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愛されたい

作者: 黛優雨

5年も付き合ってて、結婚まで考えてた彼氏に浮気された。


理由は


 『 飽きたから。 』


か弱い女が好きだって言うから、

元々強くて大好きだったお酒も、彼に可愛く見られたかったから弱く見せて、

一日に2箱吸うくらいのヘビースモーカーだったけど、禁煙もして

メイクも強気から女っ気のあるかわいいのに変えて、

大好きなタイトスカートもやめて、ひらひらしたスカートにしてか弱い女演じてたけど、

結局は酒も結構強くて、タバコも吸う、生意気な年下の女に取られた。


今までの努力はどうなったの?意味なかったの?って感じだし、ほんと最悪。


恋愛なんてもうしたくないし、社会にも飽きてたからめんどくさくなって、

もう最後にしようと思った。


最後くらい自分らしく終わりたくって、


大好きな酒も浴びるように飲んで、


禁煙もやめて、前みたいに大量にタバコも吸って、


メイクも強気にアイライン引いて、真っ赤なリップを塗って、


ひらひらのスカートなんかじゃなくて、黒のタイトスカート履いて、


あぁ、今あたしは自由なんだって感じた。


けど、いざ飛び降りようと思ったら、そんな勇気はなくって、

結局はぼろぼろ情けなく泣いた。


死にたくない、生きたい、


誰かを愛したい、


誰かに愛されたい、


誰かと愛し合いたい。


結局そんなことばっかり思った。


嗚呼、恋がしたい。

恋がしたくてしょうがない。

誰かあたしを愛してよ、



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