第拾肆話 タヒと世界
前回紫餡は時間を巻き戻し、タヒの前に戻りその運命を変えた
そして、タヒの要因となる者からの攻撃を断ち切った
、、、、、、、?
ほんとに????
ザシュッッ、、、、
そんな音と同時に紫餡が宙に浮かび、後ろへ飛ばされた
『え、、、、、、?】
一瞬の出来事であった
紫餡が止まっている斬撃に攻撃をした途端、全ての斬撃を相殺できた、、、
ように見えた
たった一つ、たった一つの斬撃が時間が止まっているにもかかわらず動き出した
そしてそれが紫餡の片腕を細切れにした
“ふん、、、、
そんな小細工にさえ気づかないとは、、、
弱くなったなコルソン、、、いや、紫餡!”
するとアマイモンは腕がなくなりうずくまっている紫餡に急速で近づいた
《危ない!?〕“時間:完全停止”
“ク、、、ソ、、が、、、、、”
《逃げるぞルシファー!〕
『あ、あぁぁ、、、、】
ルシファーは絶対に勝てないという絶望、
逃げれないという妄想による喪失
により動けなくなっていた
《クソッこのままじゃと間に合わないッッ、、、、!】
〈“神鏡:八咫鏡”】
その時、三人が光に包まれた
《これは、、、〕
『、、、“タ、、、イ、ム:??????”』
《ここは、一体、、、】
紫餡たちはいつの間にか鬼人の村にいた
【貴様らは誰だ!?」
いつのまにか鬼人に囲まれていた
『きゃ、、く、、だ、、、、もてな、、、せ』
【紫餡様!?
一斉武装解除!直ちに応急処置に入れ!」
(了解っ!)
それからは早かった
何人もの鬼人が紫餡の治療に最大を尽くした
ルシファーやボティスも治療をしてもらった
そして、かなりの時間が過ぎ、、、、
コンコンコン
紫餡の眠る一室に3回のノック音が響いた
そして、扉が開いた
「入るぞ紫餡」
それは呪莉であった
「、、、、はやい、、、、、、、
はやすぎるなぁ、、、、、」
その目には涙があった
、、、、、、、、、
紫餡は、、、、タヒんだ、、、、
タヒ因は失血とされている
「な訳ないだろうけどな、、、、
微かにわかる
医師が“鎌が刺さっていた”と言っていた
その刺さっていた位置から微かほんの僅か“タヒ”匂いがした
タヒに至る能力か
それともその鎌自体に能力があるのか、、、、
、、、、、、、ははっ、、、、
バカだなぁ、、、、
そんなこと、、、今更考えても意味ないっていうのに、、、、、」
、、、、、、、、、、
はぁ、、、、、
コンカイだけだぞ、、、、
すると呪莉の目の前に容姿は人間
しかし、頭の上には猫耳らしきものと狐のような尻尾をつけた者がいた
「誰だ、、、、、」
お前は今何を望む?
「なにを望む、、、か
できればやり直したい
紫餡のタヒなない未来に、、、、したい、、、、!」
わかった、、、はぁ、後でまた怒られるよ、、、、
そこに居る紫餡の命、この甘猫狐の名をもって生き返らせよう
「でき、、るのか、、、?」
もちろんだ
だが、ひとつ約束をしろ
「なんだ
言ってくれ
紫餡のためならばなんでもする!
この命に変えても!」
そのとき呪莉の頭に手を置いた
焦るな
呪莉よ
命は大切にしろ
簡単に命をかけるな
確かにお前は他の種族よりも寿命が長い
だがな、命はどいつも均等に一つだ
その尊いものを簡単に失おうとするな
「ごめんなさい、、、、」
よし、それでいい
では約束してもらうことを言うぞ
それは、“今度こそ紫餡を守る”ことだ
「、、、、、、、」
おっと、何か不満があったか?
「いえ、そうではなくて、、、」
それとも、一度守れなかったものをまた守れないのではと思っているのか?
「うっ、、、」
まあ、その気持ちは分からんでもない
だがな、だからこその約束だ
やれるか甘樫呪莉
「そんなの、、、
やるに決まってるだろ」
その言葉が聞けてよかった
では、また会おう
“生命:廻る”
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『、、、、んあ、ここは、、、、、、』
「紫餡!」
『呪莉、、、?』
呪莉は紫餡にあったことそして、甘猫狐という者が
生き返らせてくれたことを話した
『そっかぁ、、、
その甘猫狐って人には感謝しないとね〜』
「ああ、そうだな」
『いつか会えるかな〜』
「どうだろうな
あの者からは種族や世界との互換性が感じられなかったからな」
『どういうこと?』
「まあ、一言で言えばこの世界のものではなさそうってことだ」
『う〜ん、じゃあ会えなさそうか〜』
「でも、絶対会えないわけでもなさそうだからまた会えた時に言ったら」
『そうだね』
「っと、あんまりのんびりしてはいられなそうだ
今外では紫餡がタヒんだこととなっている
これをどうするか、、、、、」
『え、普通に生き返りました〜じゃダメなの?』
「みんなびっくりして逆に死ぬぞ」
『確かに』
「まあそれと、お前を殺せる相手だ
気配で気づかれてはいると思うがお前のタヒんだ事実は利用するに値するだろ」
『ああ、そっか!』
「まあ、この鬼人の村内だったら言ってもいいかもな」
『だね〜』
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それから村内の人々プラスルシファーたちに
紫餡が生き返ったことと甘猫狐が生き返らせてくれたことを伝えた
それにより、泣き喜ぶものが大多数であった
しかしそれと違い1人険しい顔をしているものもいた
「、、、、、、、」
その人物に呪莉が近づく
《狐、、、、、、〕
「どうかしたか
紫餡の古くの友よ」
《おっと、、、独り言が聞こえてしまったかのう〕
「ああ、少しな
それで、あの甘猫狐って知ってるのか?
