第7話
(ここは、どこだ?)
目が覚めたら、神界みたいな空間にいた。
(あれ?何で?こんな所に?確かテントで『真なる覚醒者』を発動させて........?)
あれ?ここから記憶が無い?
(何で...)
(そりゃあ、あんなのを取り込もうとすると低生命維持状態になるさ。)
(誰だ!)
(やぁ、久しぶりだね。)
(久しぶり?まさか、アーヴィングさんですか!)
(当たり。)
(久しぶりです。それと、あんなのとは?)
(創造神より高位の位置にいる終幕創神って奴。創造神が創るのを得意としていて、終幕創神は破壊を得意としてるね)
(何でそんなのが俺の身体の中に?)
(やっぱり憶えてないか。君、最初に来た神界を憶えてる?)
(神界?あの最初にアーヴィングさんに会った白い空間の所ですか?)
(そうそれ。君、そこに来た時1番最初になんて言ったと思う?)
(えっ?確か『知らない天井だ』かな、1番最初は)
(違う。それは│忘れた(· · ·)後の事だ。)
(忘れた?何をですか?)
(君、地球に居た頃のこと憶えてるかい?)
(そりゃあ、憶えてますよ。)
(じゃあ、言ってみ。今憶えてるの言ってみ?名前とか年齢とか詳しく。)
(えっと、立花真琴、18歳、誕生日は1月20日。高校は私立高校。趣味は転移物の小説。)
(友達は?家族は?)
(そりゃあ、居た.........のか?)
(出身地は?自分の住所は?)
(何で......分からない)
(高校の思い出は?子供の頃だってちょっとぐらい憶えてるはずだろう。)
(分からない分からない...。何で、何でだよ!)
(本当に憶えて無いのかい。)
(だから、分からないって言ってるだろ!)
(本当に?本当の死因も?)
(はっ?本当の死因て神界の破片が当たって死んだんじゃ無いのか?)
(あの事件て君はほとんどの記憶を失ったんだ。)
(あの事件って何の事だ。)
(君はそれを聞く覚悟は出来ているかい?)
(そんなに酷いのか?)
(あれは、人間が│嫉妬(· · )だけで出来る事じゃない。)
(嫉妬?誰に?)
(君以外の誰でも無いよ。)
(何で俺?)
(一つだけ言っておこう、この先を聞くのはやめておいた方がいい、これは君のためだ。)
(じゃあ、何が起こったかだけを教えてくれ。)
(.........後悔しないでね。君は、君の仲の良かった友達、両親、恋人、そしてクラスメイトだったはずの人達は、君に嫉妬した人に全てを
殺されたんだ、君の目の前で、全てを君が悪い事にされて、君を最後まで残して、君も殺された。殺された人達は君に絶望して君も絶望した。君はずっと否定していたが、誰も君を信じなかった、そして、言ったんだ君に、「俺に逆らったからいけないんだ」って君に嫉妬した人が、
│元勇者(· · ·)が)
話が終わった瞬間、脳の中に何かが割り込んでくる感覚があった。いや、元からあったものが、脳の空白に戻って来た感覚だ。全て、思い出したんだ。何があったか、何故ああなったかも。俺を犯人に仕立てあげた元勇者、│金賀西洋に何をされたか。
(アイツハコロスゼッタイゼッタイニコロス)
その瞬間、思考が黒い物に覆われる。
『"終幕創神"との同調が進みました。現在の同調率は80%です。それにより、ゴッドスキル『復讐乃創造神』『絶殺乃創造神』『憎悪乃創造神』を獲得。全てをオリジンスキル『絶殺憎讐』に統合。身体の構造を『全智全能』『絶殺憎讐』に適応したモノに再構築します。.........再構築完了。これより種族《天魔始神王》に変化、個体名《タチバナ マコト》に変化、個体名を持った事により神化、種族《天魔創終神》に変化、同調率は100%です。』
(だから、言ったんだ。君はこの事実は重すぎる。記憶を失う位なんだから。その力がまだ馴染んで無いだろうからまだ効くよね?『│神乃制限』)
すると、頭の中を支配していた黒い物が抑え込まれた。
(.....................)
(.....................)
(.....................?)
(大丈夫かい?)
(.....................?)
(そうかいじゃあ、意識を身体に戻すよ。)
(.....................?)
(じゃあ、またね。それと、その力は危険過ぎる。使うのはその記憶をまた思い出した時だ。)
そう言われながら、身体が光に包まれた。
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「ここは、テントの中か。ラーティラスさん、『真なる覚醒者』の結果はどうなった?」
(解、ユニークスキル『ラーティラス』はオリジンスキル『全智全能』に神化しています。)
「あれ?えっとじゃあ、全智全能さん?何でそんな機械っぽくなってるの?」
(解、意思乃核を持っていない為です。)
「意思乃核?それって何?」
(解、力のある者による意思の無きものあるいは魔物に『命名』あるいは九十九神による『意思創造』によって、その者が意思を持つことで意思乃核になり、強化や進化する事もあります。ただし、力無きものが『命名』しようとすると、死にます。)
「怖!!!何で!?」
(解、『命名』をすると、相手の強さに比例し生命力を与えます。あと、相手が『命名』を拒否すればその場で生命力を全吸収されます。)
『命名』...恐ろしいシステム......
「じゃあ、全智全能さんに『命名』すれば良いの?」
(解、そうです。)
「うーん、いきなり名前かぁ......じゃあ、ラーティラスさんからとって、ラースティでどうだ?」
(個体名『ラースティ』を確認。意思乃核を獲得。人格を持ちました。)
「おっ?おう。」
(.........マスターを確認。認証します。)
「おっ。」
(よろしくお願いしますね。マスター♪)
「おぉー」
(どうしたんですか?マスター。)
「おぉぉぉー人格ってすげー!!」
(マスターの行動が理解不能です。)
「はっ!、ごめんラースティ。予想以上に人格の破壊力があったよ。」
(?やっぱり理解出来ません。)
「まぁ、置いといてそろそろ行こうか。神聖法国......
いや、その前にステータスだ。『ステータス』!」
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名前 立花 真琴 年齢 18歳
職業 ??? 種族 天魔創終神
レベル 表示不能 階級 表示不能
HP ∞
MP ∞
STR ∞
DEX ∞
VIT ∞
AGI ∞
INT ∞
MND ∞
<スキル>
<?>
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<オリジンスキル>
ラースティ Lv?
絶dtt讐gjp Lv?
<?>
<?>
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(´・ω・`)わーお