夕陽
病棟の窓から 真っ赤に染まった大空を眺める
今日も夕陽が私に微笑んでいる
「泣いても良いよ」
夕陽が私に語りかける
白衣に身を包む看護学生の心に響く
情けなさや不甲斐なさが 転がり落ちた。
怖くて逃げ出したい時も
笑顔でいる事を強いられる
そんな私の心を 見透かしたように
不意に入り込んでくる
「よく我慢したね」
「誰も居ないよ 泣いても良いよ」
私の心に語りかけてくる
大空にキラリと光る一番星に 惹き付けられる
「ボクのように輝いてごらん」
と、一番星が語りかけてくる
夕陽に包まれ 一番星に背中を押され明日も頑張ろうと決意をする