何か知っていたら教えて欲しい」
《うむ、、、そうじゃな〜、、、
どこから話せば良いか、、、、
まず、あやつは神や人間とは程遠い存在じゃ〕
「というと?」
《まあ、話を聞いてればわかる、、、
あやつは元を辿れば人間じゃった
しかしのうどういうわけか神界に住んでおった
贄として送られたのか、はたまた妾の感じれないくらいの
小さな神力を持ち合わせておったのか
まあ、そこはどうでもいいことじゃ
ここからが重要でな、さっきも言った通りあやつの容姿や雰囲気は
人間そのものであった
じゃが、ある日あやつに猫のような耳と狐のような尻尾が生えておった
その姿をお主が見たのじゃろ〕
「ああ、確かに猫のような耳と狐のような尻尾であったな」
《あの姿になったのはあやつが神界に現れなくなって数日後のことじゃった
あやつは急に生えてきて原因を探っていたら外に出るのを忘れてたと言っておったが
神界では神々の"悪戯"に付き合わされてああなったという
噂もある〕
「何か裏がありそうだな」
《そうじゃな
近々何かが始まろうとしておるのやもしれんのう
じゃが、触らぬ神に祟りなしともいう
あまり詮索はしない方が良さそうじゃ〕
ボティスは拳を静かに握り固めていた、、、、
「、、、、、、、、」
《まあ、なんだ、、、
妾が知っておるのはそれくらいじゃ〕
「じゃあ、質問を一つ
なんでそこまで知ってるんだ?」
《ははは、そんなことか
それはだな、妾はあやつとは昔からの仲でな
ここ数百年あってはおらんがな、、、〕
「そうか、、、、
すまんな色々聞かせてもらって」
《いいのじゃ
久しぶりにまともな人と話せてよかったわい
数千年生きてると他種族から話すのも恐れ多いと
言われて話す機会がなかったからの〕
「わかる
幾年生き続けると避けられることが増えるよな」
《お主もか
一体どれくらい生きておるのじゃ?〕
「もうどれくらいだろうな、、、
一億は超えてるんじゃないかな」
《一億じゃと!?
一体どれだけの修羅を潜ればそこまで、、、、〕
「まあ、元いた場所がかなりのとこだったからな」
《紫餡には聞いておったがそこまでとはな
ちなみに妾はまだ三千万ちょいくらいじゃ〕
「それでも他種族からしたらかなりの長寿だがな」
《そらそうじゃ、まず魔力の流れが違いすぎる
実に妾のように身体の大きさは人間の幼子のようじゃが
実際蓋を開ければ三千万年生きておる悪魔じゃからな〕
「まあ仕方ないことなんだろうな
相手が想像のできない価値観や事実は
相手にどれだけ訴えても響やしないようにな」
《お互い幾年生きるもの同士頑張るのじゃ〕
「ああ、頑張ろう」
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それから数時間が経ちルシファーとボティスは帰り、
呪莉等も晩飯と風呂を済ませ自室について話をしていた
『へ〜甘猫狐とルシャーって友達だったんだ〜』
「ああ、そのようだ
しかしあいつがいうにはここ最近はあってないようでな
何かが起きる予感がするとも言っていた」
『う〜ん、、、なんだろう
確かに魔界の魔力が変に少なかったしな〜
あっ!そう言えばなんで呪莉ボロボロだったの?』
「ん?ああ、あれな
妖狐の街に行ったときにな急に試合を申し込まれてな
お前も知っての通り俺は場数をかなり踏んでいる
だから手加減をしようとしたらな
思いの外そいつ等が強くてああなったわけだ
そこからはお前も知っての通り白狐ってやつに世話になってたわけだ
それで病室で少し休んでたらお前の訃報だ
とんでもない情報量で体が爆破しそうだったわ」
『あはははは (笑)
その件はごめんね〜』
「まあ、でも生き返ってよかった
本当に、、、よかった、、、、、ぐすっ」
呪莉は少し涙をこぼす
『もう、そんなに悲しかったの〜?
嬉しなぁ、、、』
「これからは必ず俺が守るからな」
『うん、頼りにしてるよ!』
こうして謎の人物甘猫狐によって生き返った紫餡であった
そして、終わりを迎えそうになっていた旅の歯車が再び動き出すのだった
、、、、、、ふう、終わりっと
*おい狐*
あ、やっべ
*また勝手に生き帰らせただろ*
いやぁ、ね
これには理由があってぇ、、、
*はぁ、、、お前のことだから理由はあるんだろうけどほどほどにしろよ*
はいは〜い
おっと、切り忘れてた
そんじゃっ、これからもこの物語を見てね〜
あと、投稿遅れてゴメンネ(>人<;)
ブチッ