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片翼天使と退屈悪魔  作者: とりゅふ
1/1

#0話 ~起こり~

全ての始まり

「あぁ~マジ暇、戦争しかやることねぇのかこの世界のバカ共は」

「『アルマ』、お前も少しはこの私の娘だという自覚を持て。言葉遣い、態度、なにもかも最悪だぞ」

「うっせーバカ親父、俺は俺だ。誰の思惑通りにもなってやらねーよ」

「なぜこんなモノが私の娘なんぞに・・・お前が弱ければとうの昔に殺していたものを・・・」

「はっ!こんな戦争ばっかの世界じゃ俺みてーな強者が絶対だろ!?お前には何もできねぇ!」

「あぁ、その通りだ。だからお前は生きている。これからもその有り余るバカ力を我ら【昇魔】サイドに恵みたまえ。永久なる繁栄のためにな」

「こんな戦争ばっかの世界、間違ってるっつーの・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「オラ!さっさと働け!先の大戦で崩壊した街を早急に復旧させるんだ!」

「はぁはぁ・・・」

「貴様、そんな荷物も持てないのか?役立たずめ・・・ん?貴様女か?女がなぜここに?」

「はぁ・・・ごめんなさい・・・休みはもう大丈夫です・・・」

「女かと聞いているんだ。女に与えられた使命は肉体労働ではなく奉仕だ、こっちに来い」

「止めて下さい!ボクは男です!」

「冗談はよせ、その顔かなりの上玉だ」

「離してっ!」

「はははっ!力もない!なんと貧弱なことか【堕天】めが!」

「うっ!ううう・・・!」


・・・。

・・・・・・。


「お前っ!お前っ!どこにそんな力隠してやがった!【堕天】にこんな力を持ったやつが居るなんて聞いたことねーぞ!!」

『・・・。』

「クソッ!【堕天】が逆らうなよ!【10年戦争】の敗者が!」

『・・・。』

「仲間を呼べばお前らなんぞ皆殺しだ!」

『そう、やれば?』

「舐めやがって!死ね!クソ【堕天】が!!!」

『さようなら』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あー暇ーーー、誰か遊んでくんねぇかなー」

「お嬢様、服をお召しになって下さい」

「爺、いいんだよこれで。身軽だ」

「はぁ・・・ところでお嬢様、最近【下】で騒ぎになった噂をご存知ですかな?」

「噂?全然知らねぇな、バカ親父が教えてくれねーし」

「労働に勤しんでいた【堕天】の一人が突如反逆、駆け付けた【昇魔】を全滅させどこかへ逃げたとか」

「はぁ!?そんなバカつえー奴がいたんなら戦争でもっと知られてんだろ!」

「そう、その【堕天】の情報は皆無。故に【昇魔】陣営内でもその者の討伐作戦が組まれるようです」

「おい!その事件起きたのどれぐらい前だ!」

「1週間ほど前ですな」

「なんでもっと早く言わねぇ!」

「旦那様からお嬢様は必ずその者に会いに行くと止められていたのです」

「クソ!あのバカ親父が!」

「お嬢様どこへ?」

「そりゃソイツに会ってくるに決まってんだろ、1週間なら生きてるだろうし」

「それはいけません、お嬢様。爺は旦那様からこの話をしても良い代わりに、脱走しそうになったら下半身を切り落としてでも止めろと仰せつかっております」

「やれるもんならやってみな、俺は行くからな」

「かしこまりました。それなら、全力でお相手致しましょう」


・・・。

・・・・・・。


「『アルマ』、貴様爺から話を聞いたな?」

「もちろん」

「それで爺は?」

「殺した。邪魔だったから」

「そうか、さすがは我が娘だ」

「それで?バカ親父も俺を止めんのか?それなら殺すぜ?」

「バカを言うな、私ではない」

「あ?」

「”私達”で止める」

「おいおい、小娘一人止めるために屋敷の人間総出かよ、ザコがわらわらと」

「最近はお痛が増えて来たからな、少しお灸を据えてやる」

「やってみな、バーカ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「また、やっちゃった・・・」


「ボクの力でまた他人を傷つけてしまった・・・」


「もういい!こんな力いらない!こんな翼いらない!」


「人を傷つける力なんて!ボクには必要ない!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「よっわ、話になんないよお前ら」

「娘よ・・・ここまで強くなっていたとは恐れ入ったぞ・・・」

「どうも、これでも優秀な家系に産まれたんでね」

「貴様が居れば・・・この先の悪魔陣営は安泰だ・・・」

「それは無理じゃねぇか?だって俺、この世界ぶっ壊すから」

「貴様今なんと・・・」

「俺、こんな戦争ばっかしてテメェと天使で優劣つけてるバカしか居ない世界なんて必要ないと思ってっから。全部壊すよ」

「我が娘ながら呆れた・・・ここまで頭が弱いとは・・・」

「うっせぇ、そろそろ死ねよバカ親父」

「お前はいつか後悔するぞ・・・その選択をな・・・」

「そうかい、後悔させてみて欲しいけどね」

「・・・。」

「じゃあな、親父」


・・・。

・・・・・・。



「お嬢様・・・」

「おう、爺。行ってくるわ」

「本当に行ってしまわれるのですね・・・」

「家族皆殺しにしてんだぞ、今更無理ですはないだろ」

「そう、ですか・・・お気を付けて下さい・・・」

「任せなって」


「・・・!!!」

「爺もあっちで待っててくれよ、家族と一緒にさ」

「あぁ、お嬢様・・・」

「ワリぃな、やっぱ悪魔も天使も皆殺しにしねーとダメなんだわ・・・」

「今まで・・・ありがとうございました・・・」

「あぁ・・・さよならだ・・・」


「・・・。娘よ、行くがよい・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うう・・・痛い・・・」


「でもこれで翼は一枚・・・力の暴走はなくなるなずだ・・・」


「逃げないと・・・【昇魔】が追って来てる・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「退屈だな、この世界は・・・」


天高くに位置する屋敷から下界を見渡す

【10年戦争】が終わったばかりの荒れた地

力によって堕ちる者と昇る者が決まる世界


「待ってろよ、俺とお前でこの世界ぶっ壊そうぜ?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


負けた者は地に堕とされ搾取の限りを尽くされ

勝った者は天へと昇り暴虐の限りを尽くす


10年で全てが変わる腐った世界

繰り返される戦争で破滅しか残されていない世界


ここはそんな世界

終わりの始まり

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