第漆話 品定めと談笑
前回甘は事前に警告していたにもかかわらず洗脳されていた紫餡を説教した
そして説教が終わり、自室に戻り人間の街にどうやって行こうかと考えていたら
シーシャから手紙を渡された。そこには彼岸からのヘルプメッセージがあった
その手紙に書かれていた通りに聖魔導教会に来たら魔物が現れたが、呪莉はそれを
能力"平和"で帰した。その時に呪莉はここに呼び出したのはアヌビスだということと、
これは"罠"ではなく"品定め"であったことに気づいた(今回の前書き長すぎだろ、、、)
「、、ここは、、、、?」
『いたたたた、、、』
俺たちはワープホールに入った直後自由落下をし、現在の場所に辿り着いた
「あたりを見渡す限りなにもないな、、、」
『本当にここに冥界神がいるの?』
「いや、、、ここにはいなそうだな」
呪莉は少し考えた後ニヤリと顔を一瞬変えた
「う〜んそうだなぁ
このままじゃ暇すぎるから新しい技の練習でもしようかなぁ」
『新しい技?』
「ああ」
すると呪莉は持っている魔剣や聖剣、神剣、血槍などを取り出した
『それをどうするの?』
「まあ見とけ
これは誰もできない俺だけにできることだ」
「詠唱魔法:此度我の前に再び揃いし剣槍よ、今ここに主は戻った
もう一度我にその力で崩壊を見せよ"崩破壊"」
呪莉がそう言った瞬間呪莉を中心に八本の赤黒い光を放つ柱が建てられた
そうしてそこから光が中心に集まり、真下に光線が放たれようとした瞬間、、、
【ちょっと待ったー!]
誰かがその光を止めたのだ
「やっぱり出てきたか【アヌビス]」
そう呪莉がいうと光と柱は消えた
【一体何しようとしてんの!?]
「いやいや、、フリだから安心しろ
実際こんな技を使ったら神々から俺は封印対象待ったなしだからな」
【そりゃそうでしょ!
こんな世界一つ丸々壊すような魔力は初めて見たよ
こりゃあテトが怖がったりするのは納得だよ、、、]
『君もテトのこと知ってるの?』
【知ってるも何もこの世界で1番最初に見つけて友達になったのはこの僕だからね]
「ああ、お前があの時テトの言ってた、、、」
そう呪莉はまだ転生してすぐの頃、、、、、
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能力のリロードができることを伝えた時、、、、、
[あ、そうそういつか私の友達兼親的な存在の
【アヌビス]って子に会うと思うからその時にこう言っておいて
'いつもありがとう。こんなこと面と向かってだと
恥ずかしいから言えないけどいつも感謝してるよ。
私と最初に出会った時も一体何が起きたか
わからない私に優しく手を差し伸べてくれた。
それだけでなく私専用の世界を作ってくれた。
本当に感謝してもしきれないよ’
ってね]
「はいはい
じゃあ、危害を加えない対象にしとこう」
[いや、基本的にこの世界の生き物には危害加えたらダメだよ!?]
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ということがあったのだ、、、、、
【テトがそんなことを言ってくれてたなんて、、、!!]
「テトは何か迷惑をかけてなかったか?」
【全然大丈夫だったよ
なんなら家事とか仕事とかをかなり手伝ってくれてこっちが助かってるよ]
「そうかそれならよかった
ところでだがあの手紙兼果し状はお前が送ったのか?」
【ああ、そうだけど、それがどうしたの?]
「いや、聖魔導教会のあの様子って、、、、
!、、なるほどそういうことか」
『どういうこと?』
「もう聖魔導教会に入った瞬間からそこは裏世界だったのか」
【まあ、正確に言うと聖魔導教会を中心に半径500メートルの結界
を貼る感じにしただけだけどね]
『そんなに前から!?
やっぱり神様ってすごいなあ、、、』
「神っつっても死者の国のだがな
まあ、それはいいとして品定め結果は合格ってことでいいのか?」
【うん、こんな力を見せつけられちゃったんだから合格でいいよ
それに君たちはテトの友達でもあるようだからね]
『やった〜〜
それでどうやって帰るの?』
【あ、、、、]
「まさか呼ぶだけ呼び出しておいて返す方法がわからないとか言わないよな」
【ごめん、、もしも君たちが危険な種族だったらってことで出口無くしちゃった、、、]
『どうしようどうしどうしよう、、、僕たち帰れなくなっちゃったよ〜』
「はああ、、どいつもこいつも手間のかかる、、、、、
"転移:座標移動
/tp @a 129 140 -106"
、、、、ついたぞ」
『、、、え?』【、、、え?]
『あ、そっかぁ
呪莉の能力で出れるんだった、、、』
【君の能力万能すぎない、、、]
「そうでもないぞ
"大いなる力には大いなる代償が伴われる"
この言葉はどの世界でも共通の言葉だろ」
【てことは、、、君まさか!]
「今はまだいいんだよ
時間はまだある
いつしか"それ"を解決する方法が見つかる」
『呪莉〜早く来いよ〜晩ごはんが冷めるぞ〜
アヌビスさんも一緒に食べて行こうよ〜』
「わかったわかった今行く
後これはあいつには言わないでくれよ
"また犠牲にはしたくないからな"」
【わかった、、、、、
だが、、それでいなくなったらお前の妹が結局悲しむと思うけどな、、、
紫餡!俺はアヌでいいぞ]
こうしてアヌビスが仲間となった、、、、
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食堂にて、、、、
周りの衆{えええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?
冥界の神であるアヌビス神様〜〜〜!?}
【な、何故あなた様が甘様と紫餡様と一緒に、、、」
「すまんシーシャ今夜の晩御飯だけ食べていかすことにした」
【すまんな、今夜だけ世話になる]
【わ、わかりました」
それからは早かった
皆がアヌビス神を敬いまくり、握手をして欲しいと言うものもいた
他にも人生相談や恋愛相談をしてもらっているものもいた
そうして楽しく談笑しながら食事を食べていたら別れの時間がきた
「それじゃあ、そろそろお別れかな」
【ああ、今回は鬼人の皆さんそして甘と紫餡、、、、紫餡?]
「、、、こいつ酔い潰れて寝てやがる」(周りの笑い声)
【ちゃんとベットに寝かせろよ、、、、まあ、とりあえずまた会えたら会おうな!]
(歓声や別れを悲しむ声)
そしてアヌビスは金の縁のポータルに入り消えてった、、、、、
そうしてみんなは片付けに入り、呪莉は紫餡を自室のベットに寝かした
『うう〜ん、、、アヌくん強すぎる、、、、』
「さすが神だよな」
こいつらは先ほどまで酒勝負をしていたのだ
結果はこのとうりアヌビスの圧勝だ
『でも君もまあまあやばいでしょウイスキー70ショットって、、、』
「いやーつい競争心に火がついてしまって、、、明日は二日酔い確定だな」
後日、アヌビス、呪莉、紫餡は三人仲良く二日酔いになったのだ
こうして、アヌビスも仲間に加わりほぼ最強と化した呪莉達であった
しかしこれからの一週間であんなことになるとは思いもしなかった
そして大いなる代償と呪莉の妹とは一体、、、、、