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強すぎて隠してました⁉︎  作者: Mio
第三章
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もう一つの班は

「お疲れ様でした!」


リリアーナの班は大型や災害級も多く出たが、最終的にはちゃんと騎士大学校組と連携でき、討伐できた。騎士大学校組は戦っている最中悔しそうに北斗を見ていたが。


「あれ?あれって…もう1人の班?騎士大学校組が四つん這いになってるんだけど。」

「何かあったのか?」


全ての班が合流する場所で騎士大学校組の1班が四つん這いになっていた。プライドが折れたようだ。


「シニー、何があった?」


シニー•リーナ•フレイ。フレイ伯爵家の跡取りでハルキの側近の1人でもある。そしてシニーは気まずそうに答えた


「殿下…それが…」


__________

遡ること3時間前…


「お前達には用がない。私たちだけで十分だ」


騎士大学校組は魔法大学校組にいらないから帰れ。と言っていく。魔法学校組はジト目だ。その時、シニーが口を開いた。


「合同訓練だ。私達は魔法を極めて騎士大学校組と一緒に訓練をする。それが目的だ。確かに私達は敵対視している。だが、今回はそんなこと考えるな。私達も初めての討伐だが、魔物…災害級を討伐した人から聞いている。前しか確認しないと“死ぬ“可能性もある。ちゃんと協力するように、とな。」


ごくりと、唾を飲み込む声が聞こえた。おそらく騎士大学校組の生徒だろう。


「俺らには関係ねぇ!俺たちはSクラスだぞ!」

「Sクラスでも無理だと思うのだがな…」

『魔物が来るぞ(ます)!』

『うわぁ!』


小声でシニーが言った途端、魔力探知で魔物を発見した魔法大学校組は全員同時に叫んだ。


「腰を抜かしてんじゃねぇ!俺たちの本気の力見せる時だ!」

『おう!』


そう言った瞬間前から中型の猪がいた。普通だと猪は大型クラスだが、意外と小さいのは元々の猪が子供だったからだろう。魔力の使い方が分からず暴走させた。ということはよく知られている。だが、小さい魔物は戦力を高めるため集団で行動するということは…


「うわ!横からも!」

「ぎゃぁ!」

「誰か助けて!!」


騎士大学校組は魔物恐ろしさに気づいたらしい。まぁ、気づいたようだしいいかと魔法大学校組は溜息をしながら思い、無詠唱魔法で襲いかかっている魔物すべてを討伐した。騎士大学校組に誤射しないように注意はしていたが、やはり心配はしていたので全員安堵したように魔法学校組は顔を見合って微笑んだ。引率の魔法師団のエースが顎を外れたように驚いているのを知らずに…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ってな感じで騎士大学校組が毎回上手く魔物とやりあえず全部私達魔法大学校組が討伐して行ったということです。」

「だから、あんなになっちゃったのね…ちょっと同情しちゃうわ」

「お前が無詠唱を教えたんだがな…」


四つん這いになっている騎士大学校組に魔法大学校組は同情の(生暖かい)目線で見つめる。


「皆さん!お疲れ様でした!これから各自の学校に送り、現地解散となりますので、帰る準備も用意してください」


合同訓練の取り締まり役がそういうと皆、馬車に向かった。騎士大学校組は重苦しい空気で…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「で、合同訓練はどうだったんだ?」


王城で久しぶりにみんな揃って食事をしていた。


「それがさ〜」


そしてリリアーナが今日あったことを話す。知らなかったキーナやカルマ、カレンは引き攣った笑みをしながら聞いた。カレンも合同訓練に参加していて、実は無詠唱魔法が元々リリアーナやアリスのおかげで使えるのだ。


「なんて可哀想な騎士大学校組なんだ…」


カルマは顔を覆いながら小声で言った。


「いやね、仕方ないから。こっちはさ、まだ大量の災害級が出たから仕方ないじゃん。シニーのところはちょっと同情しちゃうけど…仕方ないっちゃ仕方ないわね」

「今、思い出して反省しました…」


実はシニーがいるのだ。理由はハルキの側近だからだ。もう1人の側近のキーク•ユイリーもいる。2人とも元々リリアーナには数回会っていたのでリリアーナには全然なのだが、今回初めて会った人がいる。カルマだ。2人とも見た瞬間硬直したほどだ。食事ということでお邪魔させてもらうことは多いのでじゃあ今回も…と思ったのだが…


思ったのと違う!帝国の皇太子がいるのにどう食事をしろと!?何かの集まりか?いや、これお義父さんと義息子の食事だろ!この雰囲気!!


と2人は思った。冷や汗をかきながらの食事だったが、その事にリリアーナと比べると全然だが、カルマも化け物レベルなのだ。そんな化け物レベルの夫婦が2人の緊張を見過ごすわけがなく…リリアーナとカルマそして2人が入れるようにうまい具合に話を調整した。なんという夫婦のファインプレー。なので少しは緊張がほぐれたらしい。


「おじさん、ちょっと思ったことがあって…」

「なんだい?」

「災害級の魔物…いや私達のところに出た魔物すべてが洗脳されていたの」

「なんだと!?」

「恐らくだけど…魔人族の仕業だと思う。」


リリアーナがそういうとみんな驚愕したがすぐに冷静になった。


「ありがとう。魔法師団長と騎士団長と話すことが増えたな…あぁ、休めると思ったのに!!」


キーナは顔を覆った。カルマはキーナの仕事ぶりを知っているのでこれ本当に陛下なのか?と毎回思うのだ。


「じゃあ、私とカルマは帰るね。明日もあるし…」

「俺も帰ろうかな」

「あぁ、分かった。」

「あ、リリ、殿下も寝不足になるなよ?」


ハルキがニヤニヤしながらリリアーナとカルマを見る。カルマはすぐに逃げた。首まで真っ赤だったが。


「うっさいわ!というか北斗から聞いたの!?」

「え?どういうこと?まさかリリ…!」

「リリ、それはちょっと早いと思うな。うん、今日はこっちに泊まって」

「父上、もう遅いです」


カレンやキーナも気づき、リリアーナも気づけば顔が真っ赤になっていた。


「じ、じゃあね!ハルキあんた覚えてなさい」


そしてリリアーナはカルマに続き帝城に戻ったのだった。


ーーーーーーーーーーーーー


騎士大学校の寮にて…


「なんだよあれ!?なんですんなり災害級を討伐出来るんだよ!?」

「しかもナルまで…」

「こっちはもっと酷かったぜ?」

「俺は彼奴等とは違う!俺がアークレト3大学校の中で1番なんだ!」

『ほう?そんなに力が欲しいんですか?』

「っ!誰だ!?」


合同訓練の愚痴を話しているとある男が入ってきた。


「力が欲しいんですね?」

「あぁ、そうだ!!」

「でしたら、与えましょう」


その瞬間入ってきた男はその男子生徒に魔法をかけた。


「ぐわぁぁ!!」


そしてその男子生徒は叫び声を出し続け…魔人になってしまった。


「まだ隠す必要がありますね…こちらに来てもらいましょう。」


(駒としてね…)


そしてその男子生徒とある男は消えてしまった…


読んで頂きありがとうございました。よければ感想、誤字脱字よろしくお願いします。

明日はちゃんと18時に投稿します!

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