入学式
「はぁ〜」
「全く…お前溜息しすぎ」
「仕方ないでしょ!今日は入学式なんだから!」
そう。今日は入学式なのだ。そしてリリアーナは
「まぁまぁ、がんばれ主席」
「あんたも四席でしょうが!」
そう、リリアーナは入学生代表なので挨拶をしないといけないのだ。そして実は北斗、四席なのだ。次席はハルト、三席はアーナだ。アーナはの魔法能力はリリアーナと同等だったりする。なのに三席だったのは座学がハルトより下だったからだ。予想ができた順番だったのでみんな納得という感じだった。
「リリアーナ様、ホクト様。到着いたしました!」
護衛が声をかけた。
「リリ、行くぞ」
「はぁぁ、仕方ないか」
ホクトにエスコートされながら馬車を降りる。
「おい、見ろよあの美人」
「やば!」
「イケメンがいるわ!かっこいい…」
もちろんその視線はリリアーナと北斗に向けられる。2人揃ってため息をついた。
「よぉ、美男美女のお二人」
「揶揄わないでもらえます?次席の王太子」
クククッと笑っているのは、次席のハルキだ。王太子なのでその場にいたものはドン引きだ。
「行かないと、入学式始まる」
「そ、そうね」
リリアーナは思い出したのか少し手が震えている。
「カルマは来れないが、陛下やカレンさんもいるんだ。そんなに緊張しなくてもいいんじゃないか?」
「まぁ、そうね」
そう、キーナはアークレト魔法大学校の入学式には絶対に参加するのだ。そしてカレンは生徒代表挨拶に選ばれたのだ。ほとんどの知り合いがいるので、北斗はそう思ったのだ。
そして、入学式が始まった。
「あれ?ナルにハナ?」
「リリさん!お久しぶりです!」
「受かったのね、これからよろしく」
「リリは主席!?」
「そうなっちゃったのよ…」
ナルとハナに再会したのだ。北斗と近かったので、おそらく5席と6席だろう。その時北斗は、ナルを見つめていた。そしてもちろんリリとハルキがニヤニヤする。北斗は鬱陶しいと思って目を合わせない。顔が少し赤くなっているので照れ隠しというものでもあるのだろう。
「そろそろ出番」
アーナがそういうと扉が開かれた。その瞬間拍手に包まれた。そして、校長やカレン、キーナからの挨拶が終わり…
『では新入生代表挨拶です。入学生代表リリアーナ•シーネ•カルテ!』
「はい!」
その瞬間、ざわざわとし始めた。リリアーナが一番やだったのがこれだ。情報はすでに世界中に知れ渡っている。驚きを隠せないのだろう。
「え?カルテ?リリが、カルテ王国の王女!?」
ハナも驚きを隠せない状態だ。ナルも手で口元を覆っている。
「そうだ。リリはカルテ王国の王女で時期アンナ帝国の王妃でもある。」
その声はナルとハナにしか聞こえない声で言った。2人とも噂は聞いていたので納得半分驚き半分と言ったところだ。そしてリリアーナが壇上に立った。
『ただいま、ご紹介に預かりました。リリアーナ•シーネ•カルテです。本日は私たちのために、このような盛大な式を挙行していただき誠にありがとうございます。新入生を代表してお礼申し上げます。そして、私リリアーナ•シーネ•カルテという名を聞いて驚いている方や恐れている方々がいると感じています。ですが、私は現在すでに友人や家族のような関係を築いている人々がいます。なので、ぜひ気軽に話していただけると幸いです。私はこのアークレト魔法大学校に入学し、この国のことや魔法のこと、日常生活のことなど、たくさん学びそして友人や先輩方の背中を見ながら成長していきたいと思っています。これから御指導御鞭撻のほど宜しく御願い致します。新入生代表、リリアーナ•シーネ•カルテ』
そしてリリアーナがお辞儀をすると拍手に包まれた。その中に2人変な顔をしているものがいた。歯をくいしばって笑いを堪えているようだ。リリアーナは席に座ると安堵したように溜息をついた。そして隣とその二つ隣の睨んだ。多分普通の人間や可愛らしい動物だったら普通に倒れていたかもしれない。殺気がする目つきだったのだから。でもなんとも思ってないものが2人いる。慣れたとでも言っておくべきだろうか。
「くくっ、リリのあんな真剣な表情初めて見たわ…くくっ」
「ははっ、緊張しすぎで仏頂面になってたぞ。今頃父上とカレンも笑いを堪えてそうだ…ははっ」
「あんたら…あとで洗脳してやろうか?覚えてろ」
「「すいませんでした」」
2人とも笑いを堪えていたが『洗脳』という言葉を聞いた瞬間真面目な顔をになり、リリアーナに謝罪した。よほど怖いのだろう。リリアーナに洗脳されるのが。アーナはいつものことなので普通になんともなく座っているが、ナルやハナなど近くにいたものは驚いている。なんせ王太子が謝罪したのだから。
『新入生が退場します』
そしてリリアーナに見えたのは笑いを堪えたキーナとカレンだった。リリアーナは2人を睨む。そして2人はなんもなかったように拍手をする。なんとも慣れた仕草だ。
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そして式場を出て、クラスに案内された。そしてクラスに入った瞬間…
「「クックック…アハハハ、ハハ!!!」」
「「…」」
リリアーナとアーナは知らぬ間に無詠唱で炎を手に出す。そしてハルキと北斗に近づけようとする。その事に気づいた2人はさぁ、席はどこかな?とか言いながらリリアーナ達から離れた。アーナはリリアーナを怒らせた=私の逆鱗に触れたということなのでリリアーナと同じ行動を起こしたのだ。なんという愛だろうか。
「ほら、席につけ!」
1人の教師が教室に入ってきた。
「このクラスの担任になったナハウ•ナチャーシャだ。この学年の主任でもある。全ての授業を教える…と言いたいところだが、魔法以外を教えることになるだろう」
そう言った瞬間リリアーナ達の方を見る。リリアーナ達は思った。
(プライド折らせちゃったかな?大丈夫そ?)
と。
「今日は自己紹介と授業に関して、サークル説明をしたら終わりだ。明日からは通常授業だ。」
『はい!』
自己紹介などを終え、リリアーナ達は家に帰るのだった。
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