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強すぎて隠してました⁉︎  作者: Mio
第二章
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戦い1

「カルマ…!カルマ…!」

…1日前

「魔人族が来る!早く兵士たちを集め、ギルドの冒険者を集めろ!」

「はっ!承知しました!」

兵士達が続々と集まってきた。

「やっぱりカルマってすごいんだね〜」

通信機から聞こえる可愛げな声。

「一応次期王だからな」

そして綺麗な声で自慢げに話す少年。

「それ自分で言って恥ずかしくないの?」

魔人族が来るのにのんびり気ままに話している2人。だがその時、リリアーナは息を飲んだ。

「カルマ!北東280m先に魔物!」

城の中にいるリリアーナだが、何かの魔法で映像を見ている。

「わかった!」

カルマにはその魔法が使えない。だがリリアーナは迷宮攻略はしたが、戦闘経験がないので2人の特技が合わさって今戦いの準備ができているのだ。ファインプレーというのはこういうことなのだろ。

「カルマ様!魔物が近づいております!」

1人の兵士がカルマに伝える。

「あぁ、わかった。後方に伝えろ。魔法で食い止めろと。」

「かしこまりました!」

兵士がカルマに向かって敬礼をした。

「リリアーナ、聞こえたか?」

通信機でリリアーナに問いかける。

「えぇ、聞こえたわ。私は少しでも魔物を減らすために魔物達を洗脳してくるわ。」

「洗脳のやり方は?」

「洗脳の魔法を使って魔物を味方につけるわ。そして魔物を信頼しているであろう魔人族を逆に魔物に倒してもらうわ」

意外とリリアーナはドSなのかもしれない

「お前、意外と怖い方法考えるよな…」

そんなことを言っているカルマだが、意外といい方法だと思った。

「まぁ、よろしくな」

「えぇ、国に入った奴らはカルマ達がやるのよ」

「あぁ、もちろんだ。」

通信機の向こう側だが、お互い信頼し合ってるのがよくわかる。出会ってほんの少しだが二人とも話しやすいのだ。

「カルマ様何者かが空を飛んでいます!」

「大丈夫だ、あれは俺の信頼している冒険者だ。」

とカルマは言っているがなぜ隠れないのか内心リリアーナに怒っていた。

「あ~、身を隠していたほうがよかったか」

そんなのんきなことをいいながら国の外に出るリリアーナ。

「もう少し考えろ。この国の強い兵士たちが俺の周りにいるんだぞ」

通信機で起こり気味に話しているカルマ。

「ごめん、ごめん。そのかわりぶっ殺してくるから」

なんというかサイコパス…と思うカルマだがリリアーナに言うと怒られるので心の中にしまっておいた。

「半殺し程度にしてくれよ。お前の存在が分かってしまう」

カルマの言う通りだ。すべて倒そうとすると誰が倒したと騒動になり、国民に知られてないリリアーナはどうなることやら。

「分かったわよ…」

なんだか不服そうなリリアーナだが仕方がない。

「よし!着いたよ!」

リリアーナが魔物の歩いている場所に着いたらしい。

《brainwashing》

その時、魔物が空中にいるリリアーナのほうを見る。

《Change》

《Follow》

次々と魔法を使うリリアーナ

「よし、これでこっちを見なかったものを」

《air》

《explosion》

ドカーン バン

『リリアーナ様、魔物じゃなくて魔人族が来るよ!』

久しぶりの優しげな声。キャルルだ。

「ありがとう!」

《Invisible》

リリアーナはそこにはいないかのように消えた。だが、

「周囲を確認しろ!」

魔人族の一人が命令する。

「いません!動きます!」

その時、

「あらあら、周囲の確認は隅々までしようね♪」

「誰だ!?」

次の瞬間、魔人族の首が吹っ飛んだ。そして、次々とリリアーナ特製《魔王も殺せる!?マシンガン!》で百人近くの魔人族の首が吹っ飛んだ。リリアーナのネーミングセンスがないのは置いとくが、姿が見えない中魔人族は誰が殺しているのかも分からず、戸惑ってる様子だ。

「魔法で周囲で強大な魔力を持ってる人間族を探せ!痕跡が残ってるばずだ」

リリアーナはすぐに空中にいき息を潜めた。そして息を潜めながら、あるものを準備し始めた。

(もっとも高度な魔法。今後の戦いに影響が出るかもしれない。でも、それでもやらなきゃ)

「カルマ、ごめん。今後の戦争に悪影響かもしれないことやる」

申し訳ない声をしている

「でも、今リリアーナが必要だと思ったんだろ?」

「うん…」

自信なさげな声で話すリリアーナ

「だったらいいさ。よろしく頼むぜレベル3の迷宮攻略者さん」

「はいはい」

戦い中にコントのように話し合う二人。もしかするとこれが二人の戦い方なのかもしれない。

《Wind pressure》

《explosion》

「この魔物が〜!ぶっ殺す!」

通信機の向こう側で可愛い声でとても怖い言葉を放っているのが聞こえるカルマは、戦い準備中だが準備よりも気になってしまっている。

「なぜか爆発しているぞ!」

「カルマ様!爆発が止まりません!」

「後方の魔法ではないな。こんな魔法使えるやつはいない」

などと戦いがちゃんと始まる前に大事になってしまっている。

(リリアーナが今後に響くと言っていたのはこれか…)

とカルマは気づいた。

「カルマ聞こえる?」

さっきとても可愛い声で怖い言葉を放っていたリリアーナだ。

「あぁ、聞こえるぞ」

「先頭の魔物と魔人族は片付いた。けど、先頭でレベルの低い魔物を入れてくるのはおかしいわ」

「レベルはどれくらいだ?」

レベルとはリリアーナやカルマの魔法レベルなどのことでもちろん魔物にも存在する。

「ん〜、迷宮の序盤レベルね。約90レベル」

「お前、迷宮と比べたらそりゃあ魔物レベル低いからな。戦闘経験ある俺としては終わる直前か始め最初に大物を用意しとくのが普通だな。レベル90はなかなかだが」

「そうなんだ。でも、徐々に魔物がうちらにとっての身体強化?みたいなので同じ種類なのにレベルが少し高くなってるわよ。」

リリアーナは異変にすぐに気づいていたのだ。

「じゃあもしかしたら最後らへんにすごいの来るかもな」

「とにかく私は一旦戻るわ」

先頭が片付いたら後はカルマなどの前線の兵士や後方の人達に頼むつもりだったんだろう。雪乃が来るまで体力を温存したいから。

「分かった。ありがとな」

「後はよろしくね、次期王」

そしてリリアーナとカルマはバトンタッチしたのだった。


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