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強すぎて隠してました⁉︎  作者: Mio
第二章
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ボッコボッコにしてやるよ!

「皆さん、よく聞いてください。まず今魔人族がこちらにきています。あなた達はサポートをしていただきたいんです。」

「でも私達来て1日ですよ!?」 

正論だ。召喚されてリリーアーナがいたおかげで少し落ち着いていたが、戦場出てくださいで出るなんてどんだけ優しいんだとなってしまう。

「皆さん、落ち着いてください!リリアーナ様にも何か案があると思うんです。」

「ナツちゃん先生…」

ナツちゃん先生こと奈川菜月ながわなつき先生。彼女は魔法で観測師を持っている。観測師とは国や街の温度や風力などすべてが魔法でわかってしまうという珍しい魔法だ。

「えぇ、私にも考えがあります。皆さんには後方で活躍してほしいのです。ステータスプレートを見てください。」

32名すべての人がステータスプレートを見る。

「戦うのが基本な人は今回人手不足になったら出てもらう可能性はあります。もちろんそうしないように努力しますが。そして魔法で戦う人たちは後方でこの国魔法師と一緒に戦ってください。治癒ができる人は怪我をした人の手当をしてほしいので前線の休憩所で待機してください。他の皆さんは現在魔物や魔人がどこにいるのかをこれで私とカルマに知らせてください。視力を魔法であげられる人は魔物や魔人の人数を教えてください。」

すると通信機を渡した

「リリアーナ様は?」

そう言われた瞬間リリアーナは不敵の笑みを浮かべた。

「もちろん、ボッコボッコのグッチャグッチャにしてきますよ、フフフ…」

その瞬間その場にいる全員が震えた。それもとても綺麗なくらい同時に…

「皆さん、無茶を言っていることは分かりますし、本当はあなた達にこんなことをさせたくはないんです。でも…」

リリアーナが言おうとした瞬間重ねてある女子生徒が口を開いた。

「分かった!やるよ、私。だって私達も戦うけど守ってくれるんでしょ?」

「えぇ、もちろんです」

リリアーナが笑顔で返事をした。

「よし!俺もやるぞ!自信はねぇけどな!」

そして皆同意してくれたのだ。なんていい人たちなんだろう、とリリアーナは思った。

「では皆さん、こちらに案内します」

そして戦争の準備が整った。

『リリ聞こえるか?』

カルマが通信機でリリアーナを呼んだ。

「えぇ、聞こえるわ」

『今魔人族が見えてきた。』

「え、早くない!?あ…」

驚いた瞬間リリアーナは固まった。

『リリ?大丈夫か?』

「えぇ…でもまずいわ。」

『え?まさか見たのか?』

「そうよ。奴ら(魔人族)この前のは始まるの合図で今回が本番よ」

そう。リリアーナは予知が今来てしまったのだ。その内容はこの国の半分いや半分以上を爆破するという内容だった。

「カルマ、帝国の門の近くに強い兵士を配置して。もちろんカルマも。」

『そうか…分かった。全方位にか?』

「えぇ、今回は全方位から来るわ。それも一斉にね」

そう。この前は全方位ではなく魔人族が暮らしていると言われている北東から来たのだ。だが、今回は違う。全方位から来るのだから。

「私は食い止めてくる。もちろん爆弾も回収…いや、こっちのものにしてくるから」

『お前まさか…魔人族の爆弾をこっちに来る前に爆破するつもりだな?』

「ピンポーン♪大正解〜!」

ワクワクウキウキした声でカルマに話すリリアーナ。

『大正解〜!じゃねぇよ!リリ、危なすぎないか?お前がこの前、透明になったことでもっと魔人族がお前に警戒している。手札の二つや三つ持ってきてるだろう。』

カルマの言う通りリリアーナは絶対に魔人族に警戒されている。

「あ、そのことなら大丈夫。魔人族が作るのはもう分かってたから盗聴器と防犯カメラをつけたの。殺し損ねた魔人族に。手札といっても魔物を増やすとかだったから平気よ」

『お前ほんと怖いな』

「なんか言った?」

『すいません』

二人の話し方はまさにコントだ。リリアーナとカルマの二人組でコント大会に出れば爪痕を残せそうだ。

「じゃあ行ってくる」

『無理しないように』

「それはこっちのセリフ。また死にかけないでね」

リリアーナとカルマはお互い心配し合うほど仲が深まったのだ。ここ数カ月で。そしてリリアーナは城を抜け出した。

「着いた…」

リリアーナは全速力で飛んだ。そして魔人族の場所に着いたのだ。

『リリアーナ様、上!竜が飛んでくる!』

キャルルだ。今回も城の中から援助している。今回は雪乃がいないので少し不安なリリアーナだが最高の援助者がいるのでそこまで不安ではなかった

「ありがとう、キャルル。奴ら竜を洗脳したわね」

竜を洗脳できるということはよほどの魔法使いであり、高度な魔法を所有している魔人族がいるということだ。

「さてと、竜の洗脳を解きますか」

魔人族が洗脳してもリリアーナには勝てない。なぜなら洗脳の魔法を何百個も作ってしかもその魔法はリリアーナにしか使えないというチート魔法を持っているからだ。そして竜が来た瞬間リリアーナは魔法を使った。

《brainwashing》

《release》

《brainwashing》

相手の洗脳魔法を解いて自分の洗脳魔法をまた竜にかける。

「よし、出来た。」

『魔力は?その魔法、俺も作り途中だが魔力をとても使うだろ』

そう。この魔法は洗脳の最上級魔法と言っても過言ではない。だがリリアーナは平気のようだ。

「別に、確かに使う量は他のと比べて多いけど一割くらいしか減ってないわ」

『お前どんだけ魔力持ってんだよ…』

カルマは驚きを隠せなかった。

『カルマ様、魔物が来ます!』

「カルマ、頼んだよ」

『あぁ、お互いにやるぞ』

カルマとリリアーナはお互いにいる方向を見て笑ったのだ。そして第二の戦いが始まった。




読んで頂きありがとうございました。よければ感想、誤字脱字よろしくお願いします。

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