選ばれた理由
レベル4の大迷宮を攻略して1ヶ月。あれから大事もなく楽しい日常を送っている。
「んんぅ?」
そしてリリアーナが目を開けると隣にベッドに座りながらリリアーナを見ているカルマの姿が見えた。
「おはようリリ」
「ん…おはよう」
早朝で今の今まで一緒に寝ていたはずなのだが、なぜか貴族の服を着ている。
「どっか行ってたの?」
「あぁ、禁書庫にな」
「?」
禁書庫は異世界アニメにもある通り、限られた人間しか入れない場所だ。だが、カルマが出向く事はほとんどない。魔導書などもあるが、規格外で化け物の2人にはそんなに関係ないのだ。
「そこでこれを持ってきた」
起きたばっかで目を擦りながら本を受けとるリリアーナ。その題名に驚いた。
「日本語…と英語…?」
「小さい頃、禁書庫に出向くこともあってな。久しぶりに行ってみようと思って小さな頃届かなかった場所にあったのがこれだ。題名は『滅亡』。少し読んだが、驚いたよ」
リリアーナは起きた瞬間なのに目が覚め、ベッドの上で本を開き、読み始めた。
「『聖域1500000年に英雄が現れるであろう。その時、世界は滅亡する…』」
「聖域というのは知らないが、2人という言葉と滅亡はまさに起こることだ」
「『その2人は前文明で活躍した英雄だ。恐らくもうひとつの世界でも活躍しているだろう。2人は2つの世界を救う鍵となる人物であり、目標を果たすまで死んではいけない存在である』って…これ絶対私達よね!?というか私達異世界跨いでたの〜!?」
前文明とか目標とか大事な言葉ばっかあるのにカルマと自分の関係性が気になってしまうリリアーナ。ツッコミをいれたくなるカルマだが自分も驚いたので我慢する。
「誰かは知らんが、予知魔法、それも俺らよりもっと高度な魔法を使える人を超えた存在だったのだろうな」
「でしょうね。この時聖域何年かは知らないけど私達のことをそれも多分何十万年後のことを知るものだからね。私達に魔法をくれた女性くらい大切な存在だったかも知らないわね。」
そしてリリアーナはカルマの隣に移動した。
「で、そろそろ滅亡が来てしまうと。」
「まぁ、死んではいけないというか俺達は不老不死というものをつけられているようだしな。ステータスプレートには何も書かれていないが。」
「で、滅亡を防ぐ魔法やら何かをやらない場合自動的に殺されると…」
「今考えると、優しくないなあの女性」
「そうね…ちょっと鳥肌立っちゃった」
両手で腕を摩るリリアーナ。身震いを立てるカルマ。規格外の2人が怖がっているという貴重な瞬間だった。
「まぁ、この本は大切に保管しよう」
「そうね、朝から驚いたわ」
カルマもコクリこくりと同意する。
「もうすぐ決戦だな」
「神の使徒が出てきたからには油断はできない。隣国にも協力を仰がないと。」
「あぁ、面談の日も決まった。やっと力を見せる時だ。」
「頑張ろうねカルマ」
「あぁ」
そして2人は拳をつくりリリアーナ自身の拳をカルマの拳に当てたのだった。
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