新たな魔人と襲撃
遅れてしまって申し訳ありません!ぜひ見てください!
「久しぶりだな。みんな楽しむことができたか?」
『はい!!』
そして一点集中する。先生ではなく、生徒達が。そこにはもちろん北斗とナルだが。ニヤニヤしていて先生も気づいたようでにっこり笑っている。俯く2人。その後もデートやらを繰り返し行動が似るようになったのだ。
「まぁ、魔法訓練のため明日からまた森に入る…が、お前達は別行動だ。」
「あぁ、魔法のことですか…」
「そうだ。お前達の行動はリクから聞いているし、陛下からも4席までのホクトは異常だと言われているから警戒はしていたがあそこまでとは全員思っていなかったみたいだな。騎士学院生のプライドがズタズタになるのが分かる。というわけで付き添いは今回はリク。お前等には森の奥にいってもらう」
「もとよりそのつもりです。」
生徒全員はこくりと頷いた。
「よし、では授業を始める」
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「ん〜!久しぶりの授業だったわね〜」
「普通科目もやってたところが試験範囲だったから良かった。よく分かったなリリ…って」
「もちろん予知の魔法を使ったわ。役に立って良かったわ!ほんと、予知っていいわね!」
サムズアップ&ウインクで話すリリアーナ。北斗から拳骨が落ちた。少し涙目になるリリアーナ。いかにも強くない私になんてことしてくれるの!?といった表情だが、化け物がそんな顔しても今更どうってことねぇよとみんなに呆れた目で見る。北斗達は思った。
なんで殿下はこんなやつ好きになったんだろう?と。
北斗はカルマもカルマで化け物なのでこの化け物夫婦…と2人で1つみたいな感じで考えているのでどっちもどっちだという感じだ。その時リリアーナ、ハルキ、アーナ、北斗が気づいた。
「「「「!」」」」
「殺気!!」
「なんだこの魔力は!?」
「まさか、オーバーヒートか!?」
「魔力暴走…」
そう。魔力暴走は心が乱れたりすると起きてしまうもの。オーバーヒートとは自殺に追い込むほどの酷い暴走状況のことだ。
「ハルキ、アーナ!障壁!」
「分かった!」
「了解」
「北斗は私と同じで結界!」
「了解!俺はあいつを結界で覆う!リリは学校を頼む!」
「もちろん!」
流石の連携だ。お互いがやることが分かっている。結界魔法は天職ではないと難しい。大迷宮攻略者であり、かつ魔力の量が多くないと大きいものは作れない。北斗は修復師が本当は天職なので結界は不得意なので大きくはできない。だが、リリアーナならできるのだ。
「みんなは逃げて!後、誰かに報告!」
「ホクトくん…気をつけて!」
「おう、すぐ終わらしてくるから」
前のナルなら絶対に反論していたはずだ。だが、やはり付き合ったからだろうか。お互いをもっと信頼しているようだ。それに他のメンバーも自分たちが別にここにいても邪魔になるだけだとちゃんと分かったのだろう。みんながみんなを何よりも信頼している証拠でもある。
「北斗!こっちは終わったわ!」
「障壁も大丈夫だ!」
まさかの一瞬で大きい結界を作ってしまったらしい。
「さすがだな…!」
北斗も負けずと結界を魔力暴走している者を結界で覆った。
「さて、あいつを気絶させるか、それとも…」
「お姉様!待って!」
その時アーナが気づいたらしい。
「あの人徐々に体そのものが変形して魔人のような形になってる!」
「なんですって!?」
『身体強化!視覚能力!』
口にしなくてもいいが、何か嫌な予感がしたのでリリアーナ、北斗、ハルキは同時に詠唱で視覚能力を上げた。アーナは直感の能力という独自の魔法を持っており、恐らく殺気がした時その直感能力が働いたのだろう。そして元々視覚能力を上げていた。だが、オーバーヒートなど50年に一度くらい希少なものだ。先に身の安全を取るのが最優先だ。そして、落ち着いてちゃんとみた瞬間驚いたのだろう。おっとりな性格のアーナには絶対にないだろうと思っていた大声を出したのだから。
「本当に魔人よ…魔人って元々生まれているものよね?獣人みたいに」
「あぁ、魔人…魔人化とでも言っておくか…そんなこと聞いたことがないぞ!」
「洗脳魔法!?」
「嘘だろ!?」
そう。魔人は元々存在するもので人間が魔人化などしない。だが、起きてしまったのだ。魔人化が。そして、リリアーナは見抜いた。おそらく洗脳されたのだろうと。人為的に作られてしまったのだ。魔人が。
「まて、あいつどっかで…!」
「騎士大学生か!?」
「騎士大学生が魔人化したってことは以上な身体能力なのにまたレベルアップされ、魔法も使ってしまうかもしれないの!?」
「しかも、正気を保ってないぞあれ」
「ということは…」
「自爆する可能性が高いな…そんなことになったら…!」
「学校が爆破され消える…」
魔人は自爆できてしまうのだ。しかも、その脅威的な魔力を暴走すると広範囲に爆破されてしまう。自爆に巻き込まれなんて絶対に阻止しなければならない。
「ハルキ、障壁を頼んでいい?」
「あぁ、分かった」
「ホクトは、結界を保ちつつ、私達を守って」
「了解」
「アーナ、私達は…」
「あいつを倒す」
リリアーナは満面な笑みで全員を見た。
「やるよ!!」
『了解!』
ピピピ…ピピピ…
「ん?カルマ!?ちょっと北斗でて!」
学校の中でカルマが電話なんて普通はしない。リリアーナは分かったのだ。何かが起こってしまっている。
『リリか!?』
「悪い俺だ。ちょっとリリは事情があって話せないんだ。」
『そうか。リリアーナに言ってくれ!魔人族が現れたんだ!!』
「そういう魂胆か…」
リリアーナは歯を食いしばりながら敵の方を見た。
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