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ノーラのたーん の2

「ところであの子はどうかしら?そろそろやんちゃな盛りじゃない?」

「やっと管理の方が一段落したので、天使に記録させていた誕生からこれまでの様子をこれから一気見するところです」


きっとかわいい様子が満載でうふふふふふ


「あら、それならここで一緒に見ましょ。天照ちゃんも気になるわよねえ?」

「そうですね。あの子がこちらでどのように生まれて生活しているかはやっぱり気になります。ただノーラ・ノーラさまのお仕事の邪魔になるのでは」

「大丈夫よお。ノーラちゃんも一緒に見る方がきっと楽しいわよねー」

あれ?断る隙が何処にもない?


「さあさあ、ノーラちゃんもここに座って。お茶しながら一緒にかわいい姿を見ましょう」

はなしがどんどん進んでる。ま、まあ天照さまにもお伝えしなきゃだし、これはこれでいい機会なのかな?

私も席に座り、用意されたお茶に手を伸ばしながら記録へのアクセスを開始した。



この記録はシリースによるもので、当時シリースがいた座標を中心に全ての方向の様子を見ることができる。


まるでそこにいるかのような臨場感。

まるでそこにいるかのような勇者!かわいい。


「ノーラちゃん、この子が勇者ね。転生の時は魂だけだったから、こうして姿を見るのはこれが初めてね」

ベビーベッドの上で手をニギニギしながら天井を見ている赤ん坊。


「今1ヶ月くらいでしょうか?まだはっきりしませんが、顔立ちはどことなく日本人ぽい感じかしら?」

天照さまは前世の肉体の影響が少し心配なご様子だ。


「そうですね、多少は容姿に影響があると思います。ただご両親の顔立ちがベースとなるはずですから、さほど不自然にはならないかと思います」


場面はどんどん変わっていく。高速再生しているから。

お二人の時間を大きく割くわけにはいかないので、予定よりも速度を上げている。

もちろんいいシーンにはブックマークを忘れない。後で見返そう。あ、編集もしようかな。


「目と髪は濃いめの茶色ね。全体的にどちらかというとお母さん似かしら」


記録は早くもハイハイから掴まり立ちへ。

そして1才となり、顔立ちもはっきりしてきた。

「歩いた!」

当然このシーンもブックマーク。どんな編集にしようかしら・・・


「あら、今日は従妹ちゃんと一緒なのね」

お隣に住む従妹のリアちゃんは、リベルの1か月後に生まれたかわいい女の子だ。

家族同士仲が良いので、歩けるようになった頃から一緒にいることが増えてきた。

さすがにまだ必ずどちらかの家の中でだが。


「今体の中で魔力が動きませんでした?」

天照さまから指摘。

2才になったリベルの体内で、うっすらと魔力の動きが感じられる。


「平均より少し早いかしら?」

「そうですね、少し早いかも、ってあれ?」

リベルの魔力に呼応するかのように、リアちゃんの体内でも魔力が動く。

「・・・リアちゃんの方が更に早かったみたい」


まあ、単独ではさほど強力な加護にはしていないしね。

「うちの子天才!!」とかいちいち言うつもりはないし・・・


1ヶ月くらい誤差みたいなものだし。


女の子の方が成長早いって言うし。



可愛さは超勝ってるし!


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