家族とブルーナ帝国
「う〜ん、弱いな」
「弱いですね」
「相手にならんな」
「広範囲爆発魔法…使っていい?」
「国が滅びるからやめろ」
神の使徒を片手間に倒しているのは誰か。もちろん、北斗達である。
「いや、普通に強いよ。というかほら、ブルーナ帝国の人達剣の持ち方変だよ」
ごもっともである。普通に強いのだ。普通…?に。召喚者より強い(召喚者が1人いるが)アークレト王国民は一体どういう訓練をしているのだろう。というか王太子が前線で働いていいものか。色々ツッコミどころがあるが、リリアーナの知り合いなら仕方ない。仕方ないと言ったら仕方ないのだ。ちなみにブルーナ帝国が剣を握って怖がっているのは切れ味もそうだが、威圧に耐え切れないのだろう。使徒の威圧に。
「ねぇ、ブルーナ帝国の敗北ぶりとうちらの無双っぷりは置いといてあれは何?普通に怖いんだけど」
あの圧の凄さ!何かを思い出す!まるで戦いに火がついたリリアーナのようだ!
「さすがというかなんというか…」
「まぁリリアーナが育てたんだから分からなくも無いのですが…」
さぁ、誰か…それは言わずもがな!
「団長のためにも殺せ!!」
『オー!』
『殺せ!』
『団長の顔に泥塗るのだけは阻止しろ!』
『アイアイサー!』
使徒が殺気でよろけるほどの強さ。獣人族である。
「いやー、最弱が最強でブルーナ帝国を圧倒している姿を見たら神様も驚いちゃうね〜」
「その神が色々問題を犯したのだがな」
「何か貴族らしくない言葉が聞こえた気が…」
「そんなことは一切ない。私は王太子だぞ」
そう。王太子。王太子なのだが…前線に出ていて伝説の吸血鬼と同等な魔力量に同等な技量。そして王太子らしくない言葉遣いが聞こえた?はずだ。ツッコミどころが多すぎる王太子。だが、後ろにはリリアーナがいるのだ。あのリリアーナが。
「まだまだ魔物達が出てるし、アーティファクトがあるとはいえブルーナ帝国の軍人達もできるだけ守らないといけない、やるぞ」
北斗がニヤリと笑いすぐさま魔物達を殺していく。
「さてと、私達もしますか」
『ヒール』『身体強化』
ナルがそう唱えると使徒や魔物以外のもの達全員が治癒され、身体強化された。
「バフをつけました!」
「ありがとう、ナル!」
ナルは攻撃魔法が使えるとはいえ実は後方魔法の方が得意なのだ。忘れそうになるが。
「アークレト王国は大丈夫そうだな…!」
北斗は心の中で一安心しながら魔物を殺すためまた走り出した。
ーーーーーー
カールス王国国境付近にて
「いや〜、さすがリリアーナの剣だ。」
「殿下ダメですよ。あなたが戦場にでるのは!」
「いいじゃないか!だって我らが愛するリリアーナがあんなに可愛く(殺してやろうという不敵の顔)で頼んできたのだぞ!しかも、この剣!国宝にもなり得る代物をタダ(戦力をもらう代わりの品)でもらったのだぞ!でるしかないだろう!?」
リリアーナの家族は大概変わっているのだ。主にリリアーナのせいだろうが。
「さてさて、まだ使徒達が残っている!さっさと片付けるぞ!」
『は!』
地上での戦いも幕を開けたのだった。
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