大迷宮最下層にて
「ん、ん?」
ほぼ透明なカーテンに包まれたベッドがあった。
「ん?」
そしてそのベッドにはある二人の姿もあった。
「リリ!起きたか!」
リリアーナから声が出た瞬間、カルマは布団から凄い勢いで起きた。
「え?カルマ?ここは大迷宮じゃないの?あ、まさか転移魔法で?」
戸惑い警戒心抜群のリリアーナ。
「落ち着け。リリ。ここは大迷宮最下層だ。」
「え?」
そうここは大迷宮の中。
「よくわからんが、魔物認知は反応してないから大丈夫だろう。リリよりは魔力が少ないから俺の方が正確じゃないけどな。起きれるか?」
「うん」
少しずつ理解してきたリリ。
「城みたいね。綺麗」
「そうだな。洋服いっぱいあったからなんか好きなの着てくれ。汚れてるだろ。」
「あ、うん。ありがとう。ちょっと待ってて」
そしてリリアーナは白のブラウスに水色の長めのブラウスを着た。そして下は普通にスカートだ。
「お待たせ」
「おう、行くか」
そして城の中の探検を始めた。そして
「あった。魔法陣」
リリは魔法陣を見つけ、止まった。そして口を開けた。
「カルマ、私は大迷宮の裏を知ってる。カルマにもそれを教えたかったから来た。魔法陣の上に乗って。何かあっても私が見守ってる。そしてあなたならそれに勝つ魔法が使えるはず。」
「あぁ、頼んだ」
(大迷宮の裏ってなんだ?)
少し戸惑いながらカルマは魔法陣に足を乗せる。その時魔法陣が光った。
「何だ…これはっ!」
カルマは叫んだ。何かによって脳がヒートアップ寸前だったからだ。
「はぁはぁ。昔は本当の神で今は嘘をついてる魔神か…」
「お疲れ。驚いたでしょ。」
リリアーナは少し心配そうにカルマに声をかける。
「あぁ、大丈夫だ…でもこの話が本当だとしたら、俺達がにお願いした人って…」
「えぇ、生き残りかその意思を繋いでいた本物の神の仲間でしょうね」
そう、大迷宮は神が殺された時にできたもの。本当のことを知る人は少なかった。だからその意思を繋いでくれるものを待つためにこの大迷宮を作った。魔法と真実を与えるために。
「リリは…知っていたのか?」
「えぇ、雪乃の時にね。それで知ったのよ。結局私達がやらないといけないのは地球とこの世界を守ること。そのためには多分、魔神を倒さないといけない」
そう。リリアーナが戦闘能力を高めたのも、魔力を授かったのもすべて地球とこの世界を救うためのこと。
「なるほどな。理解した。で、魔法は錬成と結界だな」
「やった!錬成が手に入ったわ!さっそくアーティファクト作らなきゃ」
リリアーナはるんるんと走り出した。
「おいどこ行くんだ!?」
「ん?探検よ、探検」
「ブレスレットもらったし多分地上にでれるけどその前に少し昔のすごかった人の作品みたいしね」
大迷宮を作った人間は魔神から逃げた強者だ。魔力もそれなりにいや、想像を超える以上の魔力があるはずだ。
「そういや、ブレスレットって?」
「あー、大迷宮の証。レベル3は雪乃から直接もらったけど、他の大迷宮は大迷宮を作ったものがいないからね」
「そういうことか。」
そう、攻略の証は次の大迷宮にも使われる。だから絶対に必要なものになるのだ。そして城の中の部屋も開く。
「お、書斎か」
その日はずっと城の中を探検した。
翌日…
「あ、そういえばあの子大丈夫かしら?」
「あの子?」
カルマは誰のことか分からなかった。
「この子よ」
リリアーナは魔法で大迷宮の中を映し出した。
「こいつって…!」
「えぇ、召喚された小早川北斗よ」
カルマはその光景に驚愕したのだった
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