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自称平凡少年の異世界学園生活  作者: 木島綾太
短編 アカツキ荘のおしごと!
245/350

短編 アカツキ荘のおしごと!《序章》

おいでよ、とびだせ、あつまれ、ハッピーホームパラダイスなお話の始まり。

六ノ章から地続きの話になるので、感覚的には6.5章的な短編になります。

 紆余曲折な出来事があったものの、納涼祭という一大イベントを無事に終わらせたクロト達。

 覚悟を決め、カラミティとの本格的な魔剣争奪戦がついに始まると意気込むのも束の間、学生としてこなすべき試練──期末試験が襲来。

 アカツキ荘の仲間たちや図書館に勤めているリードの協力もあり、しっかりと筆記試験をクリアしていくが、更なる問題が発生。

 冒険者として一人前と認められるCランク冒険者へと昇格しなければ落第の危機に。基準を満たす為に護衛依頼を受注し、完遂しなくてはならない。


 その為に学園長が用意してくれた依頼への準備として、初めて郊外へ(おもむ)く際のイロハを叩き込み、クロト、セリス両名の装備を更新。

 セリス用に調整された(いや)(みず)御旗(みはた)をハルバードに取り付けた御旗(みはた)槍斧(そうふ)を。

 クロトは鍛冶の師匠である親方より、ドレッドノートの角を研磨し洗練させた砕刃(さいは)角刀(つのがたな)──シラサイを。

 加えて完全同調(フルシンクロ)時に編み出した血液魔法による肉体強化、超越駆動(エクシード)を携えて。

 かつて一度、クロトが無断で訪れた地である地表露出型迷宮“霊峰”への隊商護衛に挑んだ。


 新進気鋭なウィコレ商会の商人、ロベルトとの道中は安全なもので。

 辿り着いた霊峰の麓村で商談を交わしていたところ、村長にとある提案を持ち掛けられた。迷宮資源を得る地点で不可解な異常が見られる、と。

 商会として、個人としても見過ごせない事態の発生に、ロベルトは依頼の変更を申し出る。快く引き受けたクロト達は霊峰に出向いて調査を開始。


 そしてゴートの異能を駆使して出会ったユニーク魔物(モンスター)の変異種──キュクロプスと対峙。

 鉱物を喰らい、その特性を身に着けた迷宮主相当のモンスターを相手に苦戦を強いられ、クロトは一矢報いるものの深手を負う。

 懸命に戦うセリスに負けじとシラサイの心髄に至り、編み出した結合破壊の斬撃で山嶺ごと斬り捨てた。


 その後、騒動を聞きつけて飛来した霊鳥フェネスの助けで霊峰を下山。

 一連の異変解決を祝した宴席の後、ふとした拍子に契約を結んでしまい、クロトの召喚獣となり。

 負傷した馬代わりに空路輸送をしてもらい、それがニルヴァーナで噂になり、肉体変化の特技で巨大なヒヨコと化したり。

 話題に事欠かないクロト達の珍道中は終わり、晴れてCランク冒険者へ昇格。


 同時に期末試験の実技も完了したことで落第の危険性を免れた彼らに待ち受けるのは夏休み、夏季長期休暇だ。

 紫の魔剣たるリブラスの情報提供によって僅かな希望に縋るかの如く、日輪の国(アマテラス)へ向けた段取りを整える中。

 クロトの、引いては人類が(あずか)り知らぬ領域で起きている騒動を感知する者は誰もいなかった──











 そして。

 夏季休暇が始まるまでの空白期間に、クランとしてのアカツキ荘に仕事が舞い込んだ。

 緊急依頼などの重要な要請ではないにしろ、存続のためにギルドへ貢献する何らかの取り組みは必須。

 獣化の危険性を持つユキの精神衛生を保つ為という名目で集まり、冒険者ギルドが規定するクランの枠組みを利用しているが故の依頼であった。


 それこそアカツキ荘と提携を結ぶ“麗しの花園”に直結する重大事項。

 双方に遺恨を残さない利潤を生みだす可能性の地──再開発区画に関係する課題。

 これは、アカツキ荘という大々的な規模で挑む、地区開発のお話。

シリアスなオチからのアカツキ荘として地盤固めの短編です。

なお、作者はどうぶつの森を遊んだ経験がありません。時間が溶けそうなくらいのめり込みそうで怖くて。


次回、アカツキ荘の日常風景。

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