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強すぎて隠してました⁉︎  作者: Mio
第三章
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模擬戦?とアークレト王国

「やるじゃない!」

「お姉様こそ相変わらずですね!」

魔法が次々とお互いに向かって発射させられる。

「えーっと、これは…」

「あ〜、模擬戦です」

「模擬戦?」

カルマと北斗はオリカの話を聞いた。

「はい。俺たち精霊は力が異常なんです。そして、俺達は魔法ではなく、精霊術を使います。」

「精霊術とは魔法と異なるのか?」

「えぇ。でもほとんど同じです。イメージをすれば精霊術が発動する。でも一つ異なります。」

「それは、魔法のように自分では作れないのです。」

カルマと北斗は驚いた。魔法はリリアーナのようなチートだと普通に作れてしまうが、精霊術はどんだけ強くても作れないらしい。

「でも、姉上が魔道具をくれて…それで魔法が使えるようになったのです。」

リリアーナならあげそうだな、と思うカルマと北斗。

「リリとはどこで出会ったんだ?」

「俺たち三人が魔物に追われていて…そこを見た姉上が助けてくれたんです」

すごいな、と思う北斗。カルマもそうだがひとつ気になったことがあった。

「初めて会ったのっていつだ?」

「え~っと、姉上が九歳のころですね。よく家出してましたから」

「え?お前が?」

「いえ、姉上です」

(何やってんだあいつ!?)

カルマは後で事情を聞くべきだと確信した。

「後、いろいろ知り合いいるんで今日そこに行くと思いますよ」

「知り合い?」

北斗が尋ねる。

「えぇ、でも驚くでしょうし、姉上が来てからにしましょう。貴方方でも気絶するかもしれませんね」

「「は?」」

二人は分からなかったが、一旦オリカのことを聞くことにした。

「リリお姉様の勝ち!」

そしてリリアーナ達の模擬戦も終わったようだ。

「さて、終わったことだし会いに行きますか。」

リリアーナは森の中を修復魔法で倒れていた木を戻し、ゲートを開いた。

「そういや会う人って誰だ?」

「秘密だけど、カルマなら知ってるかも」

「俺が知ってる?」

リリアーナの言葉に心当たりがまったくないままゲートをくぐった。


「…ここは!?」

カルマは驚愕した。なんてったって一度行ったことのあるアークレト王国の城にそっくりだったのだから。

「久しぶりね〜、約一年ってところかしら」

その瞬間何かが通った。

「リリアーナ様お久しぶりです。相変わらずの身体能力ですね」

カルマは目を見開いた。なんてったって美女で有名であり、騎士としても勝てる相手は少ないと有名なリク・ナースだったのだから。そしてリリアーナはその目に見えないほど速いパンチを避ける。

(あの有名騎士がなぜここに?…まさか…)

カルマが思ったそのまさかは当たっていた。

「おや?リリアーナじゃないか!」

嬉しそうに早歩きで来る男性。リリアーナは呆れた顔でその男性を見る。そしてカルマは目を見開いて止まった

「久しぶり!キーナおじさん」

(アークレト王国の王様をおじさん呼び…そしてタメ語…)

(これはとてつもない裏がありそうだな…)

カルマと北斗は顔を見合わせため息をついた。まるで本物の親戚のようだ。

「リリ!」

するとドレスで走る女性。

「あの方は…!」

「お久しぶりです。お姉様!」

きれいにリリアーナがカーテシーをするとそのお姉様というものもカーテシーをした。

「何の騒ぎだ?って…あ~リリか」

「リリか…じゃないわよ!お姉様からあなたのことを聞いてどんなに怒りを覚えたか!ちゃんとお姉様のことを考えなさい!この王太子!」

(王太子にそんなこと言っていいのか!?)

北斗は性格が大迷宮(リリアーナ)のせいで豹変したが、さすがに身の程をわきまえるというのはわかっている。カルマも額に手を当ててため息をついている。

「あの、お話中申し訳ありません。(わたくし)リリアーナの夫になりました、カルマ・アンナと言います。何卒よろしくお願いします。」

さすが帝国の王太子。綺麗なお辞儀だ。

「夫だと…?」

カルマは何だ?と思い顔を上げるとそこにいた全員が震えだした。

「リリアーナ!結婚なんて聞いてないぞ!?あのクソ王が勝手に決めたのか!?」

「こっちのほうが権力を持ってるわ。さっさと離婚を…」

「ちょ、おじさんもお姉様も焦りすぎ!確かに私の父親が決めたことだけど、カルマとの結婚を決めたのは私だから。大丈夫、何かあったらまた報告しに来るから」

いたずらっ子のような笑顔を見せた。意外とカルマは可愛いと思っていた。

「それならいいが。カルマくんと言ったね。まぁでも初めてではないけどね」

(キーナ国王のふんわり笑顔初めてみたぞ!?)

カルマは少し違うところに驚いた。

「あ、はい。お久しぶりです」

「リリアーナとは父親と娘のような関係でね。まさか半年ぶりにあって結婚なんてしてるとは思ってなかったよ。これはアークレト王国の国王ではなく、リリアーナの父親として聞いてほしい。」

「リリアーナを、娘を頼んだよ」

「はい。リリアーナさんを必ず幸せにします。」

そしてお辞儀をした後二人は握手をした。リリアーナはその姿をみてとても照れていた。その他のものは暖かい目線でリリアーナとカルマ、そしてキーナを見ながら。北斗は目を逸らしていた。

(前世の叔父と叔母の結婚の了承は甥と見たくないな…)

北斗はため息をついた。そしてカルマと北斗はアークレト王国の城で驚きの事実を知ることになった。

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