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強すぎて隠してました⁉︎  作者: Mio
第三章
38/67

召喚組は今

文字数少なめです。

「よし!休め!」

「はぁはぁはぁはぁ…」


(やっとこれで大迷宮60層か…いや、俺とリリと北斗が化け物なのか?)


そう。カルマは召喚組(北斗のクラスメイト)の指導員として大迷宮に潜っていた。1日に1階層の3分の1ずつくらいだったので全然カルマにとっては苦では無かったが、他の兵士や騎士そして召喚組はとても耐えられないくらいのスピードだったのだ。1階層をものの10分程度で終わらせちゃうリリアーナさん恐るべし。


「あの、カルマさん。あの血痕は…」

「あぁ、45階層のやつか。あれはこの世界では分からないからな。昔も挑戦したやつのかもしれない()()のものとは断言できないな」

「そうですか…」


(嘘をつくのも疲れるな…)


そう。見つけてしまったのだ45階層で。北斗の血痕を。いつか見つかるとは思っていたが、ついに見つかってしまったのだ。そしてちらほら血痕が階層ごとに出てくるのでカルマは冷や汗が止まらなかった。もちろんカルマも生きていると言いたいが、裏切ったクラスメイトがまた何かをしでかすか分からないので仕方なく黙っているのだ。そして甥っ子の思いを裏切らないように。


(といっても綾乃に嘘をし続けるっていうのもな〜)


そう。北斗が死んだと思われてもうすぐ5ヶ月。七瀬綾乃はおそらく北斗が気になっていたのだろう。恋愛感情なのかは分からないが、何かしらの感情を思っていた人が目の前で死んだ。受け入れられない事実だ。そして綾乃はずっと北斗を探すため迷宮に入っているのだ。カルマは攻略より精神的に辛かった。


(リリに愚痴言お…誰かに聞いてもらわないと無理だ…)


リリアーナがいてくれて感謝と毎回思うカルマだった。そんな時ある生徒が近づいてきた。


「カルマさんあなた1人でこの迷宮を攻略できると思いますか?」

「いや、無理だな」


カルマは即答で答えた。


「1人で攻略できる人なんていないと思うぞ。確かに俺はこの程度じゃ疲れない。だが100階層と言われているこの大迷宮を攻略するのは無理だ。できても50層までだろう。」


(すいません。もう攻略しちゃったんだ。レベル3を攻略できちゃう人がいるけど君達には言えない!)


カルマは苦労人だ。愛しいひとがメチャクチャな人なので。


「そうですか…」

「だから皆んなで攻略しないと無理なんだ。というか自分で言うのもあれだが、俺とリリは結構化け物と言われてるからな」

「え?そうなんですか!?」


(北斗にですが…)


毎回会う度に俺の叔父と叔母はどうなってるんだ!?と言われてあなたも人のこと言えないよと言うことを何回繰り返したことやら…遠い目で見るカルマ。


「あぁ、だがそんな化け物でも無理なもんは無理だ。というわけで召喚者のみんなに頑張って攻略するのが全員が望んでいることなんだ。だからよろしく頼むよ!」

「はい!」


(はぁ〜なんか最近またリリが防具やら回復薬を補充してたからレベル2に行かせられそうだな…もうやだ!)


そしてカルマは嫌な予想をしながら大迷宮攻略を続けた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夜…


「あ、優菜ちゃん」


六薇原優菜(むらはらゆうな)綾乃の親友だ。


「小早川くんのこと考えてたの?」

「うん、北斗くんは絶対に生きてる。私信じてるし、もしかしたら案外大迷宮攻略して私達の近くにいるかもしれないしね」


綾乃さん大正解。


「そうね。私も生きてることを信じているわ。綾乃の初恋の人だしね」

「初恋?」

「え?まさか…気づいてなかった系?」

「っっ!」


まさかの初恋を今更気づく綾乃さん。そしてその事に気づいて顔を真っ赤にしてる綾乃をにこにこ見る優菜。優菜さん本当は恋心に気づいていると思って結構後押ししてたのに…と結構ショック状態だが、一応そんなそぶりを見せずに、背中をポンポンしている。


「大迷宮攻略頑張ろうね!!」

「えぇ!」


そして2人はハイタッチをして仲良く夕食を食べるために庭園を出た。




今日も遅くなっちゃいました…ごめんなさい!

読んで頂きありがとうございました!よければ感想、誤字脱字よろしくお願いします。

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