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リリアーナの妹(仮)

リリアーナとカルマは洞窟の倉の入口にいたはずが、よくわからないが透明できれいな部屋にいた。


『リリ姉久しぶり〜!』


なんかわからない雪だるまみたいな(手と足はある)変なやつがリリアーナに飛びつこうとしたが避けられ頭から転んだ。


「もう、雪乃(ゆの)飛びつかないって何回言ったらわかるの?」

「ごめんなさい〜」


まったくこの子は…なんてリリアーナは言ってるがカルマは状況整理ができていなかった。


「えっと…リリアーナこの人は」


カルマが戸惑っていると雪乃が口を開いた。


『あ、君!前に言ってたリリ姉の婚約者だね!』

「なんでそのことを…?」


カルマはわからず頭に?しか浮かばなかった。するとリリアーナが口を開いた。


「私が作った魔法のひとつ、『予知能力』。だから元々カルマが婚約者になることや、国が傾いているのも分かっていたの。それを雪乃に話していたの。」

「そうなのか…」


カルマはリリアーナの魔法レベルに最初から驚いてはいたが、これ以上だとは思ってなかった。


『で、どうしてきたの?今回は私、呼んでないし。何かあったの?』

「明日、いや今日の午後から魔人族が現れるわ。」


いきなりさらっとすごいことを言ったリリアーナにドン引きなカルマ。それと変わって雪乃は微動だにしなかった。


『まぁ、リリ姉が自分から来たからそんなことだと思ったよ』

「援助頼める?」

『そうだね~、でも明日になるかも』

「そう…わかったわ。それまで私が持ちこたえるから」


さらっとすごいことを話しているのをみたカルマは口を開けた。

「リリアーナ、この雪乃とかいうものはなんなんだ?君は何者なんだ?」


カルマはすごい大声でリリアーナに質問した。


「私はカルマの知っての通り元々王女になるには絶対に足りない魔力しかなかった。」

「でもある日、地球とこの世界を救うための魔力を得られたんだよな」


リリアーナは頷く。


「そのとおりよ。そしてその魔力で救うためには必要ないって言ったらあれだけど、救うための魔法ではなく自分だけが使うのが欲しかったの。」

「自分だけ?」

「そう。そこで手に入れたのが《吸収魔法》。この大迷宮の魔法ね。この魔法は戦っている人を洗脳して魔力を少しその時だけもらってその兵士の得意な魔法を習得できるというなんというかいろいろ飛び抜けてる魔法よ」


カルマは口をぽかーんと開いてしまった。その姿はリリアーナと雪乃しか見なかったがどれほど面白い顔だったかは予想がついてしまう。そしてカルマは口を開いた。


「その魔法で迷宮攻略を…」

「えぇ、魔法の強さを知るために迷宮攻略をしようと思ったの。でも私迷宮のレベルのこととか知らなかったからまず外に出るためにあのドアを作って初めてきた迷宮がまさかのレベル3のところだったの。そしてここを守ってる守り人が雪乃よ」


すごすぎて訳わからなくなっているがとりあえずリリアーナはすごいと分かったカルマは一応納得した。


『カルマさんだっけ?』

「あぁ、そうだ」

『じゃあ、リリ姉の旦那さんだからカル兄ね。リリ姉が泣いたりしたら絶対に許さないから。覚悟しといてね♪』


なぜかカルマはものすごい寒気を感じた。それはもうすごく。雪乃はニコニコ笑っているが、カルマの寒気の理由はおそらく雪乃だろう。


「あ、あぁ、もちろんだ…」


カルマは動揺しながら答えた。


「それで、その魔人族の話なんだけど…」


ドバーン


「何事だ⁉︎」


カルマは大声をあげる。


『もうカル兄うるさい!』


カルマは雪乃に言われて黙る。


「もう!なんでこんな早くに来ちゃうのよ!」 


そう。この爆発音は魔人族の襲撃だったのだ。リリアーナは怒っている様子だった。


『じゃあ、リリ姉行ってらっしゃい!あとで追いつくね!』

「えぇよろしくね!」


雪乃とリリアーナは約束をした後、リリアーナはカルマと地上に向かった。


「はぁ、準備するか〜」

「いや、お前何する気だ?」


カルマがツッコむ。


「何ってこれよ」


するとリリアーナは服のポケットから袋を出した。そして袋の中からマシンガンが出てきた。カルマは呆然とする。


「カルマ耳、手でふさいで」

「え?」


ドドドドッ

リリアーナがカルマに話しかけた瞬間よくわからないが、マシンガンを撃ったのだ。


「おまっ、危ないじゃないか!」

カルマの言っていることは正論だがリリアーナは何もカルマを見ない。というか聞いていないのかもしれない。


「しかも、魔人が見えない中撃ったって意味がないんじゃ…」

「え、見えてるわよ?」


リリアーナがとてもおかしなことを言う


「俺には見えないけど」

「教えなかった?私の予知能力。どの方向から魔人族が来るのか、何人くらいが前線にいるのか、そんなのわからなかったら世間知らずの私でもさすがに分かるわ。あ、後魔力探知ね。」


リリアーナの魔法はやはり特別なのだと分かる。

そしてカルマは思った。


「そのマシンガンお前が作ったんだよな?」

「えぇ、そうだけど?」


そして少し沈黙がほんの少しの沈黙があったあとカルマは口を開いた。


「お前もしかして◯二病…」


そしてカルマの声と合わせると同時にリリアーナは口を開いた。

「そんなわけないでしょ!私はその…前世オタクだったから、作りたかっただけよ!異世界で!」


リリアーナは前世のことを話してしまった。別に話してもいいのだが意外と黒歴史もあるので言いたくなかったのだ。


「へぇ~」


カルマはさらっとリリアーナの前世の話を流した。


「へぇ~って意外と勇気いったんだけど!」


リリアーナは少し怒った。


「別にいいじゃないか。そんなことより魔人族。どうする?」

「あぁ〜忘れてた〜!やばいあと十分で帝国入っちゃうよ〜」


リリアーナは一番大切な事を忘れていた。


「カルマ!あんた戦闘能力強いのよね?」

「あぁ、まぁそれなりには」

「じゃあ魔人族が来たら武士たちに伝えて前線に入って。後で’通信機”渡すから」

「分かったって通信機!?」


カルマはリリアーナの言葉が気になった。前世にはあったが、この世界にはないからだ。

「私が作ったやつよ」


リリアーナは魔法を手に入れてからいろんなものを作り、生み出したのだ。


「やっぱりお前はすごいな。分かった。」

「私は前線に出れない。けど後方で精一杯戦うわ」

「あぁ、二人で頑張って倒そう!」

「もちろん!」


リリアーナとカルマはお互い微笑んだのだった。


読んで頂きありがとうございました。よければ感想、誤字脱字よろしくお願いします。

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