナとカルマの場所以外を包んでいく。
『一室洗脳終了』
そして全ての魔法を解除し、リリアーナは瞬時に偽神の元へ向かう。
「これで終わりよ」
自分で作った剣で偽神にトドメを刺した。
「あ…」
偽神の最期の言葉はこの言葉だった。
そして全てのリリアーナとカルマの戦いは幕を閉じたのだった。